2020年06月30日

吊り・塗り

昔むかしは、
ダクト用のボックスと言えば4点吊りしか考えられなかったそうだ。


でも、吊りが多ければその分手間もコストも増えるのだから
少ないに越したことはない。



だから、小さなものなら1点吊り、
大きさによって、2点吊り、3点吊り、
とにかく少しでも減らそうと、

こんなもの や あんなもの や そんなもの や こんなもの など
いろんなものが開発されているようだ。



ここで見たのは、3点吊りであった。


20063001.JPG



でも、ファンはさすがに4点で吊らざるを得ない。


20063002.JPG


振れ止めや、前後のダクトの支持も含めて
だいぶ吊り状況がにぎやかだ。



後日、同じものを見てみたら、
あらびっくり。


20063003.JPG


すっかり白くなっていましたとさ。


ファン本体も、吊り棒も、振れ止め金物も
すっかり真っ白だ。



よく、塗ったね。



銘板だけは、ちゃんと残してあるね。
(「吊り・塗り」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月29日

太陽光発電パネルは、どの向きに

太陽光発電パネルは、
どこに取り付けたものか悩ましい。



せっかくコストを掛けるなら、
なるべく効率の良い場所につけたい。


日当たりの良い明るいところが良いのだが、
でも、当然目立つ。


メンテナンスの手間はなるべくかけたくない。


それなりの発電量を目指すとなると、
それに見合った面積を確保しなければならない。


対して大きなものを取り付けられないとなると
大した発電量は期待できない。



ねえ。



コストだって、かかる。



蛍光灯をLEDに替えるのなら、
コスト改修が容易にできるのだが
太陽光発電はそれが難しい。


今は買電価格も安すぎるし。


でも、環境対策、エネルギー削減の姿勢は見せておきたい。



いろいろな鬩ぎ合いの末、
「お取りやめ」になる計画も数しれず。



結果、どこかで落ち着いて取り付けられることもある。



20062901.JPG



この面は、地図を見ると南西を向いている。


屋根面だと北東を向いてしまうし、
積雪地ゆえ、屋根上に取り付けると傷みやすそう。

そんな配慮があったか、無かったか。



もっと小さな面積で、
もっと多くの電力を得られるようなパネルは出来るか?


太陽定数が変わるわけじゃないから、
100%近い効率を得られたとしても、
CPUやメモリのようにどんどん小さくすることは不可能だ。


だから、この悩みはこれからも続くのである。



何か、画期的にエコで、画期的にローコストな
そんな技術開発の成果が出てこない限り。



ダークマター関連とか、現在未知である何らかの物理法則が明らかになって
それが実用化された暁には、そういうこともあるかも知れない。


光電効果が発見されて、現代の太陽光発電パネルに結びついているように。


まあ、ウン十年単位の年月を要するような気もするが。



Wikiによれば、

1839年 光起電力効果の報告
1887年 光電効果発見(byヘルツ)
1905年 光量子仮設の提唱(byアインシュタイン)
1916年 光量子仮設の照明(byミリカン)

ということだ。

1954年 pn接合の発見(byピアソン)
1955年 pn接合シリコン太陽電池作成(by日本電気(現:NEC))
1958年 太陽発電システム設置(東北電力信夫山無線中継所)

と続き、現在がある。

そんなブレイクスルーが、
このコロナの渦中にある世界中を救う手立ての一つに
ならんものかな。
(「太陽光発電パネルは、どの向きに」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月28日

受水槽室の中に排水管を通すのは……

ちょいと失礼しますよぉ、っと。



受水槽室に入ったのである。

上のほうに、何か違和感。


20062801.JPG



何やら、いろんな配管が見えるじゃあないか。



給水管もあるけれど、
そうじゃない配管も通ってるよね?



受水槽の中の水は、飲料水なのだ。

だから、それが汚染されることのないようにしなければならない。



そういうわけで、基本的に受水槽室内には
給水管以外の配管を通さないのが原則とされる。

自治体にもよるらしい。



同じ系統からつながる給湯管なら構わないけれど、
排水管や冷温水管などは通さないものだ。


水槽の直上でなければ構わない、とか
排水管の場合、水槽との間に樋のようなものを設けて
万一漏洩があっても下部に垂れないようにする、などの
措置をとることもあるようだ。



でもやっぱり、避けたいな。


20062802.JPG


とは言え、
古い建物ほど何度も改修に改修を重ねて
受水槽室の上部の室に水回りを設ける必要性があって
やむをえずか、
単に意識せずにか、
こうやって排水管が受水槽室内に結果として出てしまっている例を
見かけるのである。



でもやっぱり、避けたいな。

くどいようだけれど。
(「受水槽室の中に排水管を通すのは……」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(2) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月27日

湯の温度を調節してから

湯を一度にまとまって使いたい時には
貯湯してあるものを使うのが良かったりする。


都度、瞬間湯沸かしするのでは
かなり大きな加熱量が必要になってしまうから。



けれど、レジオネラ属菌が繁殖したりしないように
貯湯温度は60℃以上に保っておく必要がある。

それを給湯管で各所に給湯すると、
混合水栓では最高60℃の湯が出てしまう可能性があって
操作に不慣れな幼児やお年寄りが火傷してしまう恐れがある。



それを防ぐために、
こういうものを設置して、あらかじめ水と湯を混ぜて
適温にしてから供給できるようにすることもある。



20062701.JPG



何℃で供給されるか、
温度計もついているから、わかりやすい。



ん……?



じゃあ、この装置(大型サーモスタット、などと名付けられている)より
先の部分では、レジオネラ属菌が繁殖してしまわないかい?



まあ、そういうことにもなろう。


が、この先には、湯を使用するときだけ流れ、
使用しない時にはどんどん冷めてしまうから、
40℃くらいで貯湯槽内にずっと保温されているような状態とは違って
そこまで繁殖しやすいわけでもないのだ。


むしろ、浴槽などの循環ろ過系統の配管にこそ、その危険性が高く、
よって、定期的に殺菌消毒を行う必要があるのはそっちのほうだ。



となると、この大型サーモスタットより先の配管は
保温しなくても良いじゃあないか。



まあ、「湯」について考えるならそうなんだけれど、
「水」だけ流れる可能性もあることを考慮すると、
「防露」のために、やはり保温材で巻いてやる必要があると言える。



ともかく、
幼稚園や保育園の給湯、
小学校低学年が利用する給湯、
高齢者施設、
などでは、こういうモノの採用を考慮したい。

中央式給湯の場合に限るけれど。



もっとも、給湯先の水栓数が少なければ
サーモスタット混合水栓を使う方法もあるし
熱湯が出せないように 「湯側開度規制付き」 の混合水栓なんてものもあるから
選択肢はいくつかあるのである。
(「湯の温度を調節してから」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月26日

ここには何が?

所用で訪れた役場庁舎の一角。


何やら、扉がついているじゃあないか。


20062601.JPG


カギまで付いて。ご丁寧に。



さて、ここには何が入っているんだろう。

パイプシャフト?

ダクトスペース?

EPS?



ここの調査に行ったわけじゃないから
勝手に開けるわけにはいかないし、
もちろん開ける手段も無い。



気になるぅ。



せ、せめて、扉の表面に
ちっちゃくでいいから「PS」とか書いてあると
安心するんだけど。



安心してどうするって訊かれると
それはそれで答えようがなくって狼狽するしかないんだけど。



設備屋としての、性(サガ)?



ただの、物好き?



はたまた、変質者?



まあ、そういう趣味がある者と言うので
変態扱いする御仁もおられようけれど
決して人様にご迷惑はお掛けしないと、
いやむしろ、何かの時には調査・計画・提案などで
お役に立てる機会も無いわけじゃないと、
必死に抗弁したくなるような。



「人には言えない趣味」

なのかも知れないけれど、
社会的にどうこう後ろ指さされるようなものじゃないと
自分では思っているのである。
(「ここには何が?」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(2) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月25日

さっぽろ湖は定山渓ダムなのだが

「さっぽろ湖」なる湖がある。

札幌市南区にある、人造湖である。


温泉街の近く、定山渓(じょうざんけい)ダムにより形成されている
ダム湖である。


20062501.JPG


このダム湖に沿って、道道1号線(北海「道」の道だから、道道)が伸び、
ところどころに展望台が設けられている。



雪解けの頃、若葉が出てくる前には
湖景が比較的良く見える。


20062502.JPG

葉が生い茂ってしまうと、視界は遮られてこよう。



ダム湖であるから、その時その時の降雨状況により
水位は高かったり低かったりする。

この時には、どうやら貯水量は少なめであったようだ。


20062503.JPG



小樽内川を堰き止める、定山渓ダム。

これによって形成された、さっぽろ湖



同じ区内には
豊平(とよひら)川を堰き止める、豊平峡(ほうへいきょう)ダム、というものもある。

そして紛らわしいのであるが、豊平峡ダムにより形成されているのが
定山(じょうざん)湖、である。

なぜこのように命名されたのか……。

どうやら、豊平峡ダム建設時に、定山渓温泉の観光振興を願ってつけられた湖名のようだ。
その後、定山渓ダムが出来てしまったために、少々ややこしくなった……と。


ともかくも、これらのダムの周囲は、
紅葉が大層綺麗なところである。

大渋滞を覚悟すれば、見に行くことができる。

ただし、本州各地よりはだいぶ時期が早いので、注意。
(「さっぽろ湖は定山渓ダムなのだが」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月24日

スパウトを取り替えて

いわゆる普通のシングルレバー混合水栓も
そのままでは使いにくい場合がある。


たとえば、ホースにつなぎたいとか、
製作モノの流し台で使いたいとか、
小さな小さなミニキッチンのシンクからはみ出てしまうとか。



そんな時には、吐水口(スパウト)を取り替えて
使い易くしたりする。



20062401.JPG


自在水栓タイプのスパウトに変えた上で、
ホース用のカップリングを付加している。



水栓に貼ってある型番は

20062402.JPG

で こういう構成 になっているのだが、
一番下の吐出口を 5C000212 から、違うものに取り替えてあるのだ。



こんなものも、見つけた。


20062403.JPG



これも同じ型番の混合水栓なのだけれど
スパウト部分がフレキ管になっている。



他社の こんな製品 の部品を使ったら、こうなりそう。



今どきは、ホームセンターやネット注文でいろいろ取り寄せが出来るから
なかなか便利である。
(「スパウトを取り替えて」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月23日

せんとぴゅあのせつび

せんとぴゅあ』 の中は、
いかにも「元、教室」である。


しかし、使用目的に合わせた室内環境を整えるために
新たな設備が付加されている。


20062301.JPG


どうだろうか。

「教室」だったことが、一目瞭然であろう。


しかし現在は「椅子」を展示してある空間である。

だから、それにふさわしい照明器具をセットしてある。
展示状況に合わせて移動し照射角度を変えられるように
ライティングレールで格子が組まれている。



20062302.JPG


「窓を開ける」ことに依存しない居室換気として、
カセット形の全熱交換ユニットが据え付けられている。


梁の寸法と窓開口の関係上、梁下のダクトは窓を塞いだパネルに通している。



20062303.JPG


元の教室には無かったであろうエアコンもまた
追加されている。


別途FF式温風暖房機が設けられているところを見ると、
冷房専用機としての位置づけであろう。

実際には暖房も可能なのかもしれないけれど。

これも、一番台数が出ていて安価であろう、天井カセット形の室内機と
なっている。



建物のところどころに、防火区画が形成されているけれど、
その部分を貫通するものもある。


ケーブルラックに乗っかっているケーブル類はそのままでは貫通させられない。
被覆を通じて、火炎が区画を跨いで伝搬してしまうからである。


20062304.JPG


それを防ぐために、貫通部分は金属電線管の中を通して、
しかも配管内には大臣認定の貫通処理材を充填してあって、
これにより区画の役を果たすようになっているのである。



そんなこんな、いろいろな措置を、間近に見ることができる。

だから、改修された建物は面白い。


新築だと、大抵これらのものは隠されてしまって
見ることができないから。



かつてのバブル期のような、スクラップ&ビルドの時代は
もう来るまい。

変わって、古い施設を改修して改修して永く使う時代が続くだろう。

そんな現代にこそ、
「せつび」は大手を振って自己主張できるのである。

「われ、ここに在り、と」



まあ、ちゃんと働いていればそれで良いので、
別に主張なんかせんでもいいんだけれど。

「主張」しているようで、
実は誰もその存在に気づいていないのだから。


……てことは、新築の場合だってコストを掛けて敢えて隠さなくっても
構わないんじゃないかな。そう思う、この頃。


改修だって、楽になるし。
メンテも、やりやすいし。

良いことづくめだと思うんだな。
(「せんとぴゅあのせつび」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月22日

元校舎を活用して、せんとぴゅあ

北海道東川町。


1985年に『写真の町』を宣言してから35年、
写真甲子園 の開催など、『写真』をキーワードにした街づくりが進められている。


その役場のそばに、『せんとぴゅあ』なる施設があった。


旧東川小学校の校舎を利活用した、複合交流施設 である。



東川町複合交流施設 せんとぴゅあT



校舎であった造りを活かし、さまざまな活動に使用されている。


見た目は、もう「学校」そのもの。


20062201.JPG


用途変更するにあたり、
必要な設備類を加えたりしている。



いかにも学校、の正面玄関。


20062202.JPG


職員玄関だったのかもしれない。



内装は一新されていて、
まるで新築。


20062203.JPG



新しい配管に、新しいケーブルラック。


「写真の町」だから、
カメラもたくさん展示されている。



吹き抜けのホールには、
煙突式のストーブとともに、
FF式の温風暖房機も。


20062204.JPG


照明器具も一新されている。

けれど、この吊り照明は地震には弱そうだ。



隣には せんとぴゅあU が建設され、
図書室、写真コレクションなど が設けられている。


20062205.JPG



この東川町には、上水道がない のだそうだ。

全国の自治体で上水道の整備が進んでおり、8〜9割は当然、
最も立ち遅れているところでも6割程度の普及率と言われる中、
東川町の上水道普及率は数%なのだという。



大雪山系の豊かな水に恵まれ、
非常に質の良い 地下水 が町内至るところで汲み上げることができるから
敢えて上水道を整備・維持・管理する必要がないのだ。


普通の住宅で、蛇口から常にミネラルウォーターが出てくる のである。



天然水は、文字通り 売るほど ある。


条件の良くないごく一部地域で、
大きめの井戸と受水槽、加圧給水ポンプによる簡易水道施設があり、
それが「数%」に数えられるのだという。



生物の体は水でできている、などと言われる。
「良い水」のもとで生活できるのは、
とてつもない贅沢なのであろう。



コロナ禍で、テレワークの味をしめた方々で事情が許すならば、
「移住」という選択肢 も、あるかもしれない。



この地には、岐阜県中津川市から 酒造会社が移転してくる のだという。

諸事情もあってのことらしいが、
新しい挑戦というのはなかなか出来ることではないし、
だからこそ凄いことである。

「水」も、決め手の一つであったろう。

そんな東川町。一度は、行ってみては?

じつは、旭川空港からほど近く、
首都圏も(東京からなら)日帰り圏内だったりするのである。
(「元校舎を活用して、せんとぴゅあ」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(2) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月21日

寄ってたかって間接排水口

機械室内には、いろいろな機器があって。



水モノの機器であれば、それぞれに排水があって。



それらの排水は、たいていそのまんま排水管に接続されてしまうことはなく、
「間接排水」ということで排水管から「縁を切る」ことをする。



縁を切るために、排水を受ける漏斗を「間接排水口」とか「排水ホッパー」などと呼ぶ。


排水モノが多い場合、
1個の間接排水口に多くの排水管が放り込まれることになる。


20062101.JPG

どれがどれやら……というのは、
管理者であればわかっているので、あまり問題ない。



あっちこっちに在るよりも、状態がわかりやすくて良いのかも。



でも、あんまりたくさん入ってきていると、
中の掃除もままならないし、
いっつも湿ってると、錆びっ錆びで「赤茶けた何か」に変貌していることも
あるわけだ。



排水元の種類によっては、
「排水口空間」を確保すべきモノもある。

あんまりテキトーに寄せ集めるのは、よろしくない。



何ごとも、ほどほどに。
(「寄ってたかって間接排水口」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月20日

カネが幾らあっても足りなくなるワケ

国会が閉会した。

超大型の補正予算が成立した。
開会中にも次々と「コロナ対策」が実施され、
今後も多くの施策が実行に移される。


その際に、いくつかの疑問点や納得できないコト、怪しいことが
報道された。

政府支給布マスクの発注先や品質、時期的な遅れ。

定額給付にまつわる変遷と、やはり決定的な遅さ。

各種「事業」の発注先である怪しげな一般社団法人と
そこからほぼ丸投げされている構図。

そんなこんなが有りつつも、
平常運転の国会、報道、市民生活。



官庁と業界とが一緒になって作り上げる「法人」。
やり口は、ずいぶん昔から一向に変わらない気がする。


いや、「変わらない」ことはない。
ますます巧妙化し、えげつなく、なってるんじゃないか?

そう思えるのだが、いかがであろうか。



報道で出てきたのは、
数多ある中のほんのほんの一部だけであるはずだ。

中央官庁が関与するもの、
地方の出先機関が関与するもの、
都道府県のもの、
市町村のもの、
各行政レベルに応じて、いろんな「法人」があって
手練手管で公金を吸い取る仕組みが確立している、ように思えてならない。



行政機関と、業界団体とは、
その分野の発展のため、公共の福祉のため
適切な距離感と親密性とを持ちつつ関わり合っていく。

そういう関係性は、差し支えないと思う。

完全に分離してしまって、事務的な関わりのみになってしまっては
発展性が無いと思う。



しかし、距離感と親密性を誤ると
ただの癒着、なあなあ、の関係になってしまう。

容易に。



そして、役所のある程度の地位を得た人々と、
業界のトップ企業周辺とで好ましからざる利を分け合う
そんな構図になってしまう。



仕事の内容にそぐわない、不思議に高額な報酬と退職金。

2年くらいで次々に変わる代表者は、
関連官庁からの「天下り」。

業界トップ企業の役員には、
どこの役場のどのくらいの地位の人が来るか
代々決まっているような天下り枠があったり。



今般報道されたように、
ほぼ「丸投げ」するためだけに存在しているかのような「法人」。
その「中抜き」による利益が、ほぼ役員報酬に消えるような。

そこに勤める非正規職員は、結構厳しい勤務環境にあったり。



今回の巨額の補正予算も、
どのくらい本来の事業目的に適った使い方をされるのであろうか。



本来の目的とは関係のない事業に
「新型コロナ対策」のラベルを貼って、流用してしまうのではなかろうか。
今までの実績から言って。



ねえ。



「環境対策」と称して、どれだけ本来の目的外で支出された?


「国土強靭化」と称して、どのくらい本当の災害対策に貢献した?


「耐震偽装事件」を機に「建築士制度の適正化」と称して、
どのくらい関係「法人」を作って、どのくらいカネを吸い取った?


「景気対策」と言いつつ、
実際には内輪で利益を分け合うだけの、汚い策略に終始してない?



こんなことばかりしているから、
カネなんて幾らあったって、足りるわけがない。

あればあるだけ、
無くたって国債乱発して、
吸い取っちゃう輩があっちこっちに居るんだからさあ。


吸い取っちゃうとされる企業や法人も、
末端で働いている人たちは文字通り命を削る思いで
事業を消化すべく頑張っていたりする。

利益を啜って掻っ攫っていくのは
上の方の人たちだけなんだ。



ここのところの仕組みを根本的に変えなくっちゃ
どんなに財政出動したって本来の目的を果たすことはできないだろう。

カネが投入されても、
あっちこっちで吸い取られてしまって
実際の現場にたどり着くのが10分の1とかしか無いのであれば
効果は小さいに決まっているのだ。

いくらカネがあったって、
あるだけ消えて無くなるのだ。

「トリクルダウン」なんて、全く無かったのだ。
せっかく吸い取ったものを
シモジモに流しだそうなんて奇特な方々は
そもそも吸い取ったりしないのだ。



「空前絶後」の補正予算が
微々たる効果で終わってしまうのは
とても残念なのである。

空前の利益と賞与で欣喜雀躍する人たちも、
ごく一部におられるのだろうけど。

黙ってるだけで。
(「カネが幾らあっても足りなくなるワケ」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月19日

キュービクルが埋もれる

暑い最中だから、
涼し気な話題を!



屋上に設置された、キュービクル。



電力会社から引き込んできた高圧(6,600V)の電気を
建物内で使用する電圧(100V or 200V)に下げるトランスなんかが
入っている金属の箱だ。



20061901.JPG


ちょっとまとまって雪が積もると、
このザマだ。


電気モノが雪に埋もれて、
熱で溶けた水分が中に入ってきたら大変大変。


積雪状況を見て、時々除雪してやらないと、
埋もれてしまう!


係の人、大変!


うっかり地上までまっさかさまに落ちずに済むように
ちゃんと柵が取り付けてあるから、大丈夫だよね。

寒いだろうけど、ね。
(「キュービクルが埋もれる」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月18日

何か垂れてる

建物の、地下倉庫に入る。


この壁の向こうには、土壌があるはずなんだ。


でも、なにやら怪しい。


20061801.JPG


壁の表面が、溶け流れているかのようではないか!



だから「逃げろ!」と、誘導灯が避難を促しているかのよう。



20061802.JPG



とっても、怪しげ。


大丈夫?
(「何か垂れてる」おわり)
posted by けろ at 10:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月17日

穴埋めを忘れてる

ふと、見上げると。


そこには、壁を貫通する、ダクトや配管。


ダクトには、防火ダンパーがついている。
てことは、防火区画を形成する壁だってことだ。


電線管は金属管で、
壁貫通箇所には鉄板を貼ってある。
それによって防火区画の要件を満たしてあるようだ。


スプリンクラーの配管も、同様にこの壁を貫通しているんだけれどね。


20061701.JPG


あれ、れ?


配管貫通孔に、隙間があるまんま、だ。



ここは、モルタルで埋めとかなくちゃ、ダメだよね。

それに、鋼管がコンクリートを貫通する部分、
防食テープくらいは巻いておきたいよね。



新築時にこれが発見されると、
完成検査に通らないはずだけれど、
改修工事なんかだと、特に小規模な補修工事的なものだと
見過ごされてしまうのかもしれない。



気がついたから、埋めておかないとね。



法定の「定期点検」でも、チェックされるべき項目になっているよね。

もっとも、たいていは天井の中に隠されてしまっていて、
このように「見える位置」にあることは珍しいかもね。
(「穴埋めを忘れてる」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月16日

配管スリーブの補強筋

躯体を打つ時に、
あらかじめ配管貫通孔をあけておく。

それが、「スリーブ」。



20061601.JPG


紙の管(ボイド)を使ったり、
実管を使ったり、する。


20061602.JPG



ある程度大きな貫通孔を開ける場合、
その部分の躯体が弱くなっちゃうから、
補強筋を加える。


20061603.JPG



当たり前の事だが、あらかじめ、
配管を通すルート、設置高さを決めておかなくちゃならない。

ここで間違うと、あとからどうしようもないから。
(無理やり孔を開けざるを得なくなる)



スリーブの端部には、コンクリートが入っていかないように
ガムテープなどで蓋をしておく。

ついでに管の用途を書いておけば、後からもわかりやすい。


20061604.JPG



鉄筋に引っ掛けてある赤い丸いやつは、「スペーサー」。



鉄筋と型枠との隙間を確保して、
ちゃんとコンクリートの「かぶり厚さ」を確保するためのものだ。


20061605.JPG


でも、これはどうだ。


スリーブと鉄筋との「かぶり」が全然取れてないや。



「必要かぶり厚さ」は、部位ごとに決められている。

建築士試験(学科)にも、出るんだ。
受ける際には、覚えておかなくちゃならない。



捨てコンクリートの上にスラブを打つ際にも、
下部の「かぶり」を確保する。


20061606.JPG


コンクリート製の「スペーサー」(サイコロ、と呼ばれる)などを使用するが、
ここでは金属製のモノが使われていた。


下部が型枠だったり土だったりすると、金属が錆びてきてしまう恐れもあるが
ここでは砂利敷の上に捨てコンクリートを打設した後なので
まあ大丈夫だということなんだろう。



「鉄筋コンクリート配筋標準図」などに基づいて
「かぶり厚」は、しっかり確保できるように施工管理しなくてはならない。


結構、たいへんな事なのである。
(「配管スリーブの補強筋」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月15日

書いておけば、すぐわかる

「設備」には、いろんな表示をつける。

ただの管、ただの弁、ただのダクトじゃ、
何が何だかわからなくなるから。


設計した人、施工した人はわかるのかもしれないけれど、
常日頃から管理運営している人もわかるのかもしれないけれど、
何かトラブルがあった際に第三者がやってきて調べようとしても
なかなか「現状把握」からして難しかったりする。



普段メンテしている人だって、

「あれ? 交換したの、いつだっけ?」

わからなくなったりも、する。



過去の記録をひっくり返して探せば、
どこかに書いてあるはずなんだけれど、
見たいときに限って、その手の書類はどこかに隠れて出てこない。

不要なときには、いつだって視界に入るのに。



常備している図面に記入しておく。

それも、良い方法。



あとは、「現物にも、書いておく」と確実だ。


誰が見たって、わかるってもんだ。



20061501.JPG



給湯循環ポンプなんて、
結構イカれ易いものだから、
特に役立つんじゃないかな。



たまたま行った機械室で、
こんな「把握されてる」状態がわかると
嬉しいもんだ。
(「書いておけば、すぐわかる」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月14日

電動三方弁装置だ

機械室内にあった。



最近、変流量・二方弁使用が多い気がする。

ポンプもインバーター制御するなら、それで良いのだし。



でも、ある程度前の設備だと、定流量で三方弁ってのが
普通だったようにも思う。


20061401.JPG


この三方弁には、文字通り3方向に配管がつながっていて
流れる先を変えることができる。

0% or 100% で切り替えることもできるけれど、
どちらかというと流路ごとの流量を変える比例制御のほうが
需要があるかな。



いちいち人手で調整してらんないから、
温度センサー、温度調節器などを駆使して、
モーターを自動で動かして制御する。

「自動制御」なのだ。



ただの開閉弁よりも流路が多いし
弁体がその分複雑だから、ゴミが噛んだら大変だ。

弁のメンテも、たまに必要になったりする。



それで、弁本体の他に、各方向を閉止するための仕切弁、
ゴミを取り除くストレーナー、
弁だけ外しても回路としてつなげられるように、バイパス管、
それらを組み合わせて「三方弁装置」とする。


場合によって、温度計や圧力計を加えたりする。



当然、モーターを動かすための電源も
もってこなくてはならない。

ここでは、金属電線管の中に電線を通してあるようだ。
上から来るところも多いけれど、
これは下から来ているみたい。



三方弁装置、二方弁装置、減圧弁装置、差圧調整弁装置……など
「弁装置」にはいろいろある。

水循環系の空調システムがある機械室内なら、
たいてい何らかの「弁装置」があるはずだ。



ただただゴチャゴチャしているだけに見える機械室内も
それぞれの意味を探りながら観ると、見えてくるものが違ってくるはず。


身近なところで、探してみて!



って、機械室自体が、ぜんぜん身近じゃないね。
(「電動三方弁装置だ」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月13日

断熱材と熱橋

既存RC外壁に、断熱材を貼っている。


20061301.JPG


断熱改修、ってほどのものではないけれど、
躯体の延命も兼ねて。



20061302.JPG


既存の窓との取り合い部分が
なかなか大変だ。



腰壁部分にも、見切りをつけなくちゃならない。


20061303.JPG



そして。


外壁に取り付くモノのために
指示金物を取り付けたいんだけれど、
こんな事になってしまう。


20061304.JPG


切り欠いた断熱材部分に金物を据えて、
開口部分に断熱材を吹き付けて、隙間を塞ぐ。



けれど、金物自体はとっても熱を通しやすいから、
この部分が「熱橋(ヒートブリッジ)」となってしまうのだ。


ここだけ、熱をよく通す。


だから、この金物の内側、建物の内部では
この部分だけ、冬は周囲よりも冷たくなる。

条件次第では、結露する。



樹脂製の強い支持材でもあれば良いんだけれど。
なかなか、アングルの強度と加工の手軽さには敵わない。


躯体の内側にも断熱材があるから、
まあ、このくらいなら大丈夫かな。



ヤバそうだったら、念の為計算してみると良いだろう。
(「断熱材と熱橋」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月12日

帯広駅南口

閑散とした、帯広駅南口。


20061201.JPG

日本中から、世界中から、
大勢の人たちがやってきていたのに、
今やすっかり寂しくなってしまった。



JR北海道、
なんとか頑張ってほしいのだけれど。



20061202.JPG



なんか、帯広に用事があるたんびに
豚丼食ってる気がする。
(「帯広駅南口」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月11日

レンジフードの中身

やあ! レンジフード!


20061101.JPG


ちょっと、失礼。覗かせてもらうね。



20061102.JPG


金属プレートのフィルターが
取り付けられているんだよね。



ちょいと、外しますよ〜っと。


20061103.JPG



左右2枚に分かれているんで。


20061104.JPG


ごめんね、恥ずかしがらないでね。



掃除をしないで放っておくと、
これがドロドロ・ギトギトになっちゃうのだから
こまめに清掃しないとねっ!



電源の接続部なんか、やられたら大変だ。



20061105.JPG



ああ、このまんま立ち去っては、いけないね。

ちゃんと、フィルターを戻しておかなくっちゃね。



ご協力、ありがとう!
(「レンジフードの中身」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする