2020年09月30日

宇多津の復元塩田

香川県宇多津町



四国水族館の隣には、むかし瀬戸内で盛んに行われていた製塩を今に伝える
復元塩田が造られている。


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宇多津臨海公園」という括りになっている。



「恋人の聖地」に認定されているだけのことはある。
そこいら中に、たくさん歩いている、2人連れ。



「入浜式復元塩田」なのだそうだ。


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Salt-Field と言うのね。


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時代とともに、産業は変わっているのである。



釜屋。


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どっしりした造りである。



塩田では、実際に製塩体験ができるようになっている。
(背景が、雑多で賑やか……)


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枯山水的に模様をつけてあるのではなくて
製塩作業中につく模様なのである。


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事前申込により「体験」もできるのだ。


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「作業中は声をかけないでください。」


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真剣なんだぞ! ってことのようだ。

もっとも、この時には作業が行われていなかったのだが。



濃縮台で、塩分を濃縮していく。


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ひたすら人海戦術の作業である。
昔だから成り立っていたのであって
現代日本では到底あり得ないことである。


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科学技術って、すごいなぁ。



物置小屋ふうに見えるのは、ポンプ室みたい。


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そうだよね、現代だもんね。



昔は、水門を使用していたようで、
この地にも大正時代のものが遺されている。


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功竣月五年五十正大

大正最後の年だ。

石工の名が刻まれている。
重要な職業だったのであろう。



満潮時に海水を引き入れる塩田は、
雨水排水のために、また防潮などのために、
水門を必要としたようである。


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ここにあるのは移設されたものだが
文化庁の登録有形文化財、経産省の近代化産業遺産となっている。


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隣には、道の駅「うたづ海ホタル」が建っている。
ちょっとした休憩には、もってこいだ。


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え? 「恋人の聖地」だけど、
そういう意味じゃないよ? 「休憩」って。
(誰も、そんなこと突っ込んじゃいないって)
(「宇多津の復元塩田」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月29日

四国水族館はできたて

香川県宇多津(うたづ)町に、新しい水族館が出来た。

2020年オープン、できたてホヤホヤである。


その名も、四国水族館

なかなか、大きな名称をつけたものである。


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館のマークは、四国と水とをイメージした感じであることが
ひと目でわかろう。



館内は、2層。


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屋外部分と屋内部分とがあって
「すごく広い」わけではないのだが
デートスポットにはもってこいなのではないだろうか。


平日にもかかわらず、
多くの、ほんとうに非常に多くのカップルで
賑わっていたのである。



目の前は、瀬戸内海である。


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海水は、豊富にある。



とは言え、淡水魚もいるのだ。


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金魚の水槽だって、あるのだ。



「水族」は、魚類だけにあらず。

鳥類であるこいつらも、居る。


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スプリンクラから放出される水を浴びていた。


そう。

とっても暑い日なのであった。



2階の屋外テラスは、折しも通り雨が降った直後で
びしょ濡れであった。


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屋上の機械たちが、顔を覗かせている。

そんなに目立たないから、
思い切り隠すようなマネは必要なかったのであろう。



機械類の設置スペースも、なんとなく見える。


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見えるけれど、たぶん、お客さんは誰も気づきもしないだろう。


奥には、釜屋と道の駅と、そして瀬戸大橋が見える。

そっちのほうが、はるかに人々の目を引くに違いないのだ。
設備やさんを除いて。



屋外の、手洗いコーナー。


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ふれあい体験などをした後は手を洗ってね、ってこと。

子ども用と、大人用とを並べてある。親子で楽しんでね、って。



何かといろいろ水洗いする必要も多いだろうから、
右の洗面器の下部には止水栓とホースカップリングがついていて
ホースリール&ノズルを繋げやすくなっている。


自動水栓ではなくて自閉水栓なのは、
やっぱり屋外だからだよね?



面白かった(せつび的に)のは、
これ。


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磯の生物が居るコーナーに
「ししおどし」的な細工があった。


ボックスにある程度水が溜まると、
ザァァァ〜っと流れが出来る。


寄せては返す波を再現しているのだ。


製作モノだよね? 標準設計、なんて無いものね。


こういうのを考えるのも、なかなか楽しそう。

模型つくって、実験して、大きくして……。



もうちょっと大掛かりになると、
ポンプでやるしかない。


四国の渓流に棲む魚たちの水槽には
滝が作られていた。


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ふと上を見ると……。


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たくさんのノズルから、
ミストが放出されている。


ううん、こんなの無くっても、
ものすごく蒸し暑いんですけど!


まあ、そうじゃない季節だってあるから
必要なのかもしれないな。


目の前は瀬戸内海だけれど、
やっぱり要るのかなぁ、こういうの。


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どこかから、送られてくるのである。



屋外用の温度センサー? とか、風速センサーとか、
いろいろついている。


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水族館を裏手から見ると、
発電機やらチラーやら、
いろんな配管たちが見える。


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わざわざ眺めに来る者は、少ないだろうけど。



屋内部分には、さまざまな「水族」たちが泳いでいる。


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1つ1つの水槽は、そんなに大きくない。

けれど、照明などが現代調であると感じた。


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この水族館、上で見ての通り
水槽に泳ぐ生物たちの解説が、ほぼ無い。


テーマを書いた小さなプレートが
脇に貼ってあるだけなのだ。


このプレートにQRコードがついていて、
スマホで読み込ませると、詳しい解説が読める
そういう仕組みになっている。


しかも、その「詳しい」解説すら
水槽内の全部を説明してはいない。



日本一解説が読まれている水族館 とは対極にある感じ。



竹島 は竹島で、ここはここで、
いろいろな在り様があっていいのだろう。



「水族館、かくあるべし」

そんな固定観念は、無いほうが良いのだろう。

いろいろあって、楽しいのである。



そうそう。



天井仕上げは貼っていないから、
いろいろな「せつび」も観察できる。

オトクな施設なのだ。


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ね?



まあ、そんなに特殊な設備システムがあるわけじゃなさそうだけれど
(水槽とか海水循環濾過などは有るにしても)
「フツーの」機器や配管やダクトたちだって、捨てたもんじゃないでしょ。


ダクト・配管は黒く仕上げたけれど、機器や吊り棒は黒く塗らなかったのね、とか
好みに関する要素がいろいろあって、それはそれで楽しいものだ。


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みんなが一所懸命魚介類を撮影している脇で、
なぜか上方を撮っている、不審者……に間違われないように気をつけつつ。
(「不審」には違いないか……。でも「変質」「変態」じゃない、とは強弁したい)



こういう施設だから、
搬入経路は重要である。


横手を見ると、その動線が確保されているのがわかる。


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大型車両が横付けできる位置に設けられているのはもちろんだ。



とにかく、暑い。

芝生が枯れないように、
散水が行われていた。


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そうそう。



ここでバズってたやつがあったな、そういえば。



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イルカプール、なんだけど。

モノを落とすなとか、イルカに噛まれないように気をつけてとか
注意喚起表示があるのだけれど。



イルカも、うどん食うの?


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「うどん県」だから、さもありなん?


ここでは、食い物といったら、イコールうどん なんだねぇ、やっぱり。
(「四国水族館はできたて」おわり)
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2020年09月28日

踊り場付きのエスカレーター

八重洲口。


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日本の玄関と言っても過言ではない……なんていうのは
もう過去の話なんだろう。


今はどこでも「玄関口」といえば、たぶん空港だ。



東京駅の駅舎には 免震化を伴う保存・復元工事 が施されて
古びた感じは一掃された。



建物外周を見ると、免震クリアランスの存在がわかるのだ。


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雨水配管も、建物本体(というか、地面、というか)の挙動によって
破断しないようになっている。



さて、この地下には
踊り場付きのエスカレーターが存在している。


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ちょろっと上がって、踊り場水平移動。
それから、また上がる。



改修に改修を重ねてきた施設ゆえ、
踊り場無しでまっすぐ上げ下げできなかった
深〜い理由があるはずなのだ。

見ただけじゃ、全然わからないけれど。



あの部分に何らかの重要な荷重を負担する躯体があって
どうしても壊せなかったとか、
元々の階段形状をエスカレーター化したのだとか、
いろいろ推測もできよう。


然るべき(どんな?)ルートで話を訊けば
解明できるのかもしれない。


いずれにしても、ただ通りかかっただけじゃわからん。

でも、面白いから、撮っちゃう。



東京駅地下と言えば、
東京キャラクターストリート も、なかなか楽しかろう。

いろんなキャラの店舗が、わんさか。



ある程度の人口と通過者数が無くては成り立たない商売だろう。



トイレに行こうとして、途中にあったのは、これ。

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いろんな権利関係に関わりそうだから、店舗の様子は撮らないけれど
「撮影可」とあったものは、せっかくだから撮っておこう。


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創作当時の 石森章太郎さん も、
現代においてこんなふうになるとは
思いもよらなかったのでは。
(「踊り場付きのエスカレーター」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 昇降機設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月27日

2つ割のマンホール蓋

既存建物に関する調査をする時に、
マンホールの蓋を開けてみる必要があったりする。


新しい建物ならそんなに問題はないのだけれど
古い建物だと、蓋が開かなかったりする。

特殊器具を使用して無理やり開ける場合もあるけれど
破損の懸念も生じる。



特に、コンクリート製の蓋。



上に重たい車両が乗っかったせいで割れかけていたり
枠ともども歪んでしまって絶対にあかない、
あけたら壊れる、という状態のものも見かける。



径450mmのコンクリート蓋で
2つ割になっているものがあった。


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車輌が乗らない場所だったせいか、
何とか開いた!


一体型だと、この径でも結構重たいから
これはこれで助かるんだけれど。



でもあれ? 変だなぁ。

完成図では「鋳鉄蓋」って書いてあるのに。



……そんなことは、日常茶飯事。


完成図、竣工図ってのが正確だった試しなんて、
ありゃしないんだ。
(「2つ割のマンホール蓋」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(2) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月26日

給水も排水も無い水場跡

ある施設の玄関先であるが。


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昔むかしよくあった「靴洗い場」の跡であろうか。



ブラシを掛けるフック、
蛇口を取外してしまった跡に残された金物、
たぶん排水目皿が配されていたであろう砂利桝。



いまどき、ドロドロの道をあるいてきて、
ここで長靴をブラシで擦って洗う、なんてことはあるまい。



時代時代で、生活様式が変わるから、
せつびも変わる。


それだけのことなんだけれども。



「役に立たなくなったモノの悲哀」



いえね、自分に重ね合わせてるわけじゃないんだよ、決して。


それにね、こういう「遺構」も
それはそれで味わい深いものなんだよ。



昔から、そういう感慨(?)って、意識されてきたじゃん?



夏草や兵どもが夢の跡
(なつくさや つわものどもが ゆめのあと)

                     芭蕉


ちょっと、意味違うかなぁ。

著作権……死後330年以上経っているから、とっくに切れてるね。
JASRAC さん、請求しないでね。


って、音楽でも歌詞でもないから、管理対象じゃないね。
(「給水も排水も無い水場跡」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月25日

南富良野町のマンホール蓋

トイレに寄った、南富良野町 の道の駅で
小口径桝のかわいい蓋を見かけた。


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この地には、
金山(かなやま)ダム築造によって生まれたダム湖である
かなやま湖がある。


そこでカヌーを楽しむ様子を中心に、
町の花「ヒナゲシ」と町の木「クルミ」を配したデザインとなっている。



普通サイズの蓋やカラーマンホール蓋が町内にあるらしい。

さて、見に行く機会はあるものか……。
(「南富良野町のマンホール蓋」おわり)
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2020年09月24日

なんて分厚いスラブなんだ

改修工事現場で、
排水管を設けるために、床に穴を空けてある。


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ずいぶん、床、厚くね?



スラブ下まで伸ばしてきた排水管が
なんとも遠くにあること!


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床上だけ見ている分には、
そんなことはまったく気にならないけれど。


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古いトイレなど、
本来の床スラブの上に
シンダーコンクリートを打設して
300mmとか400mmとかの厚さになっている床板があったりするものだ。


昔の湿式便所(途中に防水層を設ける)とか。


少なくとも現代では、
荷重的にも衛生的にも優れている乾式であることが普通だ。

だから、こんなに分厚いスラブは
そのうち見られなくなるかもしれない。



だからこうやって、記念にネット空間に残しておこうかな、と。
(「なんて分厚いスラブなんだ」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月23日

ピットの中にある『釜場』

建物の最下階の床下には
たいてい「ピット」という空間が造られている。


配管やケーブルなどを通す場所の一つとして
重要な意味を持つ。

ただし、設備屋さん電気屋さんによって重要ということで
他の人々にとってはただの「無駄な空間」と捉えられがちだったりもする。



この部分は、だいたい地面より下になっているから
いろんなところから滲み出てきた水が溜まってきたりする。


地下水位が高いか低いかによってかなり状況は異なるが
条件が悪いとかなり水が溜まってしまう場合もあるのだ。



ある程度の床面積がある建物であれば、
それらの水をまとめて排出できるように
ピット内には『釜場』が設けられている。



ある程度溜まってきたら、バケツで汲み出す……こともできるけれど
頻繁に床下を点検するのも大変だ。


それで、釜場にポンプを据えて
ある程度水が溜まったら自動的に排出するように
してあったりする。


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長方形の釜場に、排水用水中ポンプを2台据えてある。


黒いケーブルは、ポンプへ電源供給するためのもの。


白いポールに、黄色いフロートスイッチが3個取り付けてある。

水位が上がるとフロートが浮き上がってスイッチが入る。

どんどん排水して水位が下がると、
フロートが垂れ下がってスイッチが切れる。

そういうやつである。



ポンプ1台起動、ポンプ2台同時起動、満水警報発出など
どのように制御したいかに応じて必要な個数を設置する。



青い配管の下に、それぞれポンプが接続されている。

常に水に接する管だから、防食のために青いテープを巻いてあるのだ。



別の釜場。


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ここには、いろいろな場所からの排水が集められている。

ただ滲み出してきた水だけが溜まる場所ではないので
ポンプの起動回数はこちらのほうが多いだろう。


それぞれの排水管は結構錆びてしまっている。

下部にあるものなど、ボロボロだ。



こういう釜場は、ポンプの設置や交換、
状況確認がやりやすいように
床点検口の近くに設けてあると良い。


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右下に、タラップが写っているのがわかるだろうか。

点検口の上から撮っているのである。


こういう位置関係なら、状況がすぐに確認できる。


ピット内の奥の奥の奥へ潜っていってようやく状況確認ができる……というのは
大変過ぎる。誰も見ること無く放置されてしまいがちだ。


それにしても、この黄色い排水、
一体どんな成分なのやら。



ただ、始めに書いたように、ピットとは
設備屋さん、電気屋さん以外の人たちにとっては
ただの無駄な空間でしかなかったりする。


点検や改修はそんなに頻度の高いものではないから

「無駄無駄無駄ァァァ〜ッ!!!」

と主張する強力な人物がいると、
床点検口の数を減らされたり
タラップが取りやめになったり
人通口のサイズと数が小さくなったりという
「減額案」の対象になってしまうこともある。



そんな憂き目に遭った古い建物は
現状把握も、調査も、改修工事も
いちいち大変になってしまう。

イニシャルコストを下げるために、
そこは甘受する……
まあ、そういう考え方も、一つである。

建設費は限られているから、
いろんな塩梅でコトが決められていくのである。



ピットの深さも、建物規模や設備システムによっても違うのだけれど
できれば1500mmは欲しいところ。

これも、コストや将来的な改修改装の自由度確保の有無など
諸条件如何によるのであるが。



最下階の全面をピットにせず、
トイレ下や廊下下部などのごく限られた範囲にとどめることもある。

ピットがとても浅いこともある。

ピット築造にかかる費用はとても減るのだが
設備系の立場ではものすごく辛いことになる。



どうしてもギリギリのコストダウンをしなくてはならない場合、
後世の弊害も十分に理解しておいていただきたいところ。

「そんなこと、知ったこっちゃない」

という態度は、やめておいたほうがよい。
(「ピットの中にある『釜場』」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月22日

厨房排気ダクトの中にも消火設備

厨房の中には、
たいてい排気フードがあって。


その排気フードには、排気ダクトがつながっていて。


油分を多く含む排気中から、油を分離するためのグリースフィルターが
取り付けられていたりして。



そういう排気ダクトの中は、
結構油でギトギトになっていたりするのだけれど。



そこに火がついて燃え広がると
結構大変。



というわけで、グリースフィルターやダクト内部にも
消火設備が設けられることがある。



グリースフィルターを外してみたところ。


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銅管が、ダクト消火設備の配管である。

その先のヘッドから、消火剤が放出される。



なにせ費用がかかるから、
法律的に(あるいは所轄消防の指導として)必要でない限り
自主的につけることは、まず無いけれど。



でっかい厨房を作る際には、
こういったものも必要になるのだと知っていると
予算を過度に低く見積もってしまうこともあるまい。



この手のものは、作動しないのが一番。


そして、万一の事態には、
確実に作動することが求められる。



とは言っても、なかなか目にする機会はないかもしれない。
(「厨房排気ダクトの中にも消火設備」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月21日

へろへろと延びる細い管

決して新しくはなさそうな、住宅っぽい建物の外壁に
細〜い管が貼り付けられている。


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ところどころに分岐もあって
家の中に潜り込んでいる。



これは……


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灯油用の、細い銅管。
(一応、被覆銅管かな?)



その表面に、外壁に合わせた白ペンキを塗ってあるだけのもの。



きっとどこかに灯油タンクがあって、
きっと2階のどこかにオイルサーバーがあって、
きっと各部屋に灯油ストーブが置かれているのだ。



壁に穴はあるけれど
FF式の給排気トップが見当たらない。


誰も住んでいなくて、ストーブは持ち去られているのか、
煙突式のストーブなのか、
この写真部分だけではわからないけれど。



新築であるなら、壁中、床下、天井内などに隠れているはずの配管。
後付けで、外壁に沿わせて伸ばすことになったのであろうか。



外壁で別の何か作業を行う際に、
うっかり潰したり切断したりしないように
気をつけてほしいものである。
(「へろへろと延びる細い管」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月20日

露出ダクトは内装だ

配管とかダクトとか放熱器とか、
邪魔だ、邪魔だ。


「設備」なんて、隠すもんだ。


そんなミットモナイものを
人さまに見せるもんじゃない。



そんなふうに思っている人は
実はそんなに多くないんじゃないだろうか。



意匠デザインに強いこだわりを持つ巨匠デザイナーでもない限り
「なんとなくの雰囲気」以上に内装を気にしている人は
決して多くないんじゃないだろうか。



勝手な、思い込みだけれど。



床面積の大きな店舗などでは、
天井仕上げ材の節約も兼ねて
設備類が露出になっているところだってあるけれど
利用客からそんなに気にされているふうもない(気がする)。



どうだろうか?



先日たまたま入った店舗でも
配管やダクトは露出だった。


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それどころか、カラフルに塗装されていた。



黄色いダクト、青い配管、赤いケーブルラック。



グリーンやピンクが加われば、戦隊モノだ。



でもだからといって、誰も気に留めるでもなく
有っても無くても気づかない程度の存在感であるような。



天井仕上げが石膏ボードだろうが岩綿吸音板だろうがクロスだろうが
塗装だろうがあんまり気にしないように、
ダクトや配管がこのようであっても、気にならないのだ。



だから、言おう。


露出ダクトは、内装だ。

配管も、ケーブルも、内装だ。



ただし、天井仕上材が貼られていないがために
ダクトや配管も「キレイに」仕上げなくちゃならない。

天井内に隠蔽されるなら、
多少ぐちゃぐちゃな見てくれでも構わないけれど
露出、しかもカラフル塗装だと
そうもいかない。


「内装」としての体裁を整える必要がある。


ポンピドー・センターみたいなやつなら、外装として。



じゃ、どこまで「キレイ」であればよいのか?

どの程度まで「ぐちゃぐちゃ感」が許されるか?
あんまり気にされずに済むか?



ちょっと興味があるが、
だからといって試してみる勇気も機会もない。



自分がオーナーで店舗を建築するのでも無い限り
あんまりカドの立つ実験はできないのである。


う〜ん、誰か、やってみません?

お金持ちの誰か!
(「露出ダクトは内装だ」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(4) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月19日

玄関先のパネルヒーター

玄関に、それはそれは大きな大きな
温水パネルヒーター。


天井内に敷設された温水の往き管と還り管が
天井から生えてきている。


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この地は、そのくらい寒いんだろうか。

なら、正面はガラスじゃなくって
断熱材がしっかり入った躯体壁にしたら良かったのでは?


でもでもそうすると、玄関が暗くなっちゃうじゃない。

エントランスの開放感も薄れてしまうし。



天井にファンコンベクターを埋込みで設けたら、どう?



それだと本体天吊で、ダクトと制気口とスイッチをつけて
コストもその分高めになるじゃん?



暖房用に温水回すんだったら、
パネルヒーターが一番でしょ!



そういう経緯があったか、無かったか。



このくらい大きいと、
放熱器というよりも温かい壁という感じになるだろうか。



どこを、どのように暖房(冷房)するか、
古くて新しくて完璧な解答はない
奥深い問いだったりするのだ!
(「玄関先のパネルヒーター」おわり)
posted by けろ at 17:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月18日

与島パーキングエリアのハンドホール蓋

瀬戸中央自動車道(E30)の途中に
与島(よしま)PA が設けられている。



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自動車道から訪れて、来た方向に戻っていくことができる、
観光スポットでもある。



当たり前のように、うどん店もある。



ここは、市や県の管轄ではないので
PA内にあったハンドホールの蓋には
市章や県章はついていない。


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つり橋、だよね?


本州四国連絡橋公団のマークのようだ。



通信のハンドホール蓋も……


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排水桝蓋も、きっとあるんだろうけれど
ちょろっと歩いた範囲には無かったなぁ。


何せ、暑くて暑くて
とてもじゃないけど、探し回って歩く気分じゃなかったんだ。



「探しときゃ良かった」



あとになったら、そう思えちゃうんだけど。
(「与島パーキングエリアのハンドホール蓋」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月17日

瀬戸大橋記念館

瀬戸大橋記念公園の一角に、
瀬戸大橋記念館が建てられている。


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ギリシャ神殿風のどっしりとしたファザードなのだが
間近にある橋が巨大ゆえ、むしろ小ぢんまりした感がある。


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後ろに生えているのは、 瀬戸大橋タワー である。

地上108mまで、展望塔がぐるぐる回りながら上昇していく。

大人800円であるから、
都内各所の各施設に比べると、だいぶ安価に思えてくる。



記念館に入るとすぐ、「20世紀遺産」であることが
ガッツリとアピールされている。


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記念館本体もそうだが、
中の展示物にもかなりカネをかけてある感じである。


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この立体地図、作るのに幾らかかったんだろう?



まあでも、橋本体の建設費に比べたら
ほんのオマケ程度の費用、だったんだろう。



児島・坂出ルート全線の模型もあって
これがまた結構大きい。


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瀬戸大橋が1988年に開通してから30年以上経つのであるが
展示物の維持、記念館自体の維持には結構カネがかかっているはずだが
入館無料だ。



屋上から、瀬戸内を望むことができる。


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小島がたくさん浮かぶ海。


海上の交通量も、かなりある。



館内、「せつび」にも目を向ける。


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照明器具は、たぶん取り替えられているに違いない。



ダクトや配管は、
当初建築のままかもしれない。


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これくらい簡易な天井仕上げだと、
せつび関係がよく見えて良い。


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よく見えるかわりに、
見映え良く仕上げなくちゃならないから
作る人たちは手間が増えて大変なのだけれど。



でも、天井裏に隠されてしまって日の目を見ないのも
どうかと思うんだ。


こういう、見える施設があっても、いいと思うんだ。


だって、確かに存在していて、働いていて、
役に立っているんだから。


ね。



この公園は、香川県が管理運営(実際には委託管理だろうけれど)しているようだ。


というのも、マンホールの蓋が、県章付きだから。


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カタカナの「カ」 だよね、見るからに。

うどん、じゃないんだね。

って、県HPのトップは
県章じゃなくて うどんの図案 だけれど……。




うどん県だから、しゃーないか。
(「瀬戸大橋記念館」おわり)
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2020年09月16日

瀬戸大橋という巨大構造物

普段建築物に関わっていると、
それはそれで十分大きなものと感じているのだけれど、
そりゃ、人間の尺度から言って大きいに決まっているのだけれど、
それでも土木構造物には全く及ばないことが多くって。



かつて、日本国が経済的にとても元気だった時代、
何でもかんでも右肩上がりで、いろんな狂騒に明け暮れていた頃、
本四架橋という巨大プロジェクトが敢行された。



その一つ、「児島・坂出ルート」のメイン構造物である、
瀬戸大橋。


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四国側、坂出市側の橋のふもとには
瀬戸大橋記念公園が設けられている。


瀬戸大橋を、眼前に見ることができるスポットである。



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コスモ石油や、坂出LNGのタンクも多数見える場所。


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常に海風にに晒され続けている鋼製構造物ゆえ
メンテナンスも常に行われているのだろうか。



この日も、足場がかかっていた。

えらく高所での作業になろう。



手前に公園、向こうに工業地帯、という配置である。


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鉄骨の1つ1つが、やたらとでかい。

長大橋という観点からすると、普通なのかもしれないけれど
普段建築の鉄骨しか目にしない者にとっては、
このトラスは超スケールである。


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よく見ると、鉄道が走行中であるのに気づくだろう。


下に鉄道、上に高速道路、という2階建て構造なのである。



あの足場、最初に組む人の怖さと言ったら……。

って、プロなんだから慣れっこなのかな?


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って、慣れることなど、できるのかな。

道路面の最高地点では、海面から100m弱の高さになるそうだけれど。

大型タンカーや大型客船が下部を通過できるように、
橋は高く高く造る必要があったのだ。



公園敷地は、このような配置である。


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広々とした3ヶ所の駐車場のほか、記念館、タワー、回廊、広場、遊具などが
配置されている。



北東角の「架橋機器展示広場」には、工事に使われた様々な機器類が
残されている。


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右側のは、海上で施工範囲を示すブイである。



その他、古ぼけた解説板とともに、実物展示が結構ある。


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建築の仮設計画図は、
ここまでの広範囲にはならない。


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写真は、だいぶ傷んできていた。



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何だったっけ、これ?



瀬戸内海を背景にステージが設けられた、
マリンドーム。


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すごい舞台だ!



この瀬戸大橋、列車で渡るとこんな感じである。


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ブレブレでごめんなさい。



航空機を利用すると、航路によっては上空から全体を見ることもできる。


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ルートの真ん中にある『与島』には、
パーキングエリアが設けられている。



この高度からでは、ほとんどの建築設備は
その存在を認めることが難しい。


某ゼネコンが、
「地図に残る仕事」 というキャッチフレーズを使用しているが、
こうして上空から見ると実感する。



「建築設備」は、地図どころか、そもそも表に見えてこない。
人々の視線からは隠された存在なのだ。
だから、誰の心にも残らない、そんな仕事。


でもね、でもね、
そこままた、イイんだよねぇ。

そこが、「せつび」の醍醐味ってもんだ。


そう、思わないかな?
(「瀬戸大橋という巨大構造物」おわり)
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2020年09月15日

下水道がやられた時のために

地震災害などで、
公共下水道網が寸断されてしまい
建物の排水を流すことが出来なくなることがある。



水道管網が生きていたとしても
排水が流せない、というのは非常に困る。



災害対策本部が置かれる役場庁舎とか
生命の危機が生じる病院とか
なんとかして機能を維持しなければならない建物も
少なからずあるのだ。



そういう建物では、
公共下水道が復旧するまでの間、
建物のピット内に汚水を一時的に貯留しておけるように
対策をしているところもある。



具体的には、建物各所から出てきた排水を、
公共下水道に流すのではなくて
流路を切り替えて建物ピット内に戻すための
切替桝」 のようなものを設置する。



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普段は、普通に下水に流すだけのインバート桝である。


20091502.JPG


左から右へ、ただ排水が流れるだけなのだ。



けれどもイザ事が起こった場合、
中の部分(インバートプラグ)を持ち上げて、90°回転させて置く。



こんな深い場所には手が届かないから、
穴に引っ掛けて引っ張り出せるような
フックのついた棒を用意しておくわけであるが。



こうなる。


20091503.JPG



左から来た排水は、右に行かずに下に落ちる。


下部に配管をつないでおいて、
緊急時排水槽まで配管しておけば
イザという時に役立つのである。



飽くまで、緊急時用。

だから、全然使用されないのが望ましい。



けれども、緊急時に使用できない状態になっていたら意味がないから、
たまに操作試験を(訓練を兼ねて)したら良いのだろう。

関東大震災の教訓を元に9月1日に催される、
あるいは東日本大震災を契機に9月11日に開催される、
避難訓練などの際に。



その際には、排水が流れない状態で行うのが望ましいけれど。



役場庁舎とか、大規模病院などで
この排水桝を探してみてはどうだろうか。

あんまり見かけないけれど、
見つけられたらラッキー、ってことで。
(「下水道がやられた時のために」おわり)
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2020年09月14日

何があっても絶対メンテナンスできる便器!?

公共施設のトイレには、
いろいろとトラブルがつきもの。


壊されたり、
何かを詰まらされたり、
ブツをはみ出して出されたり、
ゲロされたり。



「メンテナンス」なんて言葉ではあまりにも控えめな
キョーレツな対応を迫られることも多いことだろう。



それだから、であろうか。



なかなか、ガンバッタ造りのトイレを見かけたのである。



20091401.JPG



比較的新しいにも関わらず、和風便器なのであるが
周囲の床版は、全部外せるようになっているではないか!



床下の配管交換だって、便器取替だって、
すぐに対応可能なのだっ!!!



ってことだろうか。



なかなか、すごいなぁと思った次第。



六角レンチの穴に汚物が溜まっちゃいそう、とか
タイル目地無いほうが汚れがつきにくいんじゃないか、とか
蓋の隙間からゲロが下部(ピット内?)に滲みていかないか、とか
これはこれで第三者としては気になったりもするのだけれど。



どうでしょう?



そんなことわかっちゃいるけど、
何せしょっちゅう便器が壊されるんよ。
いちいち床斫って取り替えるの、大変なんよ。



そういうことなのだろうか?



こういう細工にせざるを得なかった
のっぴきならない理由があったに違いない。


関係者のご苦労に思いを馳せて……。
(「何があっても絶対メンテナンスできる便器!?」おわり)
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2020年09月13日

閑散としている観光地

いろんなパンフに、ご当地紹介に載っている構図。


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なんか、人、少なくない?


前は、もっと人で溢れていたよね?



日本中、いや、世界中が
こんなふうになっているんだろう。



インバウンド、なにそれ? 状態。



人の流れが停止し、
経済が縮小し、
活気が失せ、
沈滞していく。


それでも持続するには、
どうしたらいい?


そんな中でも、
将来を見据えていこうとしたら
どんな画を描く?



あらゆるイベントが、
中止、限定縮小開催、リモートになって
とにかく人が動かない。


GO TO、
取り仕切る役割の企業が儲けるだけに、終わらない?
某巨大広告宣伝企業みたいな……。



いろいろ注意・配慮は必要ではあるけれど
経済、回さんよヤバいぜよ。

新型コロナによる犠牲者よりも
遥かに多くの経済的要因による犠牲者が出てしまうぜよ。


こういう時、ノーベル経済学賞受賞者はどんな成果を発揮する?

主催者が違うから、物理・化学・医学生理学賞と同じような貢献にはならない?



必要あって、ポツ、ポツと各地に出るけれど
どこもかしこも、明らかに人が少ない感じ。


さぁて、どうする? 新首相!?

新野党党首も、ね。
ここでイニシアチブを取ってこその、存在意義じゃね?
(「閑散としている観光地」おわり)
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2020年09月12日

天井仕上げに同化したスプリンクラーヘッド

ある公共施設に立ち入ると、
なかなかに賑やかな天井仕上げが目に飛び込んでくる。


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天井から、たくさんの棒が生えてきているのである。



棒の合間合間に、ダウンライトが埋め込まれているけれど
この「棒」たちに埋没している感がある。



天井仕上げのボード目地に、ばっちり合わせて取り付けられた多数の棒。


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全部同じ棒のようでいて、実は少し違和感のあるモノが混じっている。

お気づきであろうか?



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棒のうちの一部は、配管とスプリンクラーヘッドに置き換えられているのだ。

包含範囲を満たすように、
一定間隔でこのセットが配置されている。



「よく考えたなぁ」と言うべきか、


「何もここまでしなくても」と言うべきか。



必要なものは必要なのだから、
それをどのように取り付けるか、
どのように建築仕上げと調和させるか、
いつだって頭の悩ませどころ、気の遣いどころなのであるが
こういうやり方も有りなんだなぁと
つくづく。



吹出口や吸込口もこれに同化させようとすると……
径が小さいので、ほとんどの棒は制気口と化してしまうかな。

そうなると、天井内のダクトの収まりがとんでもなく面倒になりそう。

だから、やらなかったに違いない。
きっと、誰かが検討したに違いない。


「でも、スプリンクラーなら……」


誰かが、目を輝かせたに、違いない。
(「天井仕上げに同化したスプリンクラーヘッド」おわり)
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2020年09月11日

輝かしい水呑と心許ないバケツ

駅のホームにあった、
とても輝かしい水呑。


ステンレス鏡面仕上げが少々くすんできたような
そんな水呑。


20091101.JPG


上には、吐水口回転形の水栓。



でもボウルが小さくて浅いから、
確実に水がビチビチ跳ねそうな、
そんな水呑。



下部にも水栓がついていて、
ホームの清掃や(泥酔者の粗相も、このご時世減っているかもしれないが)
ちょっとした水汲みに利用できるようになっている。



上部排水の貧弱さに比べて、
下部排水のグレーチングは水呑本体の径に匹敵する大きさで
大層充実している。

実質、こっちの用途がメインなのだろうか。



下部水栓にかけられている、小さなブリキのバケツ。


よおく見ると「消火用バケツ」って書いてあるんだけれど。



この小さなバケツ1個分の水で消すことが出来る火であれば
他にいかようでも手段がありそうだが?


何かのシャレ?



水呑下部の半円部分を開くようにしておいて、
その中にもちょっと大きめのバケツを重ねて何個か収納しておけば
「消火」に使えそうな気もするのだけれど。


広そうなスペース内に現状収まっているのは
細い給水管と排水管だけなのだから。



何個かあれば、バケツリレーもできるし。
(「輝かしい水呑と心許ないバケツ」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする