最近、変流量・二方弁使用が多い気がする。
ポンプもインバーター制御するなら、それで良いのだし。
でも、ある程度前の設備だと、定流量で三方弁ってのが
普通だったようにも思う。
この三方弁には、文字通り3方向に配管がつながっていて
流れる先を変えることができる。
0% or 100% で切り替えることもできるけれど、
どちらかというと流路ごとの流量を変える比例制御のほうが
需要があるかな。
いちいち人手で調整してらんないから、
温度センサー、温度調節器などを駆使して、
モーターを自動で動かして制御する。
「自動制御」なのだ。
ただの開閉弁よりも流路が多いし
弁体がその分複雑だから、ゴミが噛んだら大変だ。
弁のメンテも、たまに必要になったりする。
それで、弁本体の他に、各方向を閉止するための仕切弁、
ゴミを取り除くストレーナー、
弁だけ外しても回路としてつなげられるように、バイパス管、
それらを組み合わせて「三方弁装置」とする。
場合によって、温度計や圧力計を加えたりする。
当然、モーターを動かすための電源も
もってこなくてはならない。
ここでは、金属電線管の中に電線を通してあるようだ。
上から来るところも多いけれど、
これは下から来ているみたい。
三方弁装置、二方弁装置、減圧弁装置、差圧調整弁装置……など
「弁装置」にはいろいろある。
水循環系の空調システムがある機械室内なら、
たいてい何らかの「弁装置」があるはずだ。
ただただゴチャゴチャしているだけに見える機械室内も
それぞれの意味を探りながら観ると、見えてくるものが違ってくるはず。
身近なところで、探してみて!
って、機械室自体が、ぜんぜん身近じゃないね。
(「電動三方弁装置だ」おわり)