ルーフドレン金物。
屋根の平らな面に取り付けるタイプのものだけではなくて
パラペット立ち上げの隅角部に取り付けるタイプのものも
存在している。
たとえば、こんなやつ。
この屋根では、
雨水がスムーズに金物まで流れていくように、
排水溝のようなものが形成されていた。
建物の基本性能として、
「雨漏りがしない」
というのは、とても大切なものの一つである。
屋根の防水とともに、
ルーフドレン金物もまた、大切な機能を担っているのである。
全く人の目が届かないところではあるけれど。
生物体内の組織・器官もそうだけれど、
得てして「見えないところ」こそ
じつのところ大切だったりするのである。
もちろん、「見た目」も大事ではあるんだけれど、
生存に関わる危機的な不具合っていうのは
「見えないところ」にこそ生じてしまい、
見えないが故に、致命的状態に陥るまで
気づかれなかったりするのである。
(「隅付のルーフドレン金物」おわり)