2020年05月09日

天井の中は、時々見てみたらいい

天井の中。


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普段は、そんなに見る機会はないはずだけれど
それでも、たまに見てみたらよい。



「階高、どのくらいにするかなぁ」


「天井内、設備スペースどのくらい必要?」


常々疑問を抱いている、設備以外の建築関係者は、特に。



1ヶ所2ヶ所見て、良しとしてはならない。



どんな冷暖房、どんな換気をしているかによって、
ダクトや配管の大きさ太さや数がずいぶん違うのだから
簡単に一般化して考えてはならないのだから。



とにかくいろいろ見て、
実際のイメージを掴んでいただくに限る、と思うのだ。



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用途によって、規模によって、方式によって、
どのくらい違うものかを体感するには
見てみるのが手っ取り早い。

設計図集成なんかを見るのももちろん参考になるけれど。


古いビルが、設備改修に改修を重ねた結果どうなっているか
実際を見知れば、
新築時にどのくらい余裕を持たせたいか、
考えが変わるかもしれない。



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ぐっちゃぐちゃに張り巡らされたケーブルを見れば
キレイにケーブルラックを通せるスペースを
用意しておきたくなるかもしれない。



梁の大きさと天井懐との関係が
よりリアルに迫ってくるかもしれない。



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設備方式によっては、
ダクト配管ケーブルだけではなくて
機器本体、ファンなどが押し込められる場合もある。



ただの建物利用者には必要ないことだけれど、
設計者・施工者であるならば、
「自分には関係の無い、設備屋の責任範囲」ということにして
見もしないのはどうかと思うのだ。
(「天井の中は、時々見てみたらいい」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする