古くなって、傷んでくる。
それでも使いながら、早め早めに補修を重ねていくならば
そんなに酷い外観になることもなかろう。
たいてい、建物の正面には特に気を遣って
あまりみすぼらしくないようにするものである。
それでは、側面や裏面はどうだろうか?
あちゃー。
サビサビの、タラップ。
鉄板の丸煙突を支えていたであろう、朽ちかけの金物。
バラバラと剥がれ落ちないかどうか不安な、外壁。
植物とともにここまで育ってきた? かのような、排水管。
てきとうに伸ばしててきとうに留めてある、ケーブル類。
こんなのも、味があって……
まあ、好き好きだ。
ただ、実害が生じるようだとヤバいかな。
(「今にも崩れ落ちそうな」おわり)