道東自動車道。
その途中、
日高山脈を貫くあたりに
占冠パーキングエリアがある。
「占冠」は、「しむかっぷ」と読む。
「冠」と書いて「かっぷ」と読ませる。
英語、じゃん。
……と思ったけれど、「かっぷ」なら「盃」「杯」じゃない?
「冠」なら「くらうん」じゃない?
アイヌ語起源の地名が多い地であるが
当て字の仕方にはいろいろあって、
地名探索はなかなか楽しい。
それはともかく。
PAに掲げられていた地図は、
南が上の「逆さ北海道」であった。
地図は、「上が北」というのが一般的なのではあるが
住宅街の一角にある住宅地図などでは
どの方角が上かは、まちまちだ。
見る人が、まさに今向いている方角を上にした表示も多い。
見慣れた地図も、
方角を変えてみるとまた違ったものに見えてくるのではないだろうか。
そうなのだ。
見慣れた景色、
見慣れた人物、
見慣れた建物であっても、
視点を変えると、違った見え方になる場合があるのだ。
今般のコロナ騒動も然りである。
どのような視点で見ているだろうか。
そして、別の視点は、無いだろうか。
視点なぞ、星の数ほどあるのである。
それぞれの視点から視えるものが、
かなり違っていたりするのである。 なんて。
逆さ日本地図 なんてものもあるので、
見てみたら愉しからんや。
(「逆さ北海道」おわり)