2020年10月12日

冷暖房と、換気と

設備システムは、高度にすればするほど
カネがかかってしまう。


だから、ある程度潤沢な建設資金が無い限りは

「最低限必要な機能を果たせば良いから……」

ということになりがちである。



温熱源、冷熱源を設けて、
冷温水を循環させて、
各所に放熱器を設置して適切に個別制御して、

熱交換換気を天井内機器にて行い、
外壁までダクトを伸ばして……。



結構な費用がかかる。



更にエアハンドリングユニットなどを置いて
空気式で空調を行うなら、なおのことだ。



そういうの一切合財を削って削って
最小限にしてしまうと……。



こうなる、かな。



20101201.JPG



冷暖房は、壁掛形のエアコンを。
室外機は、すぐ裏の外壁に。



換気は、熱交換タイプの
やはり壁掛形のもので。



貴賓室のようなところでは、
こういうわけにはいかないけれど
王族でも貴族でもないフツーの人間が
フツーに使う部屋だったら
これでイイのかもしれない。



ああ、でもこれじゃ、「設備設計」なんて要らなくなっちゃうなぁ。



ただでさえ、
中央熱源の空調システムや
エアハンを置いたシステムなんて
採用されなくなってきてしまっているんだから。


中小規模ならエアコンで、
大規模でもマルチエアコンで、
換気はロスナイをいっぱい並べて、で済んじゃう。



ま、でも、次々と新しい製品、機構、システムが出てくるんだ。
しっかり追いついていければ、いいかな。



ある程度古い建物の既存システムに関しては
今までの知識や経験も活かせるし。

改修案件とか、ね。



「空気調和」って言うのがおこがましくって
「冷暖房」と言い換えざるを得ないことも多くなりつつあるこの頃。


「正解」が1つに決まってるわけじゃないから、
だからこそ、面白いって言えるんだろう。「せつび」って。
(「冷暖房と、換気と」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする