赤く塗られているものが多い。
本体が赤くないとしても、
赤い文字で表示されていたり。
消火栓とか、消火器とか、消火用のポンプとか。
あるところについていた消火用の器具は
もう、器具のみならず壁面全体が
真っ赤っかであった。
非常電話と、消火用散水栓とが一体となったボックスが
壁埋め込みで取り付けられていて、
その壁全体が赤く着色されているのである。
なお、これは消火栓ではない。
スプリンクラー消火設備が設けられている建物で、
ヘッドのカバー範囲以外の部分に消火栓的に設けられるもので
消火栓とは異なるモノなので「散水栓」と称されている。
機能としては、消火栓と変わらないけれど。
内装のデザイン上、ホントは目立たせたくないんだけれど、
消火器具って目立たさせなくちゃならないから、
そのジレンマに悩む……くらいなら、
もう全体を真っ赤にしてしまえっ!
っていう勢いだったのかどうか。
「毒を食らわば皿まで」みたいな?
(「赤く塗るなら壁まで」おわり)