「設備設計」という立場で関わることはほぼなかったのだけれど。
耐震や防火の基準が変わってきて、中大規模の建物でも
木造が採用されるようになってきた。
そうすると、おのずと「設備」の立場であっても関わりが増えてくる。
RC造やS造とはかなり異なった納まり、配置になってくる。
見慣れない金物類も、たくさん見かけることになる。
建築士試験のテキストでしか見る機会がなかったものが
否が応でも目に入ってくるようになる。
電源ケーブルの類も、RC造とはずいぶんと様変わりである。
天井の吊り棒に支持されるのではなくて、
構造材に直接留めつけられている。
普段住宅建築に関わっておられる方々であれば、
当たり前の様子なのでろう。
でもスパンが大きいから、
梁成も大きいんじゃなかろうか?
梁をいちいち跨ぐことになるから、
所要ケーブル長さも、設計数量より多くなるんじゃなかろうか。
こういう状況を見ると、
建築設備数量積算基準は木造では係数を変えなくちゃいけないんじゃないかと
思ったりするのである。
(「木造現場にケーブルいっぱい」おわり)