2020年09月12日

天井仕上げに同化したスプリンクラーヘッド

ある公共施設に立ち入ると、
なかなかに賑やかな天井仕上げが目に飛び込んでくる。


20091201.JPG


天井から、たくさんの棒が生えてきているのである。



棒の合間合間に、ダウンライトが埋め込まれているけれど
この「棒」たちに埋没している感がある。



天井仕上げのボード目地に、ばっちり合わせて取り付けられた多数の棒。


20091202.JPG


全部同じ棒のようでいて、実は少し違和感のあるモノが混じっている。

お気づきであろうか?



20091203.JPG


棒のうちの一部は、配管とスプリンクラーヘッドに置き換えられているのだ。

包含範囲を満たすように、
一定間隔でこのセットが配置されている。



「よく考えたなぁ」と言うべきか、


「何もここまでしなくても」と言うべきか。



必要なものは必要なのだから、
それをどのように取り付けるか、
どのように建築仕上げと調和させるか、
いつだって頭の悩ませどころ、気の遣いどころなのであるが
こういうやり方も有りなんだなぁと
つくづく。



吹出口や吸込口もこれに同化させようとすると……
径が小さいので、ほとんどの棒は制気口と化してしまうかな。

そうなると、天井内のダクトの収まりがとんでもなく面倒になりそう。

だから、やらなかったに違いない。
きっと、誰かが検討したに違いない。


「でも、スプリンクラーなら……」


誰かが、目を輝かせたに、違いない。
(「天井仕上げに同化したスプリンクラーヘッド」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(2) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする