2020年12月31日

温故知新の木組

竹中さんの展示を見る機会があった。


竹中大工道具館 というものがあるのだが、
そこの巡回展、という位置づけのものである。


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古今東西、いろいろな木組がどのように造られているのか
様子の良く分かる展示なのであった。


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建築で習う、いろいろなタイプの「継ぎ」について
実物とともに解説されていて
たいそうわかり良い。



いろいろな継ぎを用いた大きな模型もあって
そんなに広い会場でもないけれど
とても見ごたえのある展示なのであった。


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ヨーロッパの木組もいくつか展示されていて
それぞれの地で長年受け継がれてきた匠の技に
感嘆するものなのである。


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昔から継承されているものとともに、
現代の技による作品も並べられていて
なかなかに楽しい。


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壁面に描かれた図とともに
実物が置いてあることで
立体的な構成が良く分かる。



この、球たるや!


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気の遠くなる手間暇を掛けた
工芸品である。



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すごい人はいろんな分野に存在していて
素人目にもその凄さの一端を感じられる。

詳細がわかればわかるほど、
より凄さが際立つのであろうけれど。


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実物、模型、写真、動画映像などを通じて
その凄さが少しでも伝わるように
工夫されている展示なのであった。



「お手を触れないで下さい」という展示だけではなくて

「実際に手にとって、その組み合わせを体感して下さい」っていう
気前の良い(?)模型もあったのが
なお嬉しいことであった。


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この手の継ぎが、
いくつもいくつも置いてあったので
つい一所懸命に組み、バラシ、を繰り返してしまったではないか。



時節柄、
至る所にアルコール消毒用のボトルが置いてあるから
ちゃんと気にして対処していれば
特に問題は無いのではないかな。


本館にも、ぜひ行ってみたいものである。

新幹線駅の傍だから、
まあ、行きやすいかな?
(「温故知新の木組」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする