2021年02月26日

壁の中のドルゴ通気弁

いろいろと、納まり厳しき建物の中で、
何とかもらったPS(パイプシャフト)。



冷媒管(制御線共)と、ドレン管と、通気管が
何とかかんとか押し込まれて、

通気管の先には
これまた何とか、ドルゴ通気弁が押し込められている。


21022601.JPG


木造の建物にあっては
鉄筋コンクリート造や鉄骨造とは異なる
納まりの難しさがあって……。



通気といえば、
外壁や屋根から大気開放するしかない時代もあったけれど
今は結構ドルゴ通気弁も見かける。


大気開放の場合には、出入りとも空気の流通が確保できるから
より望ましいと言えるのだろうけれど、
吸気だけしかできないドルゴ通気弁でも
トラップ切れ防止には十分役立ちそうである。

何より、外壁または屋根まで伸ばさなくて済む、
外壁や屋根の貫通孔を設けなくて良い、という
メリットもある。



通気弁のゴムシールが劣化すると
下水臭が漏れるというデメリットも、当然ながら存在する。


排気ができないから、
排水管内正圧時の逃しが効かない、という面もある。



それでも、ドルゴ通気弁は、便利。


「ドルゴ通気弁」は商品名だから、
例のごとくに役所用語では「排水通気弁」と称していたりする。

業界的には「ドルゴ」で通じる。
決して、超人的スナイパーの親戚のことではない。


商品名、通称名、役所用語、現場用語、など
同じモノに対していろんな名詞が混在している、
「設備あるある」である。
(「壁の中のドルゴ通気弁」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする