ある程度大きな規模の建物にも採用されるようになっている。
そうなると、住宅よりも大きな規模の設備類が
たくさんつくことになる。
電源や通信のケーブルもその類で
住宅ではあり得ない本数が
木造軸組のあいだを走り回ることになる。
もちろん比喩表現であって
ケーブルが文字通り「走る」わけではないが。
ケーブルの束は、
S造やRC造では良く見かける光景であるが
木造建物ではそんなに機会が無かった。
けれども今や、標準になりつつあるのだろう。
ジョイント部用の透明のプラスチックボックスが
住宅感を漂わせているけれど。
梁や柱に、ステップル止めしていくのは
木造ならでは。
木造の梁成は大きいから
天井仕上げ高さの設定に気をつけないと
梁の向こう側に渡る手段がなくなりかねない。
梁貫通ができる構造とは、
対処の方法が異なってくるのだ。
そんなケーブルたちを眺めた、とある一日。
(「木造天井内のケーブルたち」おわり)