公共下水道に接続できなくなってしまう場合もある。
敷地状況やら、排水勾配やら、公設桝の深さなど
条件によっていろいろだけれども。
そんな時には、ポンプアップしてあげるしかない。
排水ポンプを収めた人孔桝を、「ポンプ桝」とも呼ぶ。
中に、2台の排水水中ポンプが入っている。
排水がどんどん入ってきて水位が上がると、
フロートが浮き上がってきてスイッチが入り、
ポンプが起動して汲み上げられるのである。
2台のポンプは、順番に動く。
急激に水位が上がれば同時に動く制御もかけられる。
結構深いから、
トラブル時や清掃などで人が入るのは大変だ。
だから、内部にはタラップも設けてある。
当然、ポンプを動かすための電源ケーブルも
この中に入ってくるのである。
マンホール蓋を閉められたら、
次に誰かが開けてくれるまでは
ただ黙々と働くのみだ。
そんな、ポンプたちが入っている、ポンプ桝。
そう。
「せつび」は何時だって、
隠れたところで働いているのだ。
(「ポンプ桝の中身」おわり)