2020年09月02日

『ウポポイ』とは『(大勢で)歌うこと』なのだ

北海道白老町に、国立の『民族共生象徴空間』が造られた。


いかにも役所言葉っぽい命名である。


それじゃ、あんまりなので、『ウポポイ』という名称がつけられている。
『(大勢で)歌うこと』という意味なのだそうだ。
当然、アイヌ語で。


なんで、役所関係って、正式名称と愛称とを併記したがるんだろうかね。


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それはさておき。



もともと、「ポロト湖」周辺にはアイヌ民族関係の観光施設があったのであるが
全世界的な先住民族尊重の流れに追いつこうとしてなのかどうか、
日本国の先住民族の一つであるアイヌ民族に関する施策が進められるようになってきた。



アイヌ民族出身の初めての国会議員であった 萱野茂 氏 は平取町出身であり、
礼文島、阿寒湖など北海道内各所にアイヌ民族ゆかりの地があるのであるが、
それらの中から白老町が選ばれて、国立の施設が設けられることとなった。



そうなった経緯はよく知らないけれど、
またコロナ禍により当初予定よりもだいぶ遅れたようだけれど、
とにかくオープンしたのである。



駐車場からエントランスに通じる「いざないの回廊」


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無駄にぐにゃぐにゃ曲がっていると感じるのは
目下の状況にあって入場が制限されているためであろう。

東京オリンピックが当初の予定通り開催され
国内外から先住民族に関心のある大勢の観光客が訪れ
駐車場から、あるいはシャトルバスから列をなしてやってくるときに
その人波を整理するために重要なものであるという位置づけなのであろう。


「回廊」を歩いていると、鳥の音が。


おお!



っと思ったのも束の間、なんじゃこりゃぁ。



スピーカーから出ている音でしたとさ。



まあ、それもさておき。



案内図は、こうである。


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広いと見るか、それほどでもないと見るか、
感じ方はそれぞれであろう。

ワタクシとしては、だいたいこのくらいかな、という
イメージ通りの感覚。



「歓迎の広場」「エントランス棟」までは、ゲートの外である。
無料ゾーン、とでも言えようか。



「歓迎の広場」にある、物販店舗。


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このご時世、当初期待していたような客の入りではあるまい。

その点は、気の毒である。



ちなみに、接地工事はしっかり行われているようであった。


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同じく、飲食店舗。


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アイヌ料理風のメニューが置いてあるのだ。


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飽くまで「風」に違いないのだけれど
「食」も文化風俗を表す重要な要素の一つであるからして
ただ展示を見る他に、このような形の出店があっても良いのではないかと
ワタクシは思う。


まあ、観光地価格、であることは否めない気がするが。



扇状の2棟のエントランス棟に挟まれた、円形の空間。


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この先、入退場ゲートを通る前に
団体客(修学旅行生なども期待しているようだ)が集合できる
スペースとなっている。


エントランス棟内には、物販店舗や飲食店舗のほかに
大勢を対象に説明できるようなセミナールーム的なスペースや
規模の大きなトイレなどがある。



その先、ここが入退場ゲートである。


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有料ゾーン側から撮っちゃったけれど。



園内マップの下にタイムテーブルとあるのは
園内各所で行われるプログラムの内容と時間を書いたものだ。

全部観て回ると、結構時間を要する。



エントランス棟上部には、照明器具。


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園内では、夜間にプロジェクションマッピングが行われる。

そんな際に、使用されるのかどうか。

訪れたのは昼間だったので、定かではない。



エントランス棟のレストランを、園内から見る。


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もちょっと引くと、水場越しにこんな感じになる。


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なんとなく、雰囲気はわかっていただけるであろうか。


公式ホームページ や報道その他、
詳細な説明があるのでご興味のある方はご覧いただきたい。
(「『ウポポイ』とは『(大勢で)歌うこと』なのだ」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする