2020年05月22日

電気温水器廻りと設計図

電気温水器廻りには、
いろんな配管、弁類が取り付いている。


20052201.JPG


各メーカーの施工要領書とか
各官公庁の標準図とか、
そんなものに詳しく載っていたりする。



結局は
「必要に応じて必要なモノを取り付けてね」
ということになっちゃうので、
いちいち描かれない図面も多かろう。



1/50や、ましてや1/100の図面じゃ、
こういう類は表現しきれない。

かと言って、設計図段階で1/20とか1/30で描くのも
ちょっと……。



ということで、
場合によっては「他付属品一式」と機器表に書いてあってオシマイ、
なんてこともある。



それで良いのか、良くないのか、
プロジェクトの内容によっても違うかな。



建築基準法に関わる、すなわち建築確認申請に関わる分だけ表現してあれば
それで問題ない。

まあ、そういう考え方も、無くはないだろう。



施工図レベルでの検討があれば、描けないはずはない。



まあ、そうなんだけど。



時間と、労力と、報酬との兼ね合いが大きいかも。



設計費よりもはるかに大きな「現場管理費」だったりするけれど、
まったく納まりっこない設計図を元に
四苦八苦して施工図を起こすことなんて業務外のハズだし。



「設計図なんて、所詮は工事費概算を出すための参考資料でしかないよ」



そううそぶくのも、あながち間違いじゃないかもしれないけれど
そこまで割り切って(開き直って)しまうのも、
なんだかなぁ。



海外では、もっとシビアなんだろうか。



いや国内でも、土木・プラント関係だと
施工図レベル、ミリメートル単位で表現されている設計図が
作成されたりする。

現在に至る、歴史的文化的モロモロがあってのものなんだろう。



建築”付帯”設備 と呼ばれていた名残が
現在でもあるのだろうか。
(「電気温水器廻りと設計図」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする