2020年08月11日

ば盤ば盤盤盤

動力盤と、分電盤。


盤が置かれ、ブレーカーが並び、配線がぎっしり。



これを全部現場で組み立てるのは大変過ぎるから、
工場で造ってくる。


奥から順々に配線していかないと、
後から後ろを通すのは大変だし。


20081101.JPG


こんなに線がいっぱいあると、
一体どの線が何なのか、
さっぱりわからない。


わかるわけが、ない。


そういうわけで、各系統に線名札を取り付けて
後からでもわかるようにする。



じゃないと、ちょっとした改修や不具合の際に
わけがわかんなくなる。



わけがわかんないと言えば……。



○○系統  って書いてある、ブレーカー。



どの照明器具、どのコンセントが、どの回路になるのか
よくわかんなくなってるものもあったりする。


途中で間仕切りが変更になってしまった影響が残っていたり。



そういうときにこそ、正確な図面があるとありがたい。


でも、無いんだな、そういう時に限って。



給水でも、排水でも、冷温水でも、
そうなんだけれど。
(「ば盤ば盤盤盤」おわり)
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2020年08月10日

多目的トイレの器具メニュー

多目的トイレとか誰でもトイレとか、
そう呼ばれるブース。


いろんな器具が、これでもかとついているものである。

一般トイレよりも、メニューがたくさんなのだ。



「多目的」と称するだけあって
一般トイレでは果たせないニーズに応えるべく
いろいろな配慮が加わっているのだから。



20081001.JPG



一般トイレにないものが、
いくつ見えるだろうか?



もっとも、高齢者施設などであれば
「多目的」を謳わないトイレでも同様のモノが当たり前についていたりするから
用途によりけり、でもある。



最近は、一般トイレにも手すりがつくようになってきているが
壁のL字形と脇の跳ね上げ式との両方が取り付けられているのは
多目的ならではと言えるだろう。


紙巻器も、壁付と手すり取付と両方向にある。


背もたれや、呼び出しボタンも一般トイレではあまり見かけないだろう。



洗浄ボタンや洗浄便座リモコンなどは
一般的になってきているか。



洗面器も、車椅子でも乗り付けやすい形状になっている。



20081002.JPG


古いトイレだと、
脇の手すりは横方向に開くため、かなり場所を取るのだが
最近は跳ね上げ式だから、すぐ横に洗面器を取り付けても大丈夫だ。



上部の分電盤は……

ここにしか、接地スペースが無かったんだろうね。



一口に「多目的」と言っても、
じつにその「目的」は多彩だ。


当然のことながら、
その「多目的」の中身、
具体的にどのような使用ニーズがあるのか、ということに合わせて
メニューを選ばなければならないのだ。



あまり「多目的トイレ」を使う機会はないかもしれないけれど
機会があるならば、どのような器具が設けられていて
どのようなニーズに応えようとしているのか
思い巡らせてみるのも良かろう。



ワタクシ自身は、
怪我をして松葉杖をついていた際には
お世話になった。



ああ、あと育児中の際かな。



普段は大して気にも留めないけれど、
実際に必要とする状況になると
ほんとうにありがたい存在なのである。


だから、設けられているのだ。
(「多目的トイレの器具メニュー」おわり)
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2020年08月09日

PSの中にも感知器

パイプシャフトの中は
内装など飾りっ気は無い。


ただ、必要な下地と、
あとは配管類が通っているだけなのである。



しかし、だ。



必要なものは必要なので
火災報知のための感知器がつくところは、つく。


20080901.JPG


不要なところには、つかない。

それだけだ。



必要性があれば、照明器具だってつける。

めったに人が入らないし、ライトで照らせばよいのであれば
照明は無くても構わないけれど。



必要がなければ、点検口さえつけない。


スラブさえ設けなくてもよい。

そのかわり竪穴区画を形成しなくちゃならないとしても。



そう。


必要に応じてつけるだけなのだから、
居室だろうがPSだろうが同じなのだ。
(「PSの中にも感知器」おわり)
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2020年08月08日

ダクトの中も、ビッカビカ

ステンレスダクトを、伸ばしているのだ。


ゆえあって、露出施工なのだ。


20080801.JPG


しかも、ステンレスダクトなのだ。



だから、中を覗くと……


200808002.JPG


もう、ビッカビカである。



もっとも、上下のダクトが繋がって使用されるようになれば
内部を光が照らすことは二度と無くなるのであろう。


解体される、その日まで。
(「ダクトの中も、ビッカビカ」おわり)
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2020年08月07日

ここは何の扉?

階段の、踊り場の壁に
立派な鉄扉。


一体こんなところに、何の扉なのかな?


20080701.JPG


扉には、薄めの文字で「PS」とだけ、書いてある。



Pipe Shaft または Pipe Space の略であって、
配管類が納められている空間なのだ。



何の説明書きもなく、ただ扉がついていることも多い。
いや、その方が多いかな。


けれど、それだと「PS」なのか「DS」なのか「EPS」なのか
図面を見ないとわからないから、
このように表示してあると親切である。


誰に対して?



たとえば、改修設計業務に携わる、設備設計者。



普段メンテしてる人なら、書くまでもなくわかってるからいいだろうけれど、
そうではない人にとっては助かる記述ではある。


鍵もついているから、利用者がむやみに開けることもないだろうし。


でも、たまに調査に行くと鍵を掛け忘れていることもあったりするから
油断は禁物だ。



セキュリティ上の理由があって、
敢えて表示しない例もある。


部外者に与える情報を少しでも減ずるために。



まあ、それはそれで、必要性があって書かないのだから、それで良い。



特に表示しないほうがよい理由が無い限りは
こうやって表示しておくほうがいいと、ワタクシは思うのである。


好みの問題も、あるんだろうけど。
(「ここは何の扉?」おわり)
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2020年08月06日

縞々煙突

見上げれば、青い空。

そして、煙突。


20080601.JPG



青と、赤と、白と、
空も合わせてトリコロールである。



脇に写ってる窓が、やけに小さい?



いやいや。


20080602.JPG


煙突が、でかいんです。


すんごく。



工場だから、ケーブル類も何の遠慮もなく露出で這わせてあるし
換気用ガラリだって容赦なく大開口を取ってある。


20080603.JPG


でもそんなこと、全く気にも留まらないくらい、
全体のサイズが大きい。

そんな、工場。



この煙突、遠方からでも相当目立つ。

稼働中は、大気中の湿度の状況によっては
白い煙をモクモクと吐き出していることもある。



とにかく、高い煙突は、
赤白の縞々なのだ。


航空法による、「昼間障害標識塗装」なんだそうだ。
(「縞々煙突」おわり)
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2020年08月05日

粗相をしても対応できるように

とある、トイレにて。


20080501.JPG



便器のすぐ脇に、床上掃除口。


そして、壁面にはハンドルを外した状態の、水栓。



この蛇口は、何に使うのだろうか?



お客さんが、やむを得ず粗相をしてしまった際に
ここから水を取ってトイレ内部を清掃できるようにするためだろうか。



床の材質が、もちょっと清掃に適したもののほうが
良いのかもしれない。

目地も、無いほうが良いのかもしれない。



ともかく、水を使って清掃することができそうだ。



けれど、流した水はどう排出するのかな?


この床上掃除口を、掃兼ドレン か何かにしておけば
流しやすいのでは?

普段は蓋をしておいて、
水を流したいときにはそれを外せるやつ。

掃除口と、排水口とを兼用したやつ。



と思ったら、
もっとシッカリした排水口がありましたとさ。


20080502.JPG



思いっきり、床排水口でしたとさ。



さて、このトラップは切れてしまわないんだろうか、とか
普段から水洗いしてるのかなぁ、とか
そしたらなおのこと床の目地が邪魔だなぁ、とか
いろいろ勝手なことは言えるだろうけど
実際に運用している人にとってどうなのか、というのが
一番大事なのである。


さて、ここは、如何に?
(「粗相をしても対応できるように」おわり)
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2020年08月04日

凹まされてしまったのだ

ガッツリ、凹まされてしまったのだ。


何か、やらかした?


いやいや、何も悪いことしてないのに。


強いて言うなら、「存在が邪魔」だったからなのかな。


なんて、悲しいんだ。そんな言われようは。



十分に強ければ、
逆に相手をやり込めることが出来ただろうって?

だから、体を鍛えろって?



カネがかかるから、丈夫な体になることができなかったんだよ。

「非常識だ」ってね。

「お前なんかを強くしてどうするってんだ!」ってね。



だから、やられるばかりなんだ。

相手は馬力があるからね。
ぶつかられて弱るのは、いつもこっちなんだよね。

まあ、相手だって無傷じゃ済まないだろうけどさ。

かといって、そんな大ダメージを受けるわけじゃないだろうさ。



こっちは主に、人知れず地中ではたらく存在なんだから、
まあいいや。

多少、地上部が凹まされてしまったとしても
美観上情けなくなることを除けば
機能の上で支障ないんだから。



そんなボクは
ロードヒーティングヘッダーボックス。


20080401.JPG

(「凹まされてしまったのだ」おわり)
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2020年08月03日

キュービクルの中身たち

キュービクル。


建物の、受変電設備が納まった箱である。


箱の中には、いろんな部材がぎっしりと詰まっているのである。



まずは、開閉器。


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6,600Vの高圧電力だから、家庭用ブレーカーのような簡単な造りではマズいのである。



そして、トランス。


20080302.JPG


これも、一次側は高圧なのだ。


まあ、たとい二次側であったとしても
うっかり触ってしまっては大変だ。

遠巻きに眺めるに限る。



そして、赤い帽子をかぶった
進相用コンデンサ。


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降圧した先には、低圧側のメインのブレーカ。


20080304.JPG


大きい方は、300Aである。

住宅用に並んでいる、15Aや20Aのものとはわけが違う。

根元のやつなんだから、大きいに決まっているのだ。


当然、繋がっている電線だって、太い。



分岐に並ぶ、30Aブレーカ。


20080305.JPG


幹線ケーブルが何本も見える。

緑色のやつは、接地用の電線だ。



キュービクルの外に出ていくケーブル。


20080306.JPG



そんなこんな、あれやこれやが、
箱の中に納まっている。


20080307.JPG



ちょこっとした改修なら可能だけれど、
いろいろ大幅にいじることはできない。

「箱」の大きさの制約があるからだ。



これが開放電気室だったら、
改修の自由度が高くなる。



コンパクトを取るか、自由度を取るか、
建物の用途や経済性を考慮して決めるんだろう。



コンビニのキュービクルなんかは、
ものすごくコンパクトだから
ひとたび何かあったらキュービクル全体を交換する、
くらいの感覚なんだろう。



中身たち、ごめんね。

電気のこと、あんまり知らないので
せっかく存在して各々アピールしてくれるのに
名前も働きもわからないモノたちが多い。

追い追い、知覚していくからさ。


あ、でも「ビリビリ」ってのはナシで。
(「キュービクルの中身たち」おわり)
posted by けろ at 20:00| Comment(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月02日

ドルゴ通気弁がライティングされてる

なぜだっ!?


なぜ、そんなに明るく輝いているんだ!


20080201.JPG


ドルゴ通気弁って、そんなに明るみに出ているものなのか?


まあ、意図したわけじゃないんだろうな。
たまたま、なんだろうな。
(「ドルゴ通気弁がライティングされてる」おわり)
posted by けろ at 23:57| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月01日

外断熱のヒートブリッジ

外壁躯体に、断熱材が貼り付けられている。

けれども、その外壁には元々煙突が取り付けられていた。


20080101.JPG


そうなると、支持金物部分は当然にして断熱材の無い状態で
躯体と直結していることになる。


中の四角い部分にはあとから貼り付けるにしても、
金物が生えている部分だけはどうにもならない。



金属だから、熱伝導はすこぶる良くて
この部分だけ熱をよく通す「熱橋(ヒートブリッジ)」となるのだ。



とは言え、しょせんはこの部分だけ。
そんなにものすごく大きな影響がある、というわけでもない。


20080102.JPG


それに、この建物は元々内断熱もあるのである。

だから、まあ、すごく大きな悪影響は無いんだろう。



でも、普通はある程度気にしなくちゃならない。

この鋼材だけ熱を通しやすいから、
冬期にはこの部分だけどんどん熱が逃げる。

室内側の、金物部分だけ、壁の表面温度が低くなる。

条件が悪いと、その部分だけいつも結露することになりかねない。



熱貫流率と、内外の温度、室内湿度によって計算上結露の有無が出せるから
アヤシイ場合には確かめたら良いのだ。



どうしても外壁側に支持金物をつけなくちゃならない場合、
何らかの熱橋対策が必要だ。



熱を伝えない鋼材 とか、 鋼材に匹敵する強度・耐久性を持つ樹脂材 とか
そういうのが手軽に安価にあると良いんだけれど。

ポリカーボネートの材料とか、いろんなところがいろんなものを開発しているから
遠くない将来には一般化するんだろうな。
(「外断熱のヒートブリッジ」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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