2020年05月06日

いまだに設置される、和風便器

今や、家庭で見かけることはほぼあるまい。

よほど古い家ならともかく、
新築で据えることは、まずなかろう。



それでも、公共建築物では
依然として「和風便器」の要望が出ることもある。



「他人が尻をつける便座を共用したくない」
という意見が、多数ではないにしても存在するかららしい。



年寄りの戯言、と笑い飛ばすかもしれないが、
意外と若い人にそんな意見がある、らしい。

足腰や膝に負担がくるから、
年配者にとっては洋風便器のほうが使用しやすいはずなのだ。



それはともかく。

多くはないけれど需要があるからには、
製造されている。



そして、設置もされる。



20050601.JPG



スラブを貫通するから、
つまり水平区画を貫通するから、
下階との防火処置を施す必要があるし、
開口部が大きいし、
水平にセットするのも熟練が必要だし、
施工上は面倒なものである。



20050602.JPG



この開口部分には鉄筋がないわけだから
補強やら何やら、考慮も必要だし。



普段、和風便器を利用するだろうか。


洋風、和風、どちらも空いていたら
どちらを使いたいだろうか。


いちばん最近和風を利用したのは、
どのくらい前だろうか。



いずれにしても、年々設置数は減っていくのではなかろうか。

年々、みかけることが少なくなっていくのではなかろうか。



眺めておくのは、今のうちですぞ!
(「いまだに設置される、和風便器」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする