2021年01月31日

なんか、健康には良くなさそう

改修工事の設計にあたっては、
とにかくピット内、天井内、PS内に
入る必要があることが多いのだ。



一応、酸欠関係にも注意しつつ、
怪我などにも気をつけつつ、
潜るわけであるが。



時として、

湿っていたり、

虫が湧いていたり、

異様な臭気で満ちていたり(危ない)、

底に得体のしれないヘドロ状のモノが溜まっていたり

あちこちカビていたり

そんな場面も、少なからずあるものだ。



21013101.JPG



ここで、フツーに呼吸して大丈夫かなぁ。

なんか、ヤバそう!?



あんまり、人にはオススメ出来ないや。



でも、まあ、「せつび」がどんなになっているのか、
見てみるのはいいと思うんだよ。

建築に関わる人たちは、皆。



くれぐれも、いろんな事に、気をつけてほしいけれど。



ちなみに、ピット内の吊り棒は、
写真のようになってしまう(錆び錆び)のを防ぐために、
ステンレス製にするのである。
(「なんか、健康には良くなさそう」おわり)
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2021年01月30日

錆に錆びたり、弁と管

あんまり人が行かないような場所にある「せつび」は
たいてい、放ったらかしである。


年数が経とうがなんだろうが、
水漏れとか爆発とか悪臭とか
何らかの不具合が起きない限りは
放置されていることが、多い気がする。



とある、ピット内に、
排水を受けるための釜場があって、
そこに放流される排水管があって、
こんなになっていたのである。


21013001.JPG


鋼製の配管と継手は、真っ赤に錆びている。


青銅製の弁は、真緑に錆びている。


見事といえば、見事。



錆び過ぎて穴が開いたり折れたりしたら、
修理せざるを得ないんだろうけれど、
そうでもならない限りは
このままなのかな?



実際に水を抜きたい場合、
このバルブは動くんだろうか。


ハンドルを回したトルクで、
シャフトが折れるか、
鋼管の継手部分が割れるか、
しそうである。



そういえば、

株式会社ベンカン

というところがある。



前身の社名が

日本弁管工業株式会社

っていうことだから、文字通り、弁と管。



「ステンレス配管のベンカン」を標榜しているくらいだから、
上の写真のような体たらくには、ならないことだろう。
(「錆に錆びたり、弁と管」おわり)
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2021年01月29日

いっぱい入るロールホルダー

公共のトイレ。


予備のトイレットペーパーがただ棚の上に置いてあると
持って帰る輩も居る……ってことで。


いろんな会社が、
いろんな製品を出しているようだ。



21012901.JPG



こんなやつを、見かけた。


鍵付きで、上から数ロールまとめて補充できる。



これなら、頻度にもよるけれど、
トイレ清掃のときにまとめて補充しておけば
紙切れになってしまうことは避けられそうだ。



トイレットペーパー、

「1個くらいもらっても」なんて思って
持っていってしまう人が、
一定割合で居るんだろうか。


居るんだろうね。



普通の二連紙巻器だったのに、
あとから鍵付き補充付の紙巻器に
付け替えられている例を
いくつか見るから。


都会に限らず、田舎でも。



その人にとっては「1個」でも
そういう人が100人来たら、100個。

えらい損害だ。



性善説、性悪説、ってあるけど、
少なくとも公共的な事柄に関しては
後者を前提に話を組み立てていかないと
現実的ではないだろう。



SNSの炎上とか

マスク警察とか

逆にマスク断固拒否おじさんとか

落書きとか

器物破損とか

給付金の不正受給とか

脱税とか

キセル乗車とか

置き引きとか



すべて同じ人がやるわけでもなく、
ある一面では極めて真面目で、
他の面では結構ルーズで、とか。


無知ゆえにとか

軽い気持ちでとか



ま、それぞれなんだから。



「人間の集団」というのは
そういうものなんだ。
(「いっぱい入るロールホルダー」おわり)
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2021年01月28日

雪まとう設備たち

新雪が積もったあと、
設備たちを引き立ててくれていることがある。



飲食店舗の裏側、
それなりに積もった雪が
機械類やダクトに乗っかっている。


21012801.JPG



屋上には、多数の室外機たち。


外壁のダクトは、接続状況からして
丸いスパイラルダクトが給気用、
地面置き架台に乗っかったファンの系統が
排気用である。


セルフードや電源盤や、
とにかく上を向いた面があるモノすべてに
雪が乗っかっている。



21012802.JPG


スパイラルダクトの はぜ の1つ1つから
小さなツララが下がっているのが
カワイイ。


鳩除けの針が、
下側についているような感じになっている。



21012803.JPG


シロッコファンは、
天井吊りになっていることも多いけれど
やはり手元近くにあると見やすくて良い。


銘板も、はっきり読めそうだ。


狭い暗い天井内にあるファンだと
銘板なんて、まず読めない。

かろうじて読めても、写真にうまく写らない。



この架台、
ファンの大きさに対して、
なんか華奢に見える。



公共施設の設計だと、
結構ガッチリした鋼材で組んだ架台にしてしまうことが
多いから。



後方に写る出入り口、
ちゃんと除雪しておかないと
イザという時に、凍りついて開かなくなりそう。
(「雪まとう設備たち」おわり)
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2021年01月27日

電球は舞うのか、羽ばたくのか。

とある椅子に腰掛け、
テーブルの上の飲み物を手にして、
ふと、上を見る。



そう。



設備に関わる者の習性として、
ちょっと落ち着いた状態になるとすかさず
天井を見る、
壁を見る、
床を見る。



動線や、間取りや、仕上げ云々というものは
二の次だ。

それらにも、まったく無関心というわけではないのだが
やはり最優先重要課題は「せつび」なのだ。



さて、ここの天井は、どうなのか。



こうなのだ。



21012701.JPG



おお!



電球が、舞っているのか、羽ばたいているのか、
乱舞しているのか。



手作り照明器具っぽいモノが
黒く塗られた木製の梁下に
取り付けてある。



目立たないように、黒色の電源ケーブルが
木材の脇を這っている。



この電球たち、
ソケットにねじ込んであるわけではないから
電球が切れたらオシマイ?



別の電球に羽根を付けて、
はんだ付けのやり直し?



自分でやるのは面倒くさいけれど、
こうやって他の方の天井についていると
洒落ていてステキだ。



さて、10個中4個の電球が切れているようだが
いつ取り替えるんだろう?
(「電球は舞うのか、羽ばたくのか。」おわり)
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2021年01月26日

給水管が2本つながっている便器?

突然だけれども、
便器の足元って、普段見るだろうか?


便器というものは、
水を流して、排水を出すのだから
給水管と排水管とがつながっている、
ということは想像できよう。


できるけれど、
そもそも普段意識することはないだろう。



もしあんまり見たことがなかったのだとすると
ぜひこれからは眺めてみてほしいものだ。



21012601.JPG


さて、この画像を見て、
いかがであろうか?



まあタイトルにしてしまっているから
おわかりの通り、
給水管が2本、接続されているのがわかる。


上水配管と、雑用水配管なのである。



「上水(じょうすい)」とは、上水道の上水で、
飲んで差し支えない水質の水。
飲用水、と呼べるもの。

この配管は、便器の上に乗っている
洗浄便座(TOTOの商品名でウォシュレット)に
つながっている。


人間の肌(しかも、まあ、局部は粘膜だったりする)に
直接触れる水は、衛生上こうでなくてはならないのである。



一方で、排泄したあとの汚物水を流すだけのための洗浄水は
別に飲めるような水質である必要はない。

最低限、雑菌が繁殖していないだとか、
ある程度の条件は設けられるけれども、
飲めるほどでなくてよければ
そのぶん水質管理は楽である。
そういう水が、雑用水。



どちらも「給水管」なのだけれど、
水質が異なるのである。



上水、下水、という分け方に準じて、
「中水」という言い方をすることもあったが
だいぶ廃れてきた気もする。


与党、野党、の中間の「ゆ党」みたいなものか。



まあとにかく、
便器に2本の給水管がつながっているトイレがあれば
そのビルには雑用水設備が備わっていることになる。

そんなに大きな規模の建物でなければ、
上水管の他に雑用水管を設けるメリットが少なくなるから
やはり大きな施設で見られることが多いだろう。



雑用水の水源としては、
井戸水だったり、
河川水だったり、
雨水をろ過したものだったり、
雑排水を浄化処理したものだったり。

飲めるほどの処理をしなくて良いなら、
扱いやすいというものだ。



ついでに、上の写真には
コンセントが写っているのもわかるだろう。


最近のトイレブースには、
コンセント電源が欠かせない。

洗浄便座(あるいは暖房便座)の電源が
必要だから。

古いトイレに洗浄便座を後付けする場合には
電源線を別途モールで引っ張ってきているのも
よく見かける。


まあこれからは、そんな観点でトイレを見てみては
いかがであろうか?



まあ、他の利用者に迷惑がかからないように
配慮は十分にする必要がある。

順番待ちがいるのに、
いつまでもじっくり観察しているわけにはいかないし、
他のブースに人が入っているのに
カシャカシャ撮影音を響かせるのも論外だ。



ついでに。

スマホ充電を阻止するために、
コンセントを表面に出していない施設があったり、

上の写真のように露出の立て管が通っていたり、
他にも見どころはたくさんある。

ぜひ、これからの人生において、
楽しいトイレタイムを送っていただきたいものである。
(「給水管が2本つながっている便器?」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月25日

屋根の雪侮るなかれ

この冬は、
地域によって少雪だったり豪雪だったり
違いが大きいようである。



普段あんまり雪が積もらない地域の方々は
当たり前だけれど、積雪に関する感覚が無い。


だから、結構軽く考えているフシがある。



屋根に積もった雪って、
見た目キレイだったりするけれど、
侮ると危険だったりする。



この冬もすでに、
結構な方々が落雪の犠牲になっている。



21012501.JPG


こんな、ほんの数cmの雪なら、
しかも凍って塊状になっていないのであれば、
あんまり酷いことにはならないんだけれど。



でもこれが30cmくらいに増えて、
しかも融解と凍結を繰り返して、
厚さ30cmの岩盤と化してしまってくると
そんなモノが直撃してしまった日には
生存が困難になる。


当然、軒先に雨樋なんか付けてあっても
すぐにぶっ壊れる。


軒下に玄関があったら、
埋まる。


車が置いてあったら、
潰れる。


普段雪に縁の無い地域の方が
積雪寒冷地の建物を設計するんだったら、
その地の厳冬期を一度訪れてみるべきだ。

それを見て初めてわかることも
多いはずだから。



その「地」というのは、
その「地域」という意味ではなくて、
文字通り、建てようとする場所のことである。


「長野県」なんていう、広い括りじゃ、だめだ。
白馬のスキー場関連の建物計画なのに、
長野の市街地を見ても参考にはならない。


「北海道」なんていうんじゃ、もっと無意味だ。

「関東甲信東海近畿」という括りと変わらない。



とにかく雪は、
侮らないほうがいいんだな。
(「屋根の雪侮るなかれ」おわり)
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2021年01月24日

陶器は箱に入ってくる

工事現場には、
その進行状況に合わせて
いろんな資材が搬入されてくる。


トイレの場合、
ある程度配管工事や下地工事が進んでくると
陶器類がごっそりやってくる。


21012401.JPG



むき出しだと、
ちょっとなにかに当たっただけで
欠けたり傷がついたりしてしまうから
相応の梱包がされてくる。


それでも、
昔むかしに比べると
だいぶ簡素になっているはずだ。



あらゆる製品が、厳重に厳重に梱包されていた頃もあるけれど
結局ゴミになってしまうものでもあるから、
必要最小限になるように徐々に変わってきている。


現状では、こんな感じだ。


もっと時代が進むと、
これらでさえ、「過剰包装」扱いされていくんだろうか。


それとも、「陶器」なんてものは、
別の新素材に置き換わってしまうのだろうか。


その暁には、
梱包なんてしなくても済むようになっているのかもしれない。
(「陶器は箱に入ってくる」おわり)
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2021年01月23日

スリムダクトの色を分けるかどうするか

エアコンは、
室内機と室外機とを組み合わせて使う機械である。

室内機から室外機へ、
あるいは室外機から室内機へ、
『熱』を運ぶ装置なのだ。



よって、室内機と室外機との間を
配管で結んである。



配管(通常は、銅管である)に断熱材が被せてある状態で
露出されていることもあるし、
外壁に出ている部分などには『カバー』がかかっていることもある。



このカバーは、通称「スリムダクト」と呼ばれたりする。

これは 因幡電工 の商品名なのだけれど
一般名詞化してしまっている。



ただ例に漏れず
国土交通省としては商品名を使うわけにはいかないから
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)平成31年版 では
『保温化粧ケース』などというような名称を捻り出している。
(第2編 第3章 第1節 保温工事 表2.3.1) 



さて、このスリムダクトであるが、
建築外装材に合わせるかどうか、
好みの分かれそうなところ。



標準のカラーバリエーション から選んだり、
別途塗装したり。



外装材の色が変わる部分は、どうだろう?



こんなふうにしてあるところも、
たまに見かける。


21012301.JPG



こうやって色をいちいち分けていないところも
多く見かける。



好き好きである。


ただし、若干の費用の違いが生じることもある。


そのへんも含めて、オーナーさんの好きなように決めれば良いのだ。



設備屋さんの持ち出しになってしまわないように、
こういう希望があるんだったら、
図面に描いておくべきなんだけれど。
(「スリムダクトの色を分けるかどうするか」おわり)
posted by けろ at 10:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月22日

隠蔽形エアコンの露出

エアコンの室内機には
いろんな形式があるのだ。


その1タイプに「天吊隠蔽形」なるものがあるのだけれど。



ある建物で上方を見やると、
ソレがあった。


21012201.JPG



隠蔽形、なんだけど、
天井を貼っていないから、露出になっている。


エアコン本体にドレンパンがあって、
ドレンアップ装置が脇に取り付けられている。

吸込み側・吹出し側に、それぞれチャンバーが取り付けられているのがわかる。

吹出し側チャンバーからは、
丸いフレキダクトが3本、
各方向に伸びている。


その他にも、普段隠れて見えないはずの
ケーブルラックやら電線管やら、
いろんなモノが見えている。



必ずしも費用をかけて天井仕上げを貼らなくっても、
まあ、こういう状態であっても、建物は利用できるのだ。



そう。


「設備も、内装」

なのだったら、なのだ。
(「隠蔽形エアコンの露出」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月21日

箱根ジオミュージアム

大涌谷の黒たまご館1階には
箱根ジオミュージアム がある。



この手の施設は、
多少の時間の都合を付けてでも
行かないわけにはいかない。


だって、楽しいもん。



黒たまご館 といえば、
これ。


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第47期岡田美術館杯女流名人戦第1局に先立ち、
タイトルホルダーと挑戦者が 記念撮影 をしている。



そんなに広い施設じゃぁないけれど、
そういう問題でもないのだ。


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要は、中身なんだよ。



ま、パネル展示が多めなのだけれど、
こういうのがあると、
ついついじっくり読んじゃう。


読むために展示してあるんだから、
当たり前なんだけど。


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2015年の水蒸気噴火について、
詳しく解説されていた。


観測史上初の水蒸気噴火だったとのこと。



「せつび」的に目を引いたのは、
これ。


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温泉配管に、どのようにスケールが付着していくのか
いろんな断面があって面白かった。


錆びコブとかスライム状物体とか
そんなものしか普段は見ないからね。


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こうなると、配管は消耗品だ。


いや、フツーの配管も、
ある程度長期間においては消耗品なのだけれど
温泉管はスケールが違う。

スケールだけに。



斜面が多いから、
アースアンカーの説明もあった。


21012106.JPG


新一万円札の人の写真もあった。


21012107.JPG


ホント、この人は
いろんな事やってたのね。


昭和初期の資材運搬って……。


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牛、なんだ。



今みたいに、いろんな重機を駆使できるのって、
すごいことなんだね。


恵まれた時代、と言えるんだろう。



「此水ハ ノメマセン」


洗うためにしか、使えなかったのか。


牛用の飲み水も
運んだんだろうか。



21012109.JPG


トンネルも、基本的に手掘りか。



こんな写真たちにも巡り会えるから、
ミュージアムは楽しいのだ。
(「箱根ジオミュージアム」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 土木工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月20日

箱根大涌谷

ちょっとでいいから、
大涌谷を見たかったので、
行ったのである。


箱根は、ジオパーク に認定されている。



人の手による物も良いのだけれど、
自然の造形もまた、たいへん見応えがあり、
特に「ジオパーク」と銘打たれた場所が
とても好きなのである。



箱根ジオパーク も、大変魅力的な場所なのだ。



そして、特にその火山活動。


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硫黄の肌や、煙立つ場所が
何とも言えない。



この直上をロープウェイで通る。


21012002.JPG


火山ガスの程度によっては、
運休する時もあるくらい、
火山火山している場所。



21012003.JPG


ああ、山って、いいな。

ま、登るのはそんなに得意じゃないけれど。

主として、体力面で……。



大涌谷、じつは自然のままでもなんでもなくて
かなり人の手が入っている。


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構造物だらけ、とも言える。



色々資材を運ぶための、
モノレールも敷設されていた。


21012005.JPG


いやあ、よくもここにロープウェイを通そうと思ったものだ。


21012006.JPG


色々建っているということは、
そこに行って建設した人がいるわけで、
そして今もそこで何らかの仕事をしている人たちがいるわけで。


21012007.JPG



また遠からず、訪れたいものである。



21012008.JPG



コロナが落ち着かないとなかなか厳しいし、
と言って、落ち着き切ってしまったあとなら
世界中からの人波が溢れすぎて、
ゆったり見られないかもしれなくて。



ここに限らず、
行ってみたいジオパークが
たくさんあって困る。
(と言いつつ、別に困ることでもないが)
(「箱根大涌谷」おわり)
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2021年01月19日

ここのトイレはどんなかな?

職業柄(?)、トイレには興味関心がある。


使われている便器、

ブースの配置、

衛生器具の組み合わせ、

空間の余裕、

照明の具合、

給水や電源の供給……。



とにかく1つとして同じトイレは無いというくらい
さまざまであるから。



全く同じに作りたくても、何やかや支障があって、
微妙に違う部分ができてしまうものだから。



本日のトイレは、


21011801.JPG


TOTOのセットであった。



便器本体のほか、
洗浄弁(自動フラッシュバルブ)の取り付け方や
洗浄便座(TOTOの商品名で「ウォシュレット」)の種類などを
観察する。


電源は、普通にコンセントから。
アース付きで。


スマホの充電(と、それに伴う長時間滞在)を避けるために
コンセントを見せない造りになっているところもある。



記録がてら、型番を撮っておくこともある。


21011802.JPG



毎年発行されるカタログを見ていると、
とにかく年々モノが変わっていくから
そんなこんなを眺めるだけでも
いろいろと参考になる。


とかくごちゃごちゃしがちな
ケーブル類のまとめ方には、
施工者のこだわり(や、場合によっては無頓着)を
見ることができる。



まあ、こうやって撮ることができるのは
他に人が入っていない時に限る。


他のブースとかに人がいるのに
カシャカシャ撮影音がするのは
あんまりよろしくないし、ね。



街中に、田舎に、
観察対象はいくらでもあるのだ。


せつび って、広くて深い分野なのである。


ま、なんだってそうなんだけれど。
(「ここのトイレはどんなかな?」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月18日

東久留米市のマンホール蓋

西武池袋線沿いに、東久留米駅がある。


立ち寄った際に、
駅近辺でいくつかマンホール蓋を探索した。


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「ひがしくるめ おすい」と記された
銀杏の木デザインの蓋。



歩道のインターロッキング部分には
化粧蓋。


21011702.JPG


こちらの表示は「汚水」と、漢字になっている。

中央のマークは、 東久留米市の市章 である。


ひらがなの「ひ」の字がデザインされているそうだ。



付近で見かけた雨水の蓋は、
標準蓋に、市章がついたもの。


21011703.JPG



駅の東西に、
それぞれ異なるデザインマンホールが
設置されている。



東口にあったのは、これ。


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湧水の妖精 るるめちゃん である。


市内には湧水が多く、
水資源が豊富であることをアピールしている。


この周囲だけアスファルトが新しい。



西口の蓋は、


21011705.JPG


水の上をたゆたう、るるめちゃん。



他のデザインの蓋もあるようだけれど……。

そちらまで探索する余裕はなかったようだ。



蓋はいくらでもあるから、
まあ、ライフワークっちゅうか、
そんな趣味だね。
(「東久留米市のマンホール蓋」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月16日

箱根ロープウェイ

鋼索線で早雲山に登った以降、
更に上に行くには、ロープウェイ に乗る。


21011601.JPG


鋼索線(ケーブルカー)は1階に到着する。


21011602.JPG


そして、ロープウェイは2階部分から発着となる。


21011603.JPG



壁面から出てくる感じ。


21011604.JPG



発着場は、こんな感じ。


21011605.JPG


ケーブルは動きっぱなしだけれど、
乗降部分についてはゆっくり動く。
乗り降りの際には、一旦停止する。



21011606.JPG


上部には、
タイヤがいっぱい。


21011607.JPG


滑車やケーブルも、いっぱい。



ゴンドラを収納しておくスペースもあって、
そちらへの分岐線もあった。


21011608.JPG


レールがあるだけだから、
手動で押していくのだろうか。



ゴンドラに乗り込むと、
下界を見渡すことができる。


21011609.JPG


あいにくの曇天で、遠方はあまり見えない。


21011610.JPG


晴れていれば、富士もよく見えそうだ。



ゴンドラ内部は、こんな感じ。


21011611.JPG


混み合っていれば、密なことこの上ないだろうが
なにせ貸し切り状態だ。

ゆったりと景色を堪能できる。


床面には、換気口。


21011612.JPG


火山の、硫黄の臭いがする。



ロープウェイの斜度も結構なものだ。


21011613.JPG


小田原から、ひたすら、ひたすら登ってくるのである。


ガラスに写った換気口が、
うっすらと見えてしまっている。



大涌谷の上が壮観だ。


21011614.JPG


誰も乗せていないゴンドラ、
貸し切りのゴンドラが多い感じ。


21011615.JPG


大涌谷まで登る。


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この先、芦ノ湖方面に行くには乗り換えとなる。



21011617.JPG


駅舎の外観は、新しい感じ。


21011618.JPG



駅舎とは別に建つ、
くろたまご館の外壁には
たくさんの「せつび」が
取り付いていた。


21011619.JPG




首都圏に近い、というのが
箱根の強みであろう。


これが、もっと離れた地であると
ここまでの交通系を整備するコストが回収できないから。



元々は国内客だけで十分に繁盛していた地。

インバウンドがゼロの現在でも、
やっていくだけのポテンシャルはあるはずなのだ。


訪問者としては、
陰ながら応援するくらいしか
できないのだけれど。
(「箱根ロープウェイ」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 交通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月15日

箱根登山鉄道鋼索線

箱根ケーブルカーのことを
正式には『箱根登山鉄道鋼索線』と呼ぶらしい。


鋼索、すなわちケーブルなのである。



鉄道線の強羅駅にて、乗り換える。


鉄道線の改札を出て、
改めて鋼索線の改札に入る。



鉄道線も結構な勾配であったのだけれど、
鋼索線はもう、言及するまでもない。


21011501.JPG


何をどう見たって、ナナメでしかない。

一番上にある早雲山駅まで、坂道を登るのだ。



乗車して前方を見ると、
線路の間に「鋼索」が見える。


21011502.JPG


これで引っ張られているのである。


単線なのだけれど、前方に車両が見える。

こちらは上り、あちらは下りであって、
途中の分岐部分ですれ違う。



鋼索の両端に車両が接続されていて、
言ったり来たりするのだ。

エレベーター設備における、
かご と おもり との関係のようだ。



途中の駅も、
ナナメの場所に建っている。


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『箱根登山鉄道 2020.7.23 全線運転再開』というポスターが
あちこちに貼ってあった。


2019年10月の令和元年東日本台風(19号)の直撃により
寸断されていた路線が、ようやく復旧となったのである。

当初の想定から3ヶ月前倒しで再開できた ということなので
関係者のご尽力の賜物としか言いようがなかろう。



ホームから、鋼索を見る。


21011504.JPG


上り用と下り用のガイドがついているのが見えた。



車両内は、階段状になっている。


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外観も内観もものすごくナナメなのだから
当然のしつらえ。


人間は水平を必要とするから、
階段状にせざるを得ない。


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階段が、そのまま移動しているようなものである。



窓も段々に取り付けられ、
天井もナナメ。


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天井は階段状にする必要がないから。



建築物用のエアコンが、
そのまんま利用されていた。


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水平に取り付けるようにしてあった。



外から見ると


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ホームは、ナナメ。

出入り口は、水平。


したがって、乗り降りの際には
足元に特に注意をようするのだ。



このナナメ感は、
普通の鉄道では味わえないもの。


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なかなか楽しい乗り物なのだ。



鋼索線の最大勾配は、200‰ だという。

1000分の200、100分の20、10分の2、5分の1である。

角度にすると、11°18′ということだから
山スキーなどに慣れている方であれば
全然大したことないと感じられるのかもしれないけれど。




乗車口には、ホームドアが取り付けてある。

ドアと言っても、ナナメなのでバー状のもの。


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もう、何でもかんでもナナメなので
設計も施工もとっても面倒くさくて大変だったことと思う。


フツーの建物だと、水平と鉛直に留意するのだが
ここでは勾配にも気を遣う。

排水管の勾配と違って、
基準面に勾配があるわけだから。



最上部の、鋼索。


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上り・下り2本がしっかり見える。



端部の緩衝装置。


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鋼索巻き上げ機の暴走でも無い限り、
最上部に激突することはあまりなさそう。


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最下部は、かなりヤバそうだけど。



上部。


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電気はパンタグラフから取っているのだ。



早雲山駅の屋上から、
入線してくる車両が見えた。


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これだけのものを整備できるだけの訪問者がいる、
ということなのだろう。



JR→鉄道線→鋼索線のハシゴは
非常におもしろい乗り継ぎである。

そしてケーブルカーの終着駅の早雲山から更に上方に、
山越えして芦ノ湖まで、
ロープウエイが設置されている。



乗り物いろいろ、
景色もいろいろ、
火山と温泉もあって、
なかなかステキなところ。


首都圏から、諸外国から、
大勢の訪問者がいるわけである。



だからこそ、
コロナの渦中における客足の激減は
相当に厳しいことであろう。


落ち着いたら、ぜひ多くの人々に訪れていただき、
回復に貢献していただければ。



……というところが、全国、いや世界中にゴマンとあって、
経済情勢も結構に厳しく、
各方面、いったいどうなることなんだろう。
(「箱根登山鉄道鋼索線」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | 交通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月14日

スイッチバック式の鉄道

箱根登山鉄道は、箱根湯本から強羅までの区間を
標準軌の電車が走る。


最大勾配が80‰にもなるという、
とんでもない傾斜を登っていく鉄道である。

1,000m進むと、高低差が80mにもなるのである。

全長14.66mの車両1両の前後で、1.17mの差がついてしまう。


乗っている間中、ずっとナナメなのである。



それでも解消しきれない高低差があるために、
この鉄道にはスイッチバックが設けられている。


出山信号場と、大平台駅と、上大平台信号場の3ヶ所である。



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路線は単線であるため、
ダイヤにもよるけれど、
信号場で一旦停止している間に
上り・下りの列車のすれ違いも行う。


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大平台駅も、スイッチバック&行き違いの拠点である。


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異なるタイプの車両が並んだ。



当然、どちら向きの線路も行き止まりである。


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駅を出ると、上り・下りそれぞれに分かれる。


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とにかくカーブがキツイのがわかるだろうか。
もちろん、見るからに勾配がついているのも、
わかるだろう。



スイッチバック以外にもすれ違うための信号場がある。


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鉄道線最上部、強羅駅の端部。


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更に上に向かうには、
ここで鉄道線を降りて
鋼索線(ケーブルカー)に乗り換える。

ここからは更に急勾配になるので
もはや自走式の鉄道での登坂は不可能になるのだ。



いろんな乗り物がたくさんあって、
子どもたち(もちろん大人も)の心をくすぐる
都心からほど近い異世界、
それが箱根。


春になって、
緊急事態宣言が明けて、
コロナ禍の動向に一定の光明が見えてきた頃、
足を伸ばしてみてはいかがであろうか。
(「スイッチバック式の鉄道」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 交通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月13日

箱根登山鉄道は土木遺産である

神奈川県小田原市から箱根方面に登っていく鉄道、
それが箱根登山鉄道である。


一般的に「箱根登山電車」という名称が使用されるが、
正式には 箱根登山鉄道の鉄道線 ということになるそうである。


2007年の土木遺産に認定されている。


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小田急のロマンスカーが、
箱根湯本駅まで通じている。

御殿場線や千代田線との直通運転をしている。


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都内から直接乗り入れできるのが魅力である。



小田原駅以降、かなりの急勾配で鉄路が敷設されていて
建設にあたってはスイスの鉄道を参考にしているということである。



箱根湯本駅に停車する特急列車の姿は
エレガントである。


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時代とともにいろいろな変遷を辿っているが、
現在は箱根湯本駅で乗り換えて
その先に進むことになっている。


小田急(狭軌)と登山電車(標準軌)では軌間が異なるため
いろいろと難しい側面があるのである。



箱根湯本駅から小田原方面に向かう線路を見ると
三線軌条になっているのがわかる。


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左側が標準軌、右側が狭軌となっていて
前方で合流して三線軌条になっているのが
わかるだろうか。

登山電車の車庫が、この先の入生田駅にあるためであるという。


分岐器も複雑になっている。


かつては箱根湯本〜小田原間すべてに三線軌条を採用していたらしい。
メンテも大変だったことであろう。



都内の地下鉄線では、周辺の私鉄との相互乗り入れを行っているけれど
軌間が同じもの同士でなければそれができないため
組み合わせには限りがある。

ま、何が何でも乗り入れを実現するために
軌間を変えてしまった鉄道線 もあるそうだけれど。



この箱根登山鉄道、
箱根湯本から上部は
更に勾配やカーブがきつくなり、
文字通りの「登山」感覚となる。


箱根の地そのものも
見たら楽しいのであるが、
鉄道線だけであっても行く価値は
あるんじゃなかろうか。
(「箱根登山鉄道は土木遺産である」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 土木工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月12日

我々はリスクの中で生存している

新型コロナウイルス感染症の影響は
未だとどまることなく継続中である。


救命活動か、経済活動か、といった果てしのない議論も
双方の主張がまったく相容れないような状態で
罵り合いが活発である。

何が正しいのかを追求するのではなくて、
ただ異なる意見を糾弾することが目的であるかのような
わけわからん罵倒が氾濫している。

ま、それが人間なわけであるが。



日本科学未来館に、そんな展示があった。


もちろん、こんなコロナの渦中であるからして、
「お願い」「取り組み」はあちこちに掲示されている。


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risk≠0


(理系には)わかりやすい表現ではなかろうか?



その展示は、5階の常設展コーナーの一角にある。


100億人でサバイバル」というタイトルである。


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われわれの社会が、さまざまなリスクの下に置かれているのだということを
視覚的に展示してあるのだ。



ピタゴラスイッチのような装置に生じるさまざまなアクシデントが
人間に見立てた小さなパネルをパタパタとなぎ倒していく。


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そういう模型。



あまりにもナマナマしいわけでもなく、
しかし人の安全というものが何と儚いものであるかを如実に示す、
なかなか工夫された展示であると思うのだ。



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リスク低減のための方策の有無や
それでも避けきれない被害など、
ひとしきり眺め続けてしまった。


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この地球上のリスクのうちのごく一部を表現にしたに過ぎないけれども
眼前でパタパタと倒れるパネルが
過去のさまざまな人的被害を想起させる。


甚大な被害を身近に受けた方々にとっては
少々つらい展示かもしれない。


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当然、こういう社会情勢であるから
パンデミック関連についても、主として文字情報ではあるけれど
展示されている。


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日々の報道は、
「理系ではない人々」の思考・感覚によって
時としてセンセーショナルな扱われ方をし過ぎて
物事の判断材料として不適切であることが多いように思う。



各分野の専門書をじっくり読み込むことができれば
それが良いのであろうが、
このような形で吟味を重ねられた展示を観るのも
考察のための良い材料になるのではなかろうか。



もちろんこれらの展示も、吟味されているとは言え、
ある一定の見解・判断・考察の元に編集されたものであって、
絶対に正しいとか、専門家共通の認識であるとか
そういう保証は無いのではあるが。


少なくとも芸能人やらレポーターやらが
ロクに材料もなく、その場の思いつき感覚で
あーだこーだ言っているのを聞くよりは
余程ためになるはずだ。



現在は、事前オンラインチケット予約が必要で、
逆にそれゆえに過度に密になることなく見学が可能である。


大勢で行ってワイワイ、ではなくて
個人で、あるいは家族限定で、
観に行くのが良いのではなかろうか。



他の展示も、いろいろ興味深いから、
楽しめることは確かである。


(個人的には、霧箱の前に1時間居ても
 飽きない気がする)
(「我々はリスクの中で生存している」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月11日

赤く塗るなら壁まで

消火関係の設備は、
赤く塗られているものが多い。

本体が赤くないとしても、
赤い文字で表示されていたり。


消火栓とか、消火器とか、消火用のポンプとか。



あるところについていた消火用の器具は
もう、器具のみならず壁面全体が
真っ赤っかであった。



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非常電話と、消火用散水栓とが一体となったボックスが
壁埋め込みで取り付けられていて、
その壁全体が赤く着色されているのである。



なお、これは消火栓ではない。

スプリンクラー消火設備が設けられている建物で、
ヘッドのカバー範囲以外の部分に消火栓的に設けられるもので
消火栓とは異なるモノなので「散水栓」と称されている。

機能としては、消火栓と変わらないけれど。



内装のデザイン上、ホントは目立たせたくないんだけれど、
消火器具って目立たさせなくちゃならないから、
そのジレンマに悩む……くらいなら、
もう全体を真っ赤にしてしまえっ!

っていう勢いだったのかどうか。



「毒を食らわば皿まで」みたいな?
(「赤く塗るなら壁まで」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする