現在は、公園として整備されている。
城主が次々と変わりつつ、
築城から400年余を経てなお、
現在に至るまで一部が保存されている。
今はどこに行っても見られる、
ご当地キャラたち。
顔ハメも、健在だ。
立派な石垣が巡らされているのであるが、
経年劣化により、あるいは豪雨災害により、
破損し、崩落し、何度も修復が重ねられている。
現在も、大規模崩落の跡を修復中である。
文化財の敷地によく見られる、放水銃。
門の屋根、塀などの軒先には
京極氏の紋がある。
すべての軒先に、
紋がつけられているのである。
こんな塀の軒先も、全部である。
そしてここには、屋外消火栓箱も。
箱裏の黒い汚れは、何?
敷地内のマンホール蓋の1つ。
何かの45年記念のようであるが。
ここの石垣は、かなり急である。
でもちゃんと、外灯や電線は設けられているのだけれど。
この角度でガッチリ積み上げられるって、
ものすごい技術だと思う。
現代のような力学計算に基づく構成などできない時代だから
経験工学オンリーであろう。
平均寿命も現代より短い時代に、
技術の伝承も行われていたのだから
すごいものだ。
「石垣の美」の看板は、
残念ながら美しくない。
高浜虚子の句碑。
讃岐富士を眺めて詠んだ、とある。
今だったら、こんな形で電柱を建てることは難しいのでは。
昔建てちゃったから、今は気にならない、ということかも。
後から、ついでに監視カメラとかいろいろ追加しちゃって。
本丸の広場からは、
虚子の詠んだ山が、
よく見える。
ゴミ箱と思しき石造りの箱には
三代の城主の紋が刻まれている。
塀の瓦をよく見ると、
京極氏の紋がある部分の瓦が
比較的新しく見える。
城主が変わるたんびに、
この部分だけ取り替えたんじゃあるまいか?
だとしたら、一体何個必要だったことやら。
堀に囲まれた城跡の、亀山公園。
ぐるっと歩くと、結構な距離である。
付近には、
有料無料を含めて何箇所かの駐車場があるので
訪れるなら事前に調べておくと良い。
(「丸亀城跡」おわり)