2020年11月10日

連立している灯油タンク

地上置きの灯油タンクが
3基、並べられていた。


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それぞれ、防油堤が設けられている。

万が一タンクの油が漏れても、
周囲に流れ広がらないように
一定量以上の灯油を貯蔵するタンクの周囲に
設けなければならないことになっている。

(所轄消防によって指導内容が結構異なる)



結構場所を取るし、
目立ちもする。


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でもそれは、仕方がない。

これが嫌だったら、
地下埋設のオイルタンクでも設けるんだね。

でもコストが結構かかるから、
これでよしとしたわけで。たぶん。



でもこの防油堤、
雨が降ったら、水が溜まる。


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だから、所轄消防によっては、
防油堤に水抜用の単管とバルブを設けるように
言われることもある。



配管まわり。


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被覆銅管(被覆が剥がれかかっているけれど)と
鋼管とが使用されている。


鋼管には可撓性が無いので、
フレキシブルジョイントを挟んであって、
地震時などに変位を吸収できるようになっている。


このタンクには「戻り管」も設けられている。

冒頭の写真でも、タンク上部に接続されている
戻り管を確認できよう。



そして、タンク廻りには
これらもつく。


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これまた、意匠屋さんには疎ましがられる、
危険物看板と消火器である。


消防から付けるように言われたら、
つけないわけにいかないんだから
仕方がない。

あとは、どこに付けるか、だけである。


目立たせるためのモノだから
目立つ場所につけなくちゃならないんだけれど
それだと目立つから避けたい……。


デザイン的には、確かに難しい問題で。



総務省で、デザインコンペでもやったらいいのに!
(「連立している灯油タンク」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月09日

札幌市の下水道科学館

普段、建築物の中の「設備」に関わっているけれど、
都市機能としてのインフラ設備もそれなりに関係があるから
機会と時間が合うならば、そういう施設も見に寄る。


札幌市の下水道科学館に、寄ってみた。


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なんか、洒落た建物。

一時期、こういうデザインがとっても流行ったんだろうなぁ。



内部には、下水道に関するいろいろな展示があって
こどもから大人まで、わかりやすいように説明されている。


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とは言っても、文字情報も多いから
じっくり読まないとしっかりわかることはできないだろうけれど。


それでも、イラストや写真や模型も多いから、
なんとなくの雰囲気ならば、
さらっと回っても何となく掴めるのじゃないだろうか。



札幌市の下水道は、
地区によって合流式、分流式、それぞれあるようだ。


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下水道本管のスケールがわかりやすいように
実物大模型も置いてある。


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もしも下水道がなかったら……


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今どき、「詳しくはWEBで!」が
標準装備である。



「クリンちゃん」って?



これ。


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札幌市下水道局のキャラクターのようだ。



他にもいろんなキャラクターが作られているようである。


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汚泥くんって……。



下水から採熱して利用することもできるようだ。


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融雪なんかに良いかもしれない。



エントランスホール壁に並ぶ、ノズル。


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吹き抜けには、とにかくノズル。

たいてい、そんな感じだ。



マンホール蓋も、常に改良されているという。


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現在は、下水排熱によりマンホール鉄蓋部分だけ雪が溶けて
路面に「落とし穴」が出来てしまうのを避けようと、
断熱機能を備えた蓋も研究中なんだそうだ。



カラーマンホール蓋の見本も置かれている。


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魚拓ならぬ「マンホール拓」の収集家も居るんだとか。


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世の中、何でも楽しんだ者勝ちだよね。

ただし、社会に迷惑さえかけなければ。



科学館の敷地内には、
実物のカラーマンホール蓋も設置されている。


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カラーじゃない、
各種の蓋も。


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下水道の空気弁室蓋って、
そんなにあちこちに無いから
ちょこっとレア。



ほんとに普通の、
札幌市の蓋も。


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じっくり見るか、
さらっと見るか、
興味関心と、許された時間によるのだけれど
とにかくこの手の施設には
行って損だと思ったことは無い。



全国各地に多数存在する、
公共上下水道のPR施設は
結構楽しめると思うのだ。


入場無料だし。
(「札幌市の下水道科学館」おわり)
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2020年11月08日

雪捨て場の準備

北国で秋が深まってくると、
こういう実が目につくようになってくる。


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ナナカマド の実である。

冬の間、野鳥たちの貴重な食糧になるのだろうか。



この頃になると、大きな河川敷には
ブルーシートが敷かれるようになる。


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何の護岸工事? って感じだけれど、
工事用のものではないのだ。


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もう少し季節が進み、街中に多くの雪が降り積もるようになると
その雪を搬出して、どこかに捨てる。

その雪捨て場、正式には雪堆積場とでも言うのか、
その準備なのだそうだ。


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雪堆積場はあちこちに設けられるのだが、
この河川敷もそのうちの一つなのだそうだ。



雪がかぶってくると、
シートの存在はわからなくなってくる。


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そしてやがては、
堤防と同じくらいの高さになるまで
大型ダンプで次々に雪が搬入されてくるようになる。


なんでも、除雪・排雪にかかる費用が
毎年何百億円にもなる自治体もあるそうで。



積雪地特有の経費である。



「ただ捨てるだけの無駄ガネ」



そういう捉え方をされることもあるし、

この除排雪によって、市民生活や経済活動が正常に維持されるのだから
決してムダなどではない、という意見ももっともだし、

建設重機類が冬も活躍できて、維持管理経費や雇用も守られる、
そういう側面もある。



何でもかんでも、「無駄、無駄、ムダァ〜!」と切って捨てられるような
単純な話ではなさそうだ。



でもね、世の中結構、単純な マルかバツか? っていう二元論に
動かされやすいんだよなぁ。

いろんな分野で。
(「雪捨て場の準備」おわり)
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2020年11月07日

丸亀市立資料館

丸亀城跡の一角に、
市立資料館が建っている。


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ついでだから、眺めてみようか。



ちょっと、凝った造りになっている気がする。


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耐震補強も実施されているようだ。

そうだよね、バルコニー部分、結構な長さの片持ちスラブだよね。

鋼製の頬杖を付加した感じ?


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天守との位置関係は、こんな感じ。


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中の展示は撮影禁止だったので、
屋外を撮ってみる。


屋外には、昔の民具とか石造りの物が展示されていたのだけれど
撮り忘れてしまって。


でも、こういうのは撮ったんだな。


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室外機の目隠し、
もうちょっと開口率が欲しいところだけれど。

まあ、あんまり高さは無いし
本体ギリギリの位置じゃないから、まあいい感じ?



内部は、案内図だけ……。


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時間が許すなら、
こういう施設にも、とにかく入ってみたい。

何かしら、見てよかった、入ってよかったと思う点があるものだから。


たまにハズレがあったって、構わない。

それはそれで、良い経験だ。


天守のように三百数十年、保存されたらすごいんだけれど。
(「丸亀市立資料館」おわり)
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2020年11月06日

丸亀城は400年

丸亀シリーズが続いて申し訳ない。

なんか、面白かったもので。



丸亀城跡の一番高い場所に
天守が残されている。


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その威容! と言うには、かなりこじんまりしているのである。



3層。


松本城や姫路城のような大きなものばかりが天守ではないのだ。



入り口のある面は……。


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とっても、控え目でしょ?



12しか残されていない現存木造天守の中で
一番小さなものだということだ。


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当初丸亀城として築かれたのは、江戸時代になる直前。

それから400年以上が経過している。

もっとも、現存の天守は江戸初期に山崎氏により建築されたもので、
それからだと370年余になるだろうか。



城主となった、生駒家、山崎家、京極家の家系図。


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まあそれぞれ、遠い遠い親戚にあたる関係であったようだ。



小さいだけに、中はすぐ見尽くすことができるのだが
やっぱり細かいところも見てみたいじゃない?


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火打ち梁ももちろんだけど、
消火器とか消火器ボックスとか。


窓にガラスが嵌めてあるぞとか。



折角だから、架構も見るけれど。


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ボルト・ナットじゃなくって、
釘と鎹(かすがい)。



階段は、急だ。


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階段とはしごの中間みたいなモノ。


手すりや補強金物は、
後付けだと思われる。


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ノンスリップまでつけてあるし。

元のままじゃ、現代人には危険過ぎる。



木造3階建て。

文化財だけれど、やっぱり火災報知器は必要だよね。


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屋内消火栓だって。


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消火栓箱も、配管も、
木の色に近づけた塗装を施してある。

もちろん、電線管やボックスも、だ。

白い壁が背景だから、目立つっちゃ目立つけど、
っていうか、存在を認知されないのはまずいから
壁と同色にしてしまうわけにはいかなかったんだと思うけれど、
まあ、いい感じじゃないかな。



最上階(3階!)からは、城下を見渡すことができる。


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かつては、いろいろ建っていたんだろう。

石垣だけが、残されている。



丸亀の市街地が、視界に連なる。


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瀬戸内海に面した港に林立するクレーンと


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遠く、瀬戸大橋も見渡すことが出来る。


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四国山地の山々は、
なんか、他地方のそれと形が違うような気がする。


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コニーデ火山のような、
スラッとした形じゃないのだ。

なんか、もこもこした感じ?



『讃岐富士』とも呼ばれる飯野山も、
平地がボコッと盛り上がったような
そんな形状。


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市街地や瀬戸内の長大橋はともかく、
これらの山々はきっと、最初の築城から400年間、
同じように四季折々の表情を
各時代の人々に見せてきたのであろう。



400年、かぁ。


そのくらい生きてたら、
それでもやっぱり「人生って案外短いもんだ」なんて
感じるものなのかなぁ。


なげ〜、ヒマ〜、退屈ゥ〜

って、なるのかな。

ならないような気がするなぁ。
(「丸亀城は400年」おわり)
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2020年11月05日

丸亀城大手一の門

丸亀城敷地の入り口に、
『大手一の門』
というものがある。



門の上の部分が、見学できるようになっていた。


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若干の展示品とともに、
内部の構造がよく見える。


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提灯の紋は、京極氏のもの。



鯱瓦。


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雌雄2体セットだったものの雌が失われていて、
1985年に35年ぶりにそれが見つかった、という記事が
掲示されていた。



製材していない木材を巧みに組み合わせた構造が
よく見える。


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現代のように構造力学などが構築されていなかった時代に
数多のトライ&エラー、諸災害を経て編み出された
そんな構法なのであろう。


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当然のことながら、
ダメだったものは現存しておらず、
今に至るまで残っている『スゴい』ものだけが伝えられているはずだ。



「昔の人は、凄い!」


それはある意味正解で、
ある意味不正確である。


スゴかった人もいたし、
凄くなかった人も居た。


たぶん、現在でも同様である。



時間が、歴史が、その価値を審査するのであろう。

価値あれど不幸にしてアクシデントに遭遇して残らなかったものもあるし、
たまに全然凄くないけれど運良く残っているものもあるんだろう。



そんな注釈にも少〜し気に留めつつ、
先人の偉業を愛でる、楽しむ、驚嘆する、

たまに突っ込む、

歴史に詳しければ詳しいなりに、
詳しくないならばそれなりに、
楽しみようはあるというものだ。
(「丸亀城大手一の門」おわり)
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2020年11月04日

丸亀城跡

丸亀城跡は、国指定の史跡なのである。


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現在は、公園として整備されている。



城主が次々と変わりつつ、
築城から400年余を経てなお、
現在に至るまで一部が保存されている。


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今はどこに行っても見られる、
ご当地キャラたち。


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顔ハメも、健在だ。



立派な石垣が巡らされているのであるが、
経年劣化により、あるいは豪雨災害により、
破損し、崩落し、何度も修復が重ねられている。



現在も、大規模崩落の跡を修復中である。


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文化財の敷地によく見られる、放水銃。


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門の屋根、塀などの軒先には
京極氏の紋がある。


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すべての軒先に、
紋がつけられているのである。


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こんな塀の軒先も、全部である。


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そしてここには、屋外消火栓箱も。


箱裏の黒い汚れは、何?



敷地内のマンホール蓋の1つ。


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何かの45年記念のようであるが。



ここの石垣は、かなり急である。


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でもちゃんと、外灯や電線は設けられているのだけれど。



この角度でガッチリ積み上げられるって、
ものすごい技術だと思う。


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現代のような力学計算に基づく構成などできない時代だから
経験工学オンリーであろう。


平均寿命も現代より短い時代に、
技術の伝承も行われていたのだから
すごいものだ。



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「石垣の美」の看板は、
残念ながら美しくない。



高浜虚子の句碑。


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讃岐富士を眺めて詠んだ、とある。



今だったら、こんな形で電柱を建てることは難しいのでは。


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昔建てちゃったから、今は気にならない、ということかも。
後から、ついでに監視カメラとかいろいろ追加しちゃって。



本丸の広場からは、
虚子の詠んだ山が、
よく見える。


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ゴミ箱と思しき石造りの箱には
三代の城主の紋が刻まれている。


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塀の瓦をよく見ると、
京極氏の紋がある部分の瓦が
比較的新しく見える。


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城主が変わるたんびに、
この部分だけ取り替えたんじゃあるまいか?


だとしたら、一体何個必要だったことやら。



堀に囲まれた城跡の、亀山公園。

ぐるっと歩くと、結構な距離である。

付近には、
有料無料を含めて何箇所かの駐車場があるので
訪れるなら事前に調べておくと良い。
(「丸亀城跡」おわり)
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2020年11月03日

線路脇を掘ってる

ボケっと列車を待つホームにて。


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線路に敷設されている、何かの電線管を眺めつつ、


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鉄道になると、さっぱりわかりません。


当たり前だけれど、用途があって、設計基準があって、
施工基準があって、適切に設けられているに違いないのだ。



そして、更に向こう側では、
地面を掘っていたのである。


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ひっきりなしに新幹線が往来する、その向こうで。


ちょろっとでも傾斜したりしても大変なことになるのだから
土留も相当に気を遣うのであろう。



20110304.JPG


が、ユンボでガンガン掘ってる。

自らの足元まで。


あのまま、右にゴロンと転んだりしたら一大事なのだが
なんか、うまい具合に掘削を進めていた。


建築とは違う、その分野のやり方ってものがあるんだろう。



更にその脇、
レールとレールの隙間から、
ダクトのようなものが生えていた。


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換気なのか、排煙なのか、煙突なのか、何なのか。



「建築設備」じゃあないけれど、
やっぱりこれらも「せつび」の仲間なんだ。


何となく、親近感。



「電気」は、相当なものだけれどね。

単相交流2万5千ボルトなんだそうで。
(「線路脇を掘ってる」おわり)
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2020年11月02日

エクステリアとしての

「建築」において、
省エネとか環境負荷低減とか、
今や一般的になったメニューがたくさんあるのだけれど。



得てして、「コストが合わない」ってことで
取り止めになってしまうことも多々あるけれど。



それでも採用されて、
日の目を見るものだって
少なからず存在する。


20110201.JPG


太陽光発電と、
壁面緑化。



積極的に、
意匠として、
エクステリアの一環として、
取り込んでしまいました、的な感じ。



あの植物の給水はどうするとか、

空気中の湿気のみで生育可能な樹種にするとか、

枯れ枝が落ちても大丈夫かとか、

20年後はどうなっているかなとか、


いろいろ心配・気になる要素もあるのかも知れないけれど、
きっとそれらに対しても、
様々な配慮・計画・工夫があって
成り立っているんだろう。



もちろん、全てを見通すことなんて出来ないから、
思わぬ弊害が出てくるようなこともあるのかもしれないけれど
それも、採用してみたからこそのコトだ。


生命や財産の重大な危機につながるようなことでなければ、
こういういろんな取り組み、試行錯誤は
歓迎すべきことなんだと思うのだ。



四季折々の色が出るとなお良いのだけれど、
きっとそんなコトもいろんな方々が考えておられることだろう。


秋になると、見事な紅葉が……


ステキだと、思いませんか?
(「エクステリアとしての」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月01日

ボロボロの給水ポンプは、いかが?

今日も今日とて、
調査に入るのである。


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このような、床点検口から
床下に潜るのである。



だいぶ錆びいっちゃってる蓋ではあるけれど、
開閉は問題なくできるのだから、大丈夫だ。


それに、ステンレス製のタラップがついているから
これも大変よろしいことなのである。



下から見上げると、こんな感じ、ね。


20110102.JPG


床点検口は、マシンハッチ兼用になっていて
いろいろモノを出し入れするときには
ガバっと広く開けられるようになっている。



その下に有ったものの中で、とりわけ目を引いたのは
これ。


20110103.JPG



なんだか、わかりますか?


加圧給水ポンプユニットの
だいぶ、だいぶ、くたびれたやつ。



ねえ。



あっちこっち、サビサビ。

制御盤の蓋も、
取れちゃってるし、さ。



でもこれ、現役なんだよ?


20110104.JPG


見事な錆びっぷりじゃない?



ポンプ本体のケーシングはステンレス製だけれど、
周辺の接続部材やら何やら、
思いっきり錆びまくりでしょ?



横から見ると。


20110105.JPG


ユニットを構成する架台も、
下部をメインによぉく錆びている。



裏面も。


20110106.JPG


モーターだって、
漏れなく錆び錆び。



共通架台なんて、
もう原型を留めていない感じ。

「朽ちてる」っていう表現になろう。



制御盤、よく生きてるなぁ。


20110107.JPG

扉だって取れちゃって、
接続されているケーブルでぶら下がってるじゃん。


こんなの、アリ?



ピット内で湿気が多いのはわかるけれど、
こんなになるまで放置って、
なかなか凄いことだ。


いや、放置、と言っては申し訳ないか。


放置しないことにしたからこそ、
こうやって改修設計のために調査に入っているのだから。



「よく頑張った!」


って言ったらいいのかな。



たまーに、ピット底に水が溜まることもあるんだろうか、
床に接する部分の電線管は、
無くなってしまっている。


20110108.JPG


それでも、電源は「電線」じゃなくて「ケーブル」だから
漏電することもなく、ちゃんと動いているのだ。



長い間、ご苦労さん。


こんなになっても、頑張ったね。


もうじき、お役御免になるからね。


後輩が、その役目を引き継いでくれるんだからね。



「こんな給水ポンプの水を、今まで……」


いや、大丈夫。


これは「雑用水用加圧給水ポンプユニット」だから。


飲料水用じゃないので、
別に不衛生でどうのこうの、というモノではないのだから。



ま、あとひと頑張り。


改修工事の資金が確保されて
めでたく工事が実施されるまで、
なんとか踏ん張ってね。


最後のご奉公として。
(「ボロボロの給水ポンプは、いかが?」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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