2020年08月21日

外壁に換気フード、有りや無しや

外壁に、換気フードがズラッと並んでいる……

よく見る風景である。


20082101.JPG


右側の集合住宅には、各階同じ位置で換気フードが並んでいて
各階同じ間取りであることが想像できる。



でも用途が同じ集合住宅であっても
左奥の建物の外壁には目立つ換気フードが無い。


他の面についているのか、軒下部分に目立たなくした換気口を設けているのか
右側の建物とは異なる状況下にある。

バルコニーが片持ちスラブか、柱受けしているか、そんな違いも観察できよう。



事務所ビルになると、更にいろいろで
前面道路側には換気用フードやガラリを一切設けない、というようにしている
ものもある。


20082102.JPG


幹線道路に面した正面側には、
外壁仕上げと窓があるのみ。


枝道に面した右側の窓上に
換気用ガラリが並べられている。

窓と合わせた寸法、意匠が考慮されている。



換気フードは、有りや無しや。


外壁色の合わせた指定色塗装品なら許容できるのか否か。


フードとガラリ、どちらなら許せるか。


ビルの換気は中央式として、
塔屋階で地盤面から見えない部分に
給排気ガラリを設けるか。



ちょっとしたことなんだろうけど、
基本的に換気の無い建物は無いので、
設計に際してはコンセプトを明確にしておくと良い。


意匠設計者は、設備担当者に対して具体的イメージを予め提示したほうがよさそうだ。

「そんなのついちゃったの? なんかイヤだなあ」

なんて後から言って、
総スカンを食らうことがないように。
(「外壁に換気フード、有りや無しや」おわり)
posted by けろ at 13:00| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする