かつては、海路北海道入りする人たちの玄関口であった。
漁業が盛んであるとともに、金融街の趣を成し、
ロシアはじめ諸外国との交易も盛んであったという。
函館本線小樽駅 があり、札樽自動車道(E5A)の インターチェンジ もあって
港には日本海航路の フェリー もやってくる。
道都が札幌市となり、ニシンが姿を消し、
石炭から石油へとエネルギー転換が進み、
自動車社会になるにつれて、
賑わいが徐々に失われてきた。
やがて、観光需要が高まって、
埋め立てに反対して運河を保存したことも吉となり、
国内から、そして国外から多くの観光客を呼び寄せる地となった。
ところが、このコロナ禍によって多大なる影響を受けている。
恐らく世界中の観光地がそうであるように。
政府提唱の怪しいキャンペーンのいかんに関わらず、
可能であればいろいろな地を訪れ、味わい、楽しんだら良いと思う。
可能であれば。
「対策」が必要であることはもちろんだが。
各地で激しい豪雨をもたらしている梅雨も、やがて終わる。
その後には、厳しい暑熱が各地を覆う。
ちょっくら、北の大地で涼んでみてはいかがだろうか!
歌人の石川啄木が、3ヶ月ほど小樽日報社記者として働いていた。
退社後釧路に向かう彼を見送る妻子についてうたった歌の 歌碑 が
駅横に立てられている。
その歌碑の間近にある 三角市場 。
見た感じ、あんまり流行っているようには見えない。
けれどそれは、溢れんばかりに押し寄せていた観光客が、
コロナ禍によってパッタリ来なくなってしまったためなのである。
外出・移動の自粛が解除されてから、
国内客はちょっとだけ訪れるようになっているという。
外国人のような方も、ちらほら。
仕事その他で日本在住である方々なのであろう。
それでも、このように誰も写らない写真が簡単に撮れるくらい
人が少ない。
そのおかげ、と言ったら店の方々には申し訳ないかもしれないが、
並ぶことなく余裕で入り、着席し、目当てのモノを食することができた。
そういう意味では、日本人が観光を愉しむには
絶好の機会と言えなくもない。
わがまま3品丼(普通サイズ)2,000円(+税)
「3品」は選べるのである。
上の画像は、ウニ、カニ、イカ。
高いと思うか、安いと思うか。
でも都内で同じ質のものを食べようと思ったら、
値段が倍するんじゃないだろうか?
でも交通費その他を考えると、別にお得なわけじゃないか。
それでも、いやあ、とにかく美味いのでいいんじゃないかな。
ともかくも。いろんなアクセスが良いので、
行きやすいはずだ。
(「小樽駅横の三角市場」おわり)