いろんな配管、弁類が取り付いている。
各メーカーの施工要領書とか
各官公庁の標準図とか、
そんなものに詳しく載っていたりする。
結局は
「必要に応じて必要なモノを取り付けてね」
ということになっちゃうので、
いちいち描かれない図面も多かろう。
1/50や、ましてや1/100の図面じゃ、
こういう類は表現しきれない。
かと言って、設計図段階で1/20とか1/30で描くのも
ちょっと……。
ということで、
場合によっては「他付属品一式」と機器表に書いてあってオシマイ、
なんてこともある。
それで良いのか、良くないのか、
プロジェクトの内容によっても違うかな。
建築基準法に関わる、すなわち建築確認申請に関わる分だけ表現してあれば
それで問題ない。
まあ、そういう考え方も、無くはないだろう。
施工図レベルでの検討があれば、描けないはずはない。
まあ、そうなんだけど。
時間と、労力と、報酬との兼ね合いが大きいかも。
設計費よりもはるかに大きな「現場管理費」だったりするけれど、
まったく納まりっこない設計図を元に
四苦八苦して施工図を起こすことなんて業務外のハズだし。
「設計図なんて、所詮は工事費概算を出すための参考資料でしかないよ」
そううそぶくのも、あながち間違いじゃないかもしれないけれど
そこまで割り切って(開き直って)しまうのも、
なんだかなぁ。
海外では、もっとシビアなんだろうか。
いや国内でも、土木・プラント関係だと
施工図レベル、ミリメートル単位で表現されている設計図が
作成されたりする。
現在に至る、歴史的文化的モロモロがあってのものなんだろう。
建築”付帯”設備 と呼ばれていた名残が
現在でもあるのだろうか。
(「電気温水器廻りと設計図」おわり)