2021年03月31日

空港が、寂しい

2020年3月以降、
世界が一変してしまったなぁ。



元々、そんなに海外に出ることはないけれど
国内の様子も激変したなぁ。



空港で目にする機体も
とても少ない気がするのだ。


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気がする、のではない。
明らかに、少ない。



当たり前だ。


国際便なんて、
もはや旅客ではなく貨物のためのものに
なっているかのようだ。



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首都圏の緊急事態宣言解除を受けて、
春の(初夏の?)陽気とともに
人出が増えている、とは言うけれど
まだそれは一部大都市圏のことだろう。


変異株の問題もあるから
人出が増えりゃいいってもんじゃないし
まだまだ長い戦いが続くのだろう。



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便数が少ないから、
機体あたりの搭乗率は
だいぶ上がってきたようだ。

「満席便」も時々あるようだ。



けれども、
ターミナル内にいる人は、
かつての状態に比べると
とても少ない。


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空を飛ぶメカである飛行機は、
飛ばさないからと言って放置してはおけないそうで
全然飛ばさなくても日々の整備費用はかかっていく。


昨年以降、
毎日毎日赤字がうず高く積み重なり続けているのだろう。



あんまり飛ばないから、
デッキで見ていても、あまり面白くないからか
デッキの人出も少ない。


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店の類も、休業・撤退してしまった所も多く
「にぎわい」には程遠い。


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羽田など主要空港では
ある程度人の流れが増えているようだ。



昨年も春や夏にも感染増があって
さて今年はどうなることやら。



この時期の新入生、新入社員の人たちは
何かと大変だろう。
受験生、就活生もかな。



でも、そもそもが「諸行無常」なんだろう。


先々の見通しなんて、
「立っている」なんて思っているのが勘違いなのだ。



ライフプランとか、人生設計とか、
今の状況が続くことを想定した予測なんて、
何かコトがあると全部吹っ飛んでしまう。


でも、だからこそ、
先々には可能性が満ちているのであって、
何かうまくいかない状況にあったとしても
悲観することはない。



観光客激増! 爆買い! インバウンド! オリンピック!


瞬間風速的に儲かった事実があったとしても、
そんなものは続きはしない。



観光客激減! 海外客ゼロ! 多額の借入金! 無観客!


激痛ではあるけれど、
そもそもが捕らぬ狸だったと言えるのかもしれない。



Que sera sera. ってやつ?


せつび業界も、そんなところかな。
(「空港が、寂しい」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月30日

流し台の下、配管はどうなってる?

流し台の下は、どのようになっているだろうか?



洗剤やら鍋やらバケツやら雑巾やら
いろんなものが、ギッチギチに詰まっているだろうか?



それとも、きれいに整理整頓されて
何がどこにあるか、明快になっているだろうか?



使い始めてしまうと、それらのモノたちに隠されてしまうけれど
流し台には、給水・給湯・排水が付きものなのだ。


だって、それらがないと、ただの「台」でしかないのだから。



扉を開けて、まず見るのはそこなのである。



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下部スペースを有効に利用するため、
排水トラップが壁際に来るような製品となっている。


奥行きのど真ん中に排水が来ていると、
収納という側面では邪魔なことこの上ないから。



給水と給湯、
このような配管の振りが入ったのは、
狙ったと言うよりも何か手違い、勘違いがあったのだろうか。


ホースシャワーのフレキ管も、見える。



奥の壁側下、カバーがかかっている部分に
配管が通してあるのだろうか。


梁とか床下の関係上、
給水管給湯管排水管を床上に通す必要性が
あったのかもしれない。


カバーを外せばすぐ配管が見えるし、
施工性と収納性とを兼ね備えた造りと言えよう。



さて、お宅の流しの下、
どうなっていますか?

配管と収納との関係は
良好?
(「流し台の下、配管はどうなってる?」おわり)
posted by けろ at 10:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月29日

壁付の灯油タンク

建物の外壁に、
灯油タンクが貼り付いていた。


2基。



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どうやら、左上に見える給排気トップを抱える
FF式温風暖房機に灯油を供給するためであるようだ。



縦型の大型の暖房機であるためか、
タンク1基に暖房機1台を対応させているようだ。



灯油タンクは脚のついたタイプが一般的だけれど
このように壁付にするやつもある。



危険物を貯蔵するものであるゆえ、
タンク同士の離れや、総容量、
隣地境界との離れ、
取付外壁の仕様、
周囲の開口部
などについて、規制や指導(という名の強制)が
かかることも多い。


消防法にも記載があるが、
多くはその地域の火災予防条例などで
詳細に規定されているはずだ。


更には、所轄消防の危険物係などで
運用を決めていることも少なくないだろう。



建物の計画に際しては、
建築基準法に適合することはもちろんだけれど
消防法も重要なので、
建築指導課や指定確認検査機関だけではなくて
消防にも事前確認しておくことが望ましい。


っていうか、しておかないと、いざ確認申請を出した際に
消防同意が得られなくて……という事態になりかねない。



「建築消防advice」なんかもとても役に立つけれど
各市町村の条例までは網羅できないから。



「周辺の他の建物でもやってるから、たぶん大丈夫」
も通用しない。

あとから改修で勝手にやっている、ということも
少なくないのだから。



というわけで、上の写真の状況が
かの地の消防関係の規定に適合しているかどうかは
見ただけではわからないのである。



タンクの下に、
ストレーナーと灯油配管(被覆銅管)が写っている。


たま〜に、
この管を切って灯油を盗む輩が出没するので
(寒冷地では、たまに報道が出る)
そういう事例がたまにある地域では
防犯対策を取ることもある。
(「壁付の灯油タンク」おわり)
posted by けろ at 10:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月28日

ぴっかぴっかの、変圧器。

もうすぐ、今年度も終わり。


全世界的に、新型コロナのもとで
なかなかに面倒くさい状況にはあるけれど、
それでも希望に胸を膨らませた「新一年生」が
たくさん誕生するのだ。



「ぴっかぴっかの、一年生」



何十年も使われてきたという、
コマーシャルの歌。



先日のこと。



調査に赴いた先で、キュービクルを開けたら
ぴっかぴっかの、変圧器が入っていたのだ。

設置半年くらい?


見目麗しい、そんなヤツ。


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どう? 綺麗でしょ?



キュービクル本体は、そんなに新しくないんだけれど
建物内の必要な電気容量が大きくなって、
取り替えることになったのじゃないかな。



それにつながるケーブルや、器具類も
一部新しくなっていて。


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高圧部分だから、
あんまり近寄るのは憚られるけどね。



古いものは古いなりに、
朽ちたものは朽ちたなりに、
魅力があって。


ぴっかぴっかのモノは、
それはそれで魅力的で。



それぞれに、良さがあるのさ。


人間だって、そうなのさ。


……たぶん、ね。
(「ぴっかぴっかの、変圧器。」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月27日

どーして取れちゃってるの?

改修計画があるからって、見に行った建物内で
なんとも不可解な状態があって。



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壁に取り付けられていた、有圧換気扇のようなのだけれども。



あらかた外れてしまっていて、
それでも辛うじて、首の皮一枚つながってるような状態で。


本体も、周囲の内装も、
だいぶだいぶ汚れているのがそのまんまで。



どーして取れちゃったのかな。


どーして取れちゃったまんま、なのかな。


誰も手を付けなかったのかな。



いろんな ? が並ぶけれど、
とにかく現実を見据えなくちゃね。



今どうなっているか、というのは客観的な事実だけれど、
これからどうするか、というのが大事なんだ。


今どうなっているか、が把握できていることが前提だけれど。



新型コロナ対策然り、

国債残高然り、

後継者問題然り。



世の中は、課題で出来ているんだ。
(「どーして取れちゃってるの?」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月26日

壁についている室外機

壁についている、室外機。


誰からも注目されることなく、
関心を持ってもらうこともなく、
そこについている。


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雪が積もっていても、
誰かが除けてくれるわけじゃなし。



架台が錆びてきても、
だれかが塗り直してくれるわけじゃなし。



本体が錆びてきても、
傾いてきても、
汚れてしまっても、
だあれも構ってくれはしない。



きちんと働いているうちは、

「それが当たり前」



故障してしまって、
うまく働かなくなったとき、
初めて存在を意識してもらえる。

正確には
「存在していたことを認知してもらえる」
かな。



「あら、もうくたばったか」

「役立たず」

「さっさと取り替えよう」



結構、アッサリと見切られる。



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「困るなー。こんな時にダメになっちゃって」

「もっと頑張ってくれないと」

「こっちの都合も考えてよね」


使っているほうは、
普段恩恵にあずかっているほうは、
そんな意識しか持っていなかったりする。



……なんてふうに捉えてしまうと、
悲しくなっちゃうよね。


室外機に身を置き換えて、
感情移入してしまうオトーサン、オカーサン、
居るかもしれないなぁ。



他者からの評価や認知があれば、
そしてその評価が良ければ、
それはそれで嬉しかったり励みになったりするけれど

でもそれを自分でコントロールできる要素は
あまりない。



自分に出来ることは、

自分なりに納得した働きができること、

それに満足できること、

それで十分、それ以上はオマケ、くらいに
捉えることかなあ。


そのくらいのほうが、
気楽だし、
ストレスも少なくて、
楽しめるじゃない。
(「壁についている室外機」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月25日

とある釜場の大混雑

ピットの中に、「釜場」があるのはご存知?



コンクリート躯体から滲み出てくる水や
ちょっとした排水などを集めて溜めておくために、
それを排出するポンプを入れておくために、
ピットの一部分をさらに掘り下げた部分を設けるのだ。

「釜」は入れないけれど「釜場」と称されている。



とある建物の釜場。



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水抜きの管からの排水、
水槽底部の排水、
水槽のオーバーフロー管、
機器からの排水などが
全部ここに注ぎ込まれている。



釜場を越えて、ピット内が水浸しになっていたら困るから
満水警報を出すための電極棒も刺さっている。



釜場内の排水をポンプアップするための
水中ポンプが1台。

それにつながる、ポンプアップ排水管。

ポンプに電源を供給するケーブルと
そのケーブルを電源盤からの線と接続するための
プルボックス。



結構ごちゃごちゃと、混雑している釜場なのであった。



「いやいや、こんなの序の口。空いてるほうだよ」



そういうご意見の方も、おられよう。

実際、もっと密な釜場も、あるだろう。



でも、せめてこのくらいに留めておきたいなぁ。
(「とある釜場の大混雑」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月24日

放射線は見えないけれども満ちている

放射線、と一括りに呼ぶけれど、
それにはいろんな種類がある。


α線、β線、γ線と、
ギリシャ語アルファベットの名称が付けられているけれど、
それぞれ全く別のものである。


「ベクレル」とか「シーベルト」なんていう単位があるけれど
放射能の量や生物学的影響を表すものであって
放射線そのものの性質とは別である。



「おもな放射線」の説明パネルが
日本科学未来館にあった。


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パネルの左にあるガラス球のようなものは
カミオカンデなんかにある、光電子倍増管 だ。



α線は要するにヘリウム原子核だし
β線、μ粒子はレプトンだし、
γ線は電磁波だ。

π中間子はクォーク2個から成っていて
すぐにμ粒子とミューニュートリノに崩壊してしまう。

ギリシャ語のアルファベットが充てられているが、
それぞれ全く別のものだ。

アルファや山、ベータはビー玉、ガンマは蜃気楼、
みたいな違い具合だ。

「放射線」の語が示す範囲は、とても広い。



これらが、いったいどれだけ空間に満ちているか、
霧箱なんかを眺めていると実感できる。



これだけ放射線だらけなのだから、

飛行機で対流圏上層を飛行するだけで
結構な被曝量になるのだから、

CTスキャンの被曝量たるやかなり多いのだから、

地球上でも場所によって自然放射線の量に結構な違いがあるから、

原発事故の放射能汚染なんて大したことない。気にする必要なし!



なんていう主張もあるけれど、
どのような放射線であるかにもよるから
一概に言えるものじゃないと思うのだ。




事故による問題点は、
自然にはあまり存在しない放射線源が撒き散らされたことなのであり、
その人体に対する影響が、短期的・長期的にどのようになるのか
確定的なことが今のところ定かではないというところにあるのだ。



無闇に恐れ怖がる必要も無いけれど、
あんまり呑気に楽観視できるようなものでも
無いはずなのである。



原子炉や加速器といった実験施設は
自然科学の発展のためには、やはりある程度必要だと思う。


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でも原子炉の、発電所としての「商業運転」は、また別のことだ。
安価な電力、なんていうのは、
方法や処分先の定かではない現状では、嘘としか言いようがない。
コストの出しようがないからだ。

出せないものを「安い」などと言えはしない。

嘘を根拠に進めるものに、胡散臭さを感じないわけにはいかない。



事故の際の「風評被害」も、やはり被害の一つである。
事故が起きれば、絶対に「風評」は生じるのだ。
生じることを前提に「リスク」を評価しなければ、
意味はない。



ま、原発推進にせよ、反対にせよ、
それぞれが適切な根拠を持って議論をすべきなのだ。

科学的、社会学的、心理学的、いろんな視点をもって。

反発感情や政治や利権が絡んでくることによって、
本来持つべき視点が吹っ飛ばされてしまうから
どうにもならないのである。



ともかく、
放射線は目に見えない。

いろいろな装置を通して、
観測するしかない。


それでも、存在するものは存在するのだ。

たとい、誰もそれに気づいていなかったとしても
それは確かに在るのだ。



ちょっと、「せつび」みたいじゃない?
(「放射線は見えないけれども満ちている」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月23日

神坂PAは馬籠と湯舟の里

中央自動車道、岐阜県長中津川市を通る部分に
神坂パーキングエリア がある。


神坂 と書いて ミサカ と読む。
(御坂、ではない。超電磁砲じゃない)

カミサカ が短縮された読み方なのだろうか?



中山道馬籠宿を模した造り、ということで
なかなか趣のある建物だ。


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馬籠と湯舟の里(まごめとゆぶねのさと) と看板が掛けられている。


こぢんまりとしているけれど、
食堂と売店とトイレとがある。

「木曽路のアンテナショップ」を標榜するだけあって
土産物類も豊富である。



せっかくなので、蕎麦でも食して……と。



上り線のこのPAから先には
恵那山トンネルが控えている。


木曽山脈を貫く、8000mを超える長大トンネルである。


山間地にとって、
このトンネルの開通は
とても意義深いものであったようだ。


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当時の道路公団総裁の書による碑が
建てられていた。



2012年12月の笹子トンネル天井板落下事故を受けて
恵那山トンネルの天井板も、撤去された



意匠だけが目的なのであれば、
建築・土木に限らず、
重たい天井は不要なのかもしれない。



かるてん なんかが一般的となる時代に
なってきているのかも。



天井下地も軽くなるんだとすると、
設備系の支持方法も
かなり変わってきそう。


と同時に、天井内に潜っての設備工事は
不可能になるなぁ。
(「神坂PAは馬籠と湯舟の里」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 土木工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月22日

天井内のものがたり

改修工事の計画の際には、
天井内を覗くことも多いのだ。


天井点検口が無い……ってことも少なくないけれど、
点検口があれば、少〜し安心。



450×450のやつよりも、
600×600のほうが、なおのこと嬉しい。


ラージサイズ体躯の保持者ではないのだけれど
それでも小さいよりは余裕があって良い。



で、開けるのだけれど。


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配管が、点検口を横切っていることも
少なくない。


まあ、このくらいであればそんなに邪魔じゃない。

中央部を横切られると、
点検口サイズが半分になったようなものなので
とっても邪魔。



「でもさ、設備の管だよね? 自業自得」


なんて言われちゃうかもしれない。

「自業」じゃないんだけど
意匠屋さんから見たら、同類なんだろうね。



さて、天井内の観察。


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既設の4カセのエアコン室内機があって、
ドレン管がつながっているのがわかる。


ドレンアップで一度立ち上げてから、
つないでいる。



ドレン管が、ずいぶん低いレベルにあるけれど、
末端まで勾配大丈夫なんだろか?

また、手前室外機のドレン管、妙に不自然。
どうやら、一度エアコン更新をしているな? って感じ。


ドレン管の一番手前、
45度で上に振っているのは、
ドレン管内の清掃をしやすくするため。
たぶん。


梁下がある程度空いているので、
冷媒管やケーブルなら問題なく通せそう。


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室内機の吊金物に、
ナナメ方向の振れ止めがついている。

地震時に機械がブンブン振れて
天井を壊してしまうと事故につながるから。


冷媒管やケーブル類は、
結構フリーダムに通っている。

ドレン管や冷温水管が
基本的にタテヨコ方向に配管されているのとは
様相を異にする。



あんまりぐちゃぐちゃで邪魔になりそうな場合
結束線でまとめてあったりする。


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けど、あんまり無節操に束ねると
ケーブルに余計な張力がかかり過ぎるので
程度をわきまえる必要がありそう。



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冷媒管が、天井を突き破っている……?



この下には、天吊形の室内機があるので
天井内はこんな感じになる。



ドレン管やらケーブルラックやら、
その他細いケーブルやら、
いろいろあるけれど、
全体を把握出来ている人は、
多分いないはずだ。



たまに、表示がつけられているモノもある。


21032206.JPG


ケーブルなんて、ものすごく種類があるから
ぱっと見何がなんだかわからん。


よって、年度や用途、種別がこのように表示されていると
とてもとても助かることになる。


配管も然りだ。


だが、実のところあんまり表示されている例は多くはない。


だから、改修設計の時は、いつだって謎解きなのである。

(だからこそ、面白い。ま、解けないと苦しいけど)



端子盤を端折って、
こないなコトになっていたり。


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「機能は果たすし、コストが安く済むから
 いいんじゃない?」

と見るべきか、

「いくらなんでも、あとあと大変になるから
 もうちょっとやりようがあったんじゃ?」

と捉えるべきか。



鉄箱の端子盤じゃなくても、
せめて合板に貼り付けた端子台くらいは
設けてほしかった気がするのだけれど。


「好み」と言われれば、それまでかもしれない。



こんな感じで、
天井内を探り、あるいは観察し、あるいは楽しみ、
そんな「せつびライフ」が
良かったりするんだ。



調査事項を報告書にまとめ、
計画し、
作図し、
材料拾いをし、
積算書を作成し……。



調査の後に続く事務作業は
結構な分量なのだけれど。
(「天井内のものがたり」おわり)
posted by けろ at 10:00| Comment(2) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月21日

管工事のテキストに

今月始めに、1級管工事施工管理技士の
合格発表があったところであるが、
来年度(令和3年度)の試験日程 が発表されていて
ゴールデンウィーク後の申込受付に向けて
「受けようかな」あるいは業務命令として「受けろ!」と言われて
関わらざるを得ない方々も少なくないことだろう。


これらの技術検定に関して、
いろいろな試験向け講座が設けられているわけだけれども、
日建学院さんの2級用のテキストに
「せつびのブログ」の画像を提供させていただいた。


21032101.jpg



2021年度の2級管工事施工管理技士一次対策テキストに
排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管の施工例として、
記事 の中の写真が掲載されている。


21032102.jpg


ポリスチレンフォーム保温材の画像は、
2019年度2020年度 と同様である。


21032103.jpg



これは、2017年の記事 のものだ。



画像を使いたい旨のご連絡をいただいた際に、
たいへんあつかましくはあるのだが、
クレジット表示をお願いした。


まあ、フリー素材以外で、
ネット上に転がっている画像を
勝手に出版物に載せるのはそもそもまずいのだから
そんなに過度な要求とまでは言えないんじゃないかと思う。



このような資格試験について、
費用もかかるし時間も拘束されるから
独学が良いんじゃないか、というご意見もあろう。

試験に向けて、エッセンスをしっかり学ぶのは
有効である、という考え方も、当然あるだろう。



おそらく、人それぞれなのだ。

独学が性に合っている人もいれば、
講座のほうがしっかり学べる人もいる。

ある程度の犠牲(受講費、時間)を払わないと
モチベーションが維持できない、という場合もあるだろうし。

講座という形で何らかの強制力を設けないと
特に日々の多忙に追われていると
ついつい後回し、「まあ、いいか」になってしまいがち、
という面もあろう。



ともかくも、他社さん受講者を含めて
「せつび」を学ぶ方々が、
資格取得などの目に見える成果を糧に
この業界にどっぷりと浸かっていただくことを切望するところである。


だって、「せつび」って、
エッセンシャルワーカーの一角なんだから。

医療機関も配送業者も防災も
「せつび」無くしては成り立たないんだから。



「大切」ってだけじゃなくって、
「面白い」分野だと、思うんだけどな。



というわけで、日建学院さんのテキストも
(本ブログの画像はともかくとして)有効に活用されて
「せつびの人」がたくさん増えることに期待。



ちなみに、テキスト画像を本ブログに掲載することについては
ご担当者様の許諾を得ていることを付記しておきます。
(「管工事のテキストに」おわり)
posted by けろ at 10:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月20日

高所から眺めるせつび

高いところは、好きですか?



そう訊かれたら……?

ワタクシは、大好き、と答えるのだ。



○○は高いところが好き。



まあ、それは否定しないんだけどさ。



でもさ、
高いところに上がると、
他の建物の屋上にある
いろんな「せつび」が見えるじゃない。



普段、下界を歩いているだけじゃ、
決して見えないモノたちが
いっぱい存在しているのが、見えるじゃない。



だから、高いところは、好き。


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屋上に乗っかっているモノなんて、
それより更に高いところからじゃなくちゃ
決して見ることはできない。


まあ、所有者や管理者に伝手があって
屋上に上がることができれば
それはそれで良いけれど、
そうそうそんなツテはあるもんじゃない。


仕事で行ける範囲も、
限られている。


そんな中、高所から見るならば
いろんな屋上の表情を
眺めることが可能なのだ。


21032002.JPG



ここに、一体どれだけの「せつび」が
写っているだろうか?



ケンチクを仕事にしているにもかかわらず、
それに必ず伴っている「せつび」が見えてないなんて、
残念じゃないだろうか?



左側のホテル屋上に、
何が乗っかっていて、
それぞれの役割がわかったら
面白いじゃない?



右側の、より高い建物には
より多くのモノが乗っかっている。


せつびだけじゃなくて、
外面掃除ゴンドラ用のレールとか
建築的にも多くの細工があるのだ。



21032003.JPG


あんまりにも「せつび」が多くって
むき出しだと目立ちすぎるから
パネルで覆われていたりする。



機能を阻害しないならば、
このような「目隠し」も必要だろう。



屋上は、
外界との空気の出し入れをしたり、
大気との熱のやり取りをしたり、
屋内機械室の床面積を減らして
有効床面積を増やすために機械類を置いたり、
そんな場所として重宝される。


高置水槽も、結構乗っかっている。


21032004.JPG


いろいろ眺められるから、
高いところが好きなのだ。


もちろん、○○であることは
否定するものではない。

他人の感想は、
その人の自由なのだから。
(「高所から眺めるせつび」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月19日

消すやつと流すやつ

駐車場の天井部に吊ってあったものたち。


21031901.JPG


配管とバルブは、消火設備用のモノ。

粉末消火か、泡消火か、そんなヤツのはず。

どっちだったっけ? 忘れてしまった。



そして、貝類の入水管・出水管みたいなやつがついた箱。
TF1-5と書いてあるやつ。

これは、駐車場内の換気のため。



これを何台も吊っておいて、
一定方向に空気の流れを作って
全体として換気しよう、というやつ。



デリベントファンとか誘引ファンとかエアフューズとか
いろいろ商品名はあるようだけれど、
「トミジ管」とか「ロスナイ」みたいに一般名詞化してない気がする。



屋内の駐車場では、結構な換気を必要とするから、
機械室に巨大なファンを設置して換気するか、
こういうファンを散りばめて換気するか、
なんらかの設備が設けられている。


屋内や地下の駐車場を利用する機会があったら
観察してみてほしいのだ。
(「消すやつと流すやつ」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月18日

長久手市のマンホール蓋

愛知県長久手市


小牧・長久手の戦い の、長久手である。


平成24年1月から市制を施行している。



通過するだけでは勿体ないので、
せめてマンホールくらい、撮っておこうじゃないか。


21031801.JPG


中央には、市章

昭和46年制定というから、市制施行前からのものである。



市の花であるサツキと、市の木であるカエデとが乱舞する
デザインとなっている。



ながくて と、ひらがなで書いてあると
みじかくて もあるのかな、と一瞬……。ゴメンナサイ。


たまたま見かけたのは、雨水桝。

汚水桝も、どっかにあるんだろう。



ということから、
少なくともこの桝があった地区は
分流地区であることがわかる。


ホントに通過しただけで、
申し訳ない。


飲み物買って、ちょこっとだけ地域経済に貢献したから
ゆるしていただけますかね。
(「長久手市のマンホール蓋」おわり)
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2021年03月17日

松川ダム

下伊那地域の、長野県飯田市。


その地を流れる、天竜川水系の松川に設けられた
長野県営の多目的ダムである。


堤高84.3mということで、
なかなかの威容を誇っているのである。


21031701.JPG


松川町という自治体が別にあるのだが、
そちらにあるのは 片桐ダム なので、紛らわしいかも。



大山脈に挟まれた地に流れる川だけあって、
結構な急勾配である。


ダムサイトの標高も高く、
689.403m と表示されていた。


21031702.JPG


「せつび」を追いかけるワタクシなのであるけれど
時々、こういう土木系の構造物も見に行く。


建築設備とのスケール感の違いが、
なんか、心地よいから。



どっちが良いとか悪いとか、そういう話じゃなくって。



超マクロスケールの宇宙論と、
超マイクロスケールの素粒子論とが関連しているように、

でっかい構造物と、ちっこい「せつび」とも
無関係じゃぁないんだから
どっちも楽しめるのである。


あちこち気になる、
落ち着きがないヤツと言われると、
まあ、否定する材料は全く無いんだけれど。


いいじゃん、それだって。
(「松川ダム」おわり)
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2021年03月16日

掘ったら出てきた

う〜〜ん、地面を掘っていたら
見知らぬ桝が出てきた。

既存図にも載ってないし、
そもそも、蓋も15cmくらい埋まってたから
誰も存在を知らなかったやつ。


21031601.JPG


インバートが切ってあって、
接続配管もあるようだけど、
いったいどこにつながっているのやら。


片っぽは、途中で配管切れてたし。



確かにさ、
撤去・処分するのにもカネがかかるから
使わなくなった桝も

「面倒くさ。埋めちゃえ」


ってなるのも、わからなくはないんだけれど。

でもさ、いつか、こういう事になって
誰かが困るんだよね。



でもそんな「いつか」の事なんか
気にしてられないよ、っていう意識だったんだろうね。



そう。



掘ってみると、
見知らぬ配管、見知らぬ桝、見知らぬボックス、
見知らぬ基礎、見知らぬケーブル……


いろんなモノが出てくることが、あるのだ。


廃棄物や毒物でないだけ、
マシと言えるんだろう。
(「掘ったら出てきた」おわり)
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2021年03月15日

飯田市のマンホール蓋

長野県飯田市


中央アルプスと南アルプスに挟まれた、
天竜川の流れ下る地である。


果物の産地でもある。



よって、マンホール蓋には
りんごの果実があしらわれている。


21031501.JPG


○に×が入っているような図案は 市章

線の比率などが規定されていて、
「い」「い」「田」を象形したものと、説明される。



1つだけ見かけたものには「おすい」と書いてあったけれど
別に「うすい」があるのかどうか、わからない。


市内の「りんご並木」周辺などのは
カラーの蓋もあるそうだ。



また機会があれば、
探してみたいものだ。
(「飯田市のマンホール蓋」おわり)
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2021年03月14日

歴史を感じさせる配電線

ちょっと、イマドキじゃない、配電線。



21031401.JPG


電柱が木柱、というわけじゃないけれど
外灯とか、トランスとか、
歴史を感じさせないだろうか?



もちろんこれでもかなり何度も更新された後の状態であって
ものすごく古いわけじゃないんだろうけど。


21031402.JPG


昭和ノスタルジィは、感じられるように思う。
(「歴史を感じさせる配電線」おわり)
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2021年03月13日

滅多に見ないけど

せと銀座通り商店街のほど近く、
新しい建物もあるけれど
かなり年代物の建物も少なからず残されている。


21031301.JPG


もう、滅多に目にすることのない
電線の引き込みがあった。



昔はどこでも
こんな感じだったんだろうか。



軒下の電線は、がいし引き である!


21031302.JPG


電気工事士試験でも、
学科では一応やるけれど
実技はもちろんやることはないし、
そもそも、普段お目にかかることは滅多に無い。



いやぁ、眼福、眼福。
(「滅多に見ないけど」おわり)
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2021年03月12日

瀬戸と言えば、今や

瀬戸と言えば、せともの。


もちろん、それは今もその通りなのだが、
別のことがらでも注目を浴びる地となっている。



名鉄尾張瀬戸駅に隣接する パルティせと 1階にある
観光案内所入口に、思い切り貼ってある。


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天才たちの集合体である将棋界(囲碁界もそうだろうが)において
ひときわその天才性を示し続けている
藤井聡太王位棋聖の地元が、この瀬戸なのである。




パルティせと1階の吹き抜け部には、
大きな手書きの布が垂らしてあった。


21031202.JPG


地元の中央駅に隣接する、公共・商業施設において
毎日これがあるとなると、
18歳の少年本人としてはどうなのか、
気になるところではあるけれど。

本人があまり気にしないのであれば
もちろんワタクシがどうこう言える筋合いのものではない。



なぜかアイリスオーヤマの箱に貼られた
中日新聞の号外や、市民による応援メッセージその他
かなりの扱いになっている。


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後ろにある 味鮮館、クッキーズ、みのや にとっては
良い宣伝になるかもしれないが、
その下に隠されてしまっているであろう店舗(や施設)から
苦情は来ないのだろうか?

大都会じゃないから、
そういう細かいことは気にされないのかもしれないし、
そんなことでケチつけるのも芸がないことだろう。


21031204.JPG



史上最年少で棋聖のタイトルを奪取してのち、
同じく史上最年少で王位獲得し二冠、八段昇段、
その後も銀河戦、朝日杯でも優勝し、
日本将棋連盟の 棋戦のページ に4度名を連ねるという状態になっている。



せっかくなので、すぐ近くの 銀座通り商店街 にも足を伸ばしてみる。

ほんとうに昔ながらの商店街で、
コロナ下にあって人通りもまばらで閉店・休業している店も多く
「活気」にはほど通り感じではあったけれども
有名になった(?)シャッター大盤実況の実物を
見ることもできた。


21031205.JPG


この時は、朝日杯決勝の投了図であった。



高校を中退し、棋戦に専念することとなった藤井二冠。

瀬戸市の希望の一つであることは、間違いない。


今後の活躍や、如何に!?
(「瀬戸と言えば、今や」おわり)
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