2020年09月20日

露出ダクトは内装だ

配管とかダクトとか放熱器とか、
邪魔だ、邪魔だ。


「設備」なんて、隠すもんだ。


そんなミットモナイものを
人さまに見せるもんじゃない。



そんなふうに思っている人は
実はそんなに多くないんじゃないだろうか。



意匠デザインに強いこだわりを持つ巨匠デザイナーでもない限り
「なんとなくの雰囲気」以上に内装を気にしている人は
決して多くないんじゃないだろうか。



勝手な、思い込みだけれど。



床面積の大きな店舗などでは、
天井仕上げ材の節約も兼ねて
設備類が露出になっているところだってあるけれど
利用客からそんなに気にされているふうもない(気がする)。



どうだろうか?



先日たまたま入った店舗でも
配管やダクトは露出だった。


20092001.JPG


それどころか、カラフルに塗装されていた。



黄色いダクト、青い配管、赤いケーブルラック。



グリーンやピンクが加われば、戦隊モノだ。



でもだからといって、誰も気に留めるでもなく
有っても無くても気づかない程度の存在感であるような。



天井仕上げが石膏ボードだろうが岩綿吸音板だろうがクロスだろうが
塗装だろうがあんまり気にしないように、
ダクトや配管がこのようであっても、気にならないのだ。



だから、言おう。


露出ダクトは、内装だ。

配管も、ケーブルも、内装だ。



ただし、天井仕上材が貼られていないがために
ダクトや配管も「キレイに」仕上げなくちゃならない。

天井内に隠蔽されるなら、
多少ぐちゃぐちゃな見てくれでも構わないけれど
露出、しかもカラフル塗装だと
そうもいかない。


「内装」としての体裁を整える必要がある。


ポンピドー・センターみたいなやつなら、外装として。



じゃ、どこまで「キレイ」であればよいのか?

どの程度まで「ぐちゃぐちゃ感」が許されるか?
あんまり気にされずに済むか?



ちょっと興味があるが、
だからといって試してみる勇気も機会もない。



自分がオーナーで店舗を建築するのでも無い限り
あんまりカドの立つ実験はできないのである。


う〜ん、誰か、やってみません?

お金持ちの誰か!
(「露出ダクトは内装だ」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(4) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする