2020年05月31日

下がり天井脇にはノズル

広めの空間に空気を送るには
ある程度の到達距離が欲しい。


ということで、良く見かけるのは ノズル形吹出口 である。


ダクトから、勢いよく空気が吹き出してくるイメージに
なるだろうか?



下がり天井を設けて、その天井内にダクトを通し、
天井が下がっていない空間へ、吹き出す。


20053101.JPG


極めてよく見られる光景だ。



あるものは横吹き出し、
あるいは、高い天井内のダクトから
下吹き出して取り付けられたものも少なくない。



ちょっとした天井の高い空間があったなら、
見渡してみよう。



きっと、こんなやつが、ついているんだから。



上の写真のやつは、まだまだ小さなモノ。


空間が大きくなれば、
もっとでっかいノズルがついていたりする。

遠近法で、そんなに大きく見えないけれどね。



ノズルの奥、
ビス止めしてる部分が白いのは、
結構気になる。


あそこは、黒色塗装で良かったんじゃないだろうか。

製造工程上、あそこだけ黒くするのは至極面倒で高コストになるから
仕方ないのかな。
(「下がり天井脇にはノズル」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月30日

ゲートバルブとバタフライバルブ

バルブ、もしくは、弁。


発音的には「ヴァルヴ」の表記が近いのかな?



会社名として バルヴ と表記しているところもある。



流路の開閉を司るものにもいろんな種類があるけれど、
なんか、いろいろ写ってるやつがあったので。


20053001.JPG


赤丸のやつ、赤いハンドルがついているのが
「ゲートバルブ」もしくは「仕切弁」と呼ばれるやつだ。

青銅製、黄銅製、ダクタイル鋳鉄製、ステンレス製ほか
いろんな材質の製品がある。


流体の種類によって、あるいは接続する配管の材質によって
いろいろと使い分ける。


たいてい、「常時開」とか「常時閉」とか書いてある、
バルブ札が下げられている。


写真に写っているのは、だいぶ小さいやつだ。
これが大きくなってくると、かなりの寸法&重量になる。


寸法 と 重量 の感覚(ついでに、値段も)が
わかるだろうか?

呼び径200Aの鋳鉄製バルブだと、
フランジ面間寸法が241mm、バルブの背の高さは635mm、
重量85.2kg、定価が195,000円と記されている。

すごく、でかい。



で、口径の大きな弁(50Aまたは65A以上)になると
特別な必要性が無い限りは違う形式の弁を使用する。


緑丸で囲った形式のバルブ、
「バタフライバルブ」である。


これまたいろいろな開閉機構があることはあるのだが、
蝶が羽根をパタパタやるような開閉動作をするものがあるので
このような名称になったとか。


面間寸法が小さく、背の高さも小さくて済み、
ハンドルの形状もでっかいゲートバルブよりは操作しやすい。



軽・小・短・薄と、簡潔に説明 されている。




いろんなバルブがあるので、
東洋バルヴ とか キッツ とか
たくさんのメーカーがあるので
覗いてみると楽しい。


工業会 にも 会員企業 が載っている。

113社って、すごくない?



上の写真で、青丸のがチャッキバルブもしくは逆止弁、
黄丸のものは、防振継手である。



それぞれ、意味があって、必要があってついている。
無闇矢鱈に、テキトーにくっついているわけじゃない。


こんなモノたちが、そこかしこについているのだから
機械室内は、それだけでも愉しからんや!
(「ゲートバルブとバタフライバルブ」おわり)
posted by けろ at 17:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月29日

これは、埋めちゃうのね

なんか、コンクリートを打つような感じ。


あれ? でも配管が突っ切ってるような。



20052901.JPG



排水管の分岐を取り除いた上で、
そのまま埋めちゃうということなんだろうか。


そのまま埋めちゃっても、
そんなに支障が無い類の管なんだろうか。


きっと、そういうことなんだろう。


埋めちゃうのは、決して望ましいこととは言えないけれど
まま、そういうこともあろうさ。
(右寄せ)(「これは、埋めちゃうのね」おわり)
posted by けろ at 10:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月28日

懐かしいものが出てきたよ

男子トイレを解体している現場で
なかなか懐かしいものを見ることが出来た。


むか〜し昔は、TOTO(当時は「東陶機器」と名乗っていたはず)のカタログにも
いろんなウンチクや解説図とともに載っていたはずである。



何台もの小便器が連立している天井内に
これが納まっていた。


20052801.JPG



天井面にセンサーがついていて、
ある程度の利用者が検知されると
ここから水を流し、
連立している各小便器に一斉に水を流す
自動洗浄弁。



更に前には、ハイタンク自動排水弁とか、あったはず。



もっともっと前は、
ハイタンク脇に蛇口がついていて、
常にちょろちょろ水を流しておいて、
ハイタンクの水位が一定以上になると
サイホン金具の作用で洗浄する、なんてものも
あったはず。



今は、センサー一体形の小便器が主で、
別付センターや、まして手押しのフラッシュバルブなんか
カタログでもうしろのほうにオマケみたいに載ってるだけ。


でも、未だに「小便器洗浄水栓」っていうのも載ってるから
それはそれで面白い。


使い方、わかんない人も多いんじゃないだろうか!?


TOTOの 「COM−ET(コメット)」というページ で検索すると
ちゃんと出てくる。



品番を入れてもいいし、商品名でも検索できる。
販売終了品も検索できるから、古い衛生器具をしらべることもできて
便利である。


各社さん、WEBは年々充実していって
業界の者としては至極ありがたい。



今のセンサー一体形便器も、
5年も経つと古臭く感じられるんだろうな。


いろいろなデザインも、機能も、一新されているんだろうな。



ようやっと、国産設備機器類のプロダクトデザインにも
力が入るようになってきたようだし。



これからの時代には、無粋な、無骨な設備は敬遠されるんだろうな。


古いものは古いなりに、
骨董品として楽しむようになるんだろう。
(「懐かしいものが出てきたよ」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月27日

電柱が無いから

通りによっては、
電柱が無いところがある。

電気や電話は、いったいどこから引き込むの?



電柱だったら、誰が見たってどこにあるかわかるから
いいんだけれど。



歩道も含めてキレイに整備したい道……なんかがあると
電柱も全部撤去されてしまって、
電気はもらえなくなってしまう、わけがない。



そんな道路沿いには、
こんなモノがところどころに立っているはずだ。


20052701.JPG


他ならば電柱の上に乗っかっているトランスなんかが
この箱に納まっている。



そう。


電柱を無くした分の、電気や電話のケーブルは
地中に移されただけなのである。



だから、大丈夫、電力も電話線も、確保できるのだ。
(固定電話無し、というところも増えてきただろうけど)



でもこういう所の歩道は
インターロッキング舗装なんかでキレイになっているし
人通りも比較的多めだったりするから
掘削して引き込むのは少々手間だったりする。



景観上も、災害に対する耐性も、改修やケーブルの引き換えも
やりやすいのだけれど、
いい事ずくめ、というわけにもいかないのだ。
(「電柱が無いから」おわり)
posted by けろ at 23:41| Comment(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月26日

ドライエリアに室外機、有りや無しや

地下に機械室があって、
機械室に面してドライエリアがある。



機器類の搬入搬出のため。

地階の換気のため。



理由があって、
必要性があって、
ドライエリアが設けられる。



ドライエリアの大きさも、
必要に基づいて決められている、はずだ。



20052601.JPG



となると、
こうやってあとからドライエリアに室外機を並べてしまった場合、
大丈夫なのかなぁ。


のちのち、邪魔になって困ったりしないのかなぁ。


その時はその時。


どうしても邪魔なら、
どけるまで。



そういう割り切りなら、まあそれも良かろう。



ただ、この床面、
だいぶ傷んでいるようだ。



20052602.JPG



ここを何とか処置しようとすると、
早速邪魔になるなぁ。



まあ、この下に室があるわけでもなく、
誰かが良く見る場所でも無いから、
このまんまでもいいかもしれない。
(「ドライエリアに室外機、有りや無しや」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月25日

暗いPS内の量水器

PSは、たいてい暗い。

大きめの施設の、大きめのPSであれば
何かと用事も多いので照明をつけていることもあるけれど。



そうでもなければ、暗い。



自然採光がある場所ならば
まだマシなんだけれど、

奥まった、日の当たらない廊下の隅っこにあったりすると
ほんとうに暗い。



20052501.JPG



狭くて、暗い、
閉所・暗所恐怖症だったら耐えられない環境に
キミは居るんだ。



量水器とか水道メーターとか
単にメーターとか呼ばれる。



取り付けられた後は、
ただ黙々と通過する水量を測り続けるのみだ。



寿命は、8年。



『計量法』によって、8年ごとに取り替えられることが
定められているのだから。



メーターの取替は、水道料金を集める側の費用で行われる。
それも含めての水道料金なのだ。

ガスも、電気も、同様なのだ。



だから

「水道局の方から来ました。そろそろメーターを交換しなくてはなりません。
 つきましては、その費用が……」

と、カネを要求するのは詐欺である。



ただ、意外と知られていないのか
8年を超えて平気で使われているメーターも
たまに見かける。

水道局など公的期間が設置したものならしっかりしているのだが、
テナントから水道料金等を徴収する民間ビルの場合に
「うっかり」が存在するようだ。


料金のやり取りをするならば、
ちゃんと取り替えなくちゃ、ダメだ!



料金を払わないなら?

自分の持ち家で、
使用量を把握したいだけのために
1階トイレと2階トイレそれぞれに
自費でメーターをつけておいたら?

それなら、まあ、何十年使っていても構わない。

そんな正確性を求めちゃいないんだろうから。



メーター自身にとっては、
そのほうが幸せなのかも知れない。
(「暗いPS内の量水器」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月24日

ここで洗ってね、と。

建設現場。


その土地の土質や
その日の気候によって
足元がドロドロになることもある。



そんな時には、進入路に「洗い場」があると良いのだ。



20052401.JPG



長靴なら、きれいになる。



暑い日だからといって、
通気性の良い作業靴だったりなんかすると
濡れてしまうけど。



とにかくも、現場内は汚したくないものである。
(「ここで洗ってね、と。」おわり)
posted by けろ at 14:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月23日

乾燥室、じゃないけど

熱源配管の入っている、管廊部分。


熱い配管は、ぶ厚い保温材で覆われているのであるが
それでも保温材を通過して周囲に滲み出す熱は結構なものである。


それで、だ。


熱の、有効活用?



20052301.JPG



暖かいPSや、機械室の中は
結構こんな感じの「乾燥室」として「利用」されていたりする。



ただ、ボイラー室では避けてほしいところではある。

燃焼室に「可燃物」は置いておきたくないのである。



それでも、「便利」だから、ということで
結構干されているんだよなぁ。



ここは、火気のない管廊だから
安心なのだ。
(「乾燥室、じゃないけど」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月22日

電気温水器廻りと設計図

電気温水器廻りには、
いろんな配管、弁類が取り付いている。


20052201.JPG


各メーカーの施工要領書とか
各官公庁の標準図とか、
そんなものに詳しく載っていたりする。



結局は
「必要に応じて必要なモノを取り付けてね」
ということになっちゃうので、
いちいち描かれない図面も多かろう。



1/50や、ましてや1/100の図面じゃ、
こういう類は表現しきれない。

かと言って、設計図段階で1/20とか1/30で描くのも
ちょっと……。



ということで、
場合によっては「他付属品一式」と機器表に書いてあってオシマイ、
なんてこともある。



それで良いのか、良くないのか、
プロジェクトの内容によっても違うかな。



建築基準法に関わる、すなわち建築確認申請に関わる分だけ表現してあれば
それで問題ない。

まあ、そういう考え方も、無くはないだろう。



施工図レベルでの検討があれば、描けないはずはない。



まあ、そうなんだけど。



時間と、労力と、報酬との兼ね合いが大きいかも。



設計費よりもはるかに大きな「現場管理費」だったりするけれど、
まったく納まりっこない設計図を元に
四苦八苦して施工図を起こすことなんて業務外のハズだし。



「設計図なんて、所詮は工事費概算を出すための参考資料でしかないよ」



そううそぶくのも、あながち間違いじゃないかもしれないけれど
そこまで割り切って(開き直って)しまうのも、
なんだかなぁ。



海外では、もっとシビアなんだろうか。



いや国内でも、土木・プラント関係だと
施工図レベル、ミリメートル単位で表現されている設計図が
作成されたりする。

現在に至る、歴史的文化的モロモロがあってのものなんだろう。



建築”付帯”設備 と呼ばれていた名残が
現在でもあるのだろうか。
(「電気温水器廻りと設計図」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月21日

ガラリを更に目隠し?

外壁面に設けられる、換気用の「ガラリ」。


その無粋なフォルムから、
意匠設計者には敬遠される。


あんまり好かれるものじゃないんだけれど、
でも換気は必要なんだから、どこかに換気用の開口は設けざるを得ない。



ちょっとした軒天部に設けられていたガラリ。


20052101.JPG


ルーバーがそのまんま見えるのは、イヤだったらしい。

こんなモノは、表面に出したくなかったらしい。



で、こうなった、と。



20052102.JPG



んんん……?



これだったら、中のルーバーは無くても良かったんじゃ?



外側の木材部分だけで「ガラリ」としての機能は
何となく果たせているんじゃなかろうか?



意匠設計と設備設計のハザマにある、
外壁ガラリとか、
煙突の陣笠とか
機械基礎とか
設備用鋼製架台とか。



お互いが、お互いのコトをどのくらい理解しているか
(理解しようとしているか)が問われる部分かも知れないなぁと
思うのだけれど。


得てして、設計スケジュール的に、
そんなコトにかかずらわっている場合じゃない、なんてことも
常なんだけれど。


斯くして、こういう状態のモノが
至るところに出来上がるわけなのである。


でもそんなのが、
人間味があって面白かったりするのだ。
(「ガラリを更に目隠し?」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月20日

アラーム弁、なんだけど

パイプシャフトの中に、
アラーム弁が入っていることもある。


流水検知装置 とか、自動警報弁とか、アラーム弁とか
いろんな用語が乱立しているけれど、
それは「せつび」の常。



バルブやら圧力計やら、いろんな部品が周りについているものだから、
モノを引っ掛けておくのに都合が良い……


20052001.JPG


と考えたからなのか、ただ単に「そこに引っ掛けられるものがあるから」なのか。



まあ、これらの弁類を操作する頻度よりは
引っ掛けてあるものを参照する機会のほうが多いかもしれない。



防災設備なら、基本的に「作動しないこと」が平常だし。



ただ、「万一の際にも作動しない」のでは全く意味がないので
日頃のメンテナンスは遺漏なきよう願いたいものだ。
(「アラーム弁、なんだけど」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月19日

仕上がっちゃったら見えなくなるけど

天井の仕上材を貼る頃には
天井内の設備モノは粗方出来上がっていなくてはならない。


20051901.JPG


たとえば、ダクトを吊って、繋いで、ダンパーも取り付けて、
保温施工も済ませておかなくてはならない。



燃焼機器の給排気管の場合には
所轄消防の指導によってラッキングが必要だったり
することもある。


20051902.JPG


こんなのを、天井を貼ってしまった後にやるのはすごく大変だ。

だから、予め済ませておかなければならない。



でもなかなか、工程が詰まっていたりなんかすると
そのタイミングを掴むのが難しくなったりする。


夜中にちまちまやるしかなくたったり……。



きれいに仕上がってしまったら
全部見えなくなってしまうけれど
無くてはならぬもの。


そんな「せつび」が、愛おしくなってこないだろうか!



「在宅ワーク」なんか出来っこない、
現場作業をこなしている多くの建設関連従事者に
幸あれ!
(「仕上がっちゃったら見えなくなるけど」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月18日

ででんと冷凍機

おお、そこにおわしますは
立派な冷凍機さまではござりませぬか。


20051801.JPG


なんと、凛々しい

なんと、存在感のある

なんと、落ち着いた

機械ではあるまいか!



マルチパッケージに、押しに押されてきているけれど。
(「ででんと冷凍機」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月17日

サッシを貫通する配管

既存の建物にあとからエアコンを設置するような場合に、
室内機〜室外機間の冷媒配管やケーブルを通すルートが
見当たらないようなこともある。



そんなときに重宝する(?)のが、サッシ。

(「重宝」なんて言葉を使うのは、設備の人間の身勝手と
 言われかねないけれど)



20051701.JPG



開閉しなくてもよいガラス部分であれば
貫通させることができなくもない。


コンクリート壁に孔を開けるよりは
やりやすかろう。



ガラスにそのまんま孔を開けることもあれば
四角く切り欠いて枠をまわし、
アルミパネルか何かを嵌め込んで
そこに通すこともある。


20051702.JPG


この画ではアルミパネルよりもむしろ、
切り欠いたカーテンのほうが気になるけれど。



あとは、ちょっと開けた状態でサッシを固定して
隙間にパネルを嵌め込んでそこに通したり。


20051703.JPG



設備的には、なかなか都合が良かったりするのだけれど、
換気上、排煙上、採光上、面積が足りなくならないか、
注意は必要である。
(「サッシを貫通する配管」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月16日

ケーブルラックを貫通する配管

配管がケーブルラックを貫通しているのか、
配管が貫通する位置に後からケーブルラックを設置したのか。


20051601.JPG


たぶん、後者ですね。



配管の手前で止めるように電線管を立ち上げるわけには
いかなかったのだろうか。

と、思わなくもない。
(「ケーブルラックを貫通する配管」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月15日

衛生器具を取り付ける下地が要る

軽量鉄骨壁下地。

その途中に、合板が取り付けられている。



20051501.JPG



そう。


ここに、衛生器具を取り付けるのだ。



下地材にボードを貼った状態では
あの重たい陶器を支えることができない。

だから、陶器を取り付けるビスを打つ場所には
厚い合板を用意しておくのである。



20051502.JPG


給水管と、排水管とを
先に施工してある。


配管の保温も、壁仕上げがなされる前に
済ませておかなくてはならない。



結局のところ、
衛生器具(この場合は、掃除用流しかな)は
この合板を下地に留めている鋼製のプレートとビスで
支えられているということだ。
(「衛生器具を取り付ける下地が要る」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月14日

私の腹に落ちるもの

連日、コロナ報道の飽和攻撃に晒されている今日このごろ。


ホンマ、いい加減飽き飽きしとんねん。



でもね、何か要領を得ない、
漠然とした、それでいて煽るような
そんな記事が多くないだろうか?



「報道」している人物、
「コメント」している人物自身が
どのくらい事態を正確に把握し、理解して発信しているのか
怪しく感じることも多くないだろうか?



もちろん、現状を正確に把握し理解している人物なぞ
存在しているわけではないのであるが、
それにしても余りにも自然科学の基礎知識が無いんじゃないか、
論理的にどうなのよ、という「意見」が目につかないだろうか?



「イメージ」「噂」ばかりが
溢れに溢れかえっているのではないだろうか?



政府の対応、地方自治体の対応、
それらに対する、賛成反対各論。

支持に批判に攻撃に。



でも、それらの「論拠」が
何とも薄弱ではなかろうか?


「説明」になっていない、と感じないだろうか?



こんな 緊急寄稿 を見つけた。

3月18日が登録日ということだから、
少々情報が古いかもしれない。


けれど、このような「説明」は、物事の理解に非常に役立つように思う。


自称「専門家」の、ちょろっとした発言では容易に伝達できないことが
ある程度の文章量によって筋道立てた説明によって
伝わりやすくなっていると、思う。



一般社団法人日本感染症学会のページ には、
業界の方々向けのものなのかも知れないけれど
日々戦っておられる方々によ実例報告が大量に記載されている。



エンジニア向け? に書かれた記事なんかも、
興味深く読める。

1ミリでいいからコロナに反撃したいエンジニアのための“仮想特効薬”の作り方

先日の記事 の次にアップされた文章だ。



報道機関や役所の「論説」「説明」よりも
ずっとわかりやすいと感じないだろうか?



上記記事で著者の江端氏が書いているように、

施策の根拠が、クリアになっていて、私の腹に落ちるものになっていれば、
そんでもって、それが科学的であれば『従いやすい』ということ。


ということなのだ。



普段、「私の腹に落ちない」「科学的ではない」と思われる
報道、説明、解説、論説、意見、批判、攻撃、……が、多すぎるのだ。



「こんな長たらしい、シチ面倒くさい文章なぞ、読んでられっか」


そんな方もおられるかも知れないが、
少なくともワケワカラン報道の洪水よりは
すんごく役に立つと思うのだ。

どうっすかね?



「そんなコト言ってるけど、オマエ、『科学的』って理解出来とんのかい?」



「うっ。そ、それなりに、できてる、つもり、なんだけど」


「うそこけ」


「えへっ。すんません。
 理系の学習をしたとは言え、
 そんな深く理解できてるかって改まって問われると……。
 でもね、でもね、理系の方々の理系の文章のほうが
 理解しやすいって感じるくらいには、まあ……」


「説得力ねえなぁ」


「『個人の意見です』って書けば、いいっすか?」


「だね。最低限」
(「私の腹に落ちるもの」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月13日

使い捨てか、洗って使うか

使い捨てを選ぶか、
洗って何度も使う方を選ぶのか。



マスクの話ではない。



政府支給の布マスク(首相名を冠された通称がすっかり定着したかな)は
洗って何度も使えるという触れ込みであるが
洗ったら縮んだとか、分解したとか、
小さすぎる、いやちょうど良いとか
カビてる、ゴミ混入とか
まだ来ないとか
2セット来たとか
家族5人でも1世帯2枚ってどういうことかとか
まあ、話題が尽きない。



そろそろ不織布マスクも市中に出回りつつある。
価格高騰も収束しつつある。
何なら不織布マスクも洗って使える。


もう、布マスク支給は要らないんじゃないか。
数百億円を、お友達企業に融通しただけになったかな。
どさくさに紛れて。
検察官定年延長超法規的措置の追認化も然りで。



おっと、誰か来たか?



それはさておき。



洗う、洗わないというのは


20051301.JPG


フィルターの話である。



公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)平成31年版

第3編 第1章 第8節 1.8.1 パネル形エアフィルター
によれば、

1.8.1.2 ろ材ユニット
(オ) ろ材ユニットは、再生式又は非再生式とし、特記による。
  なお、ろ材交換形の適用は特記による。

( こちら の P.135 を参照)

となっている。



洗って乾かして何度も使うのが大変、と捉えるか
使い捨てはもったいない、ゴミも増える、と捉えるか。



枚数にもよるだろう。

人件費が大きな「コスト」である今日において、
手間がかかるのは敬遠される理由の一つになり得る。



ただ、「使い捨て」を利用できるのは
物資が正常に流通していて
いつでも適正な価格で入手できる前提があるのだなぁと
マスクを通じて気づくことができたのは事実。



世の中便利になればなるほど、
それが失われた際のダメージは大きいものである。


物流やインフラももちろんであるが、
建築の中の「せつび」もそういう類のものなのだ。
(「使い捨てか、洗って使うか」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月12日

タイルが剥がれてきた

タイルが、剥がれてきた。

ある日、バラっと。



20051201.JPG



打診棒でこすってみると、
もう壁一面、浮いてるやん。



だいたいもって、「打診棒」という名前なのに、
「打診」するんじゃなくって「こすって」使う。
変なの。



まだ、内壁タイルならいいかも。
それにここはバックヤードだから
一般利用者に危害が及ぶこともない。



けど、外装材としてのタイルだと
落ちたらヤバイ。



今どき、
足場を組んで1枚1枚調べなくっても
赤外線カメラで大体の様子がわかるから
なかなか便利な時代である。



気にしてみると、
結構あちこちのマンション、ビルで
外装タイルの改修をしているのが
わかるはず。

外周全面に足場を組んで。



形あるものは、壊れる。

貼ったものは、剥がれる。

金属は、錆びる。

木材は、劣化する。



ケンチク(設備を含む)は、
いつだって劣化との戦いだ。



『人間』も、まあそんなものだろう。



やがて劣化せざるを得ないものであれば、

どのように劣化するか、
劣化した結果、見た目はどうか
機能的にどうか、
それに伴う被害がなるべく少ないのは。


そんな観点も、必要なんだ。



それでも、「先立つモノ」があっての話。



「兎にも角にもイニシャルコスト」



そういう案件が圧倒的に多いような気がするのは
零細設備設計事務所ゆえの特殊事情なのか、
ケンチク自体の宿命なのか。




世界経済を根底から揺るがし続けている
新型コロナウイルス感染症。


そろそろ、経済活動が動いていかないと
いろいろキビシイのではなかろうか。



感染爆発が起こるのは、
良いわけがない。


けれども、

「新型コロナで死ぬ人は居なくなりました」

「経済苦で死ぬ人が激増しました」

となるのも良くない。



「命か、経済か」


そういう二者択一ではない。
どちらも、密接に関わっている。



「最大多数の最大幸福」を目指すのだが
「多数」に含まれない「少数」にとっては
酷い仕打ち、
血も涙もない冷徹な措置、
抗うことの出来ない理不尽
としか言えなかったりする。



誰にでも受け入れられる解決策なんて、無い。



だから、何らかの判断を下す人たちは、
必ず激烈な批判を受ける。

批判する人にとっては、
まさに死活問題なのだから。

けど、それによって助かる人も居る。



大変だね。
政治家や、官庁のそれなりのポストの人たち。



大変なんだけれど、
「頑張ってるんだから、いいよね」ともならない。



必ず、何らかの「結果」が出てきて
その結果に対する責を有することになる。

そういう仕事だ、って言うしかない。

その責に見合った報酬ではなかったとしても、だ。



まだまだ、進行中の事態だが、
既に、首相や各知事に対しても
いろんな評価が下されつつある。



事が落ち着いた頃、
そして10年後、20年後に、
どのような評価として定着するのだろう。


目先の対策に一喜一憂するのも仕方がないけれど
少し長期的な視点も持っていたいものだと思うのだ。



思うのだが。



個人的には、
この感染症で死なないことにとどまらず、
経済的にも何とか成り立っていかなければ困るし、
他の病気や事故などに遭っても困るし。



自分自身が「最大幸福」に含まれない「少数者」に該当してしまう場合
果たしてどんな反応になるのだろう。

長期的視点、なんて持っている余裕なんて
無くなるんだろうか。
(「タイルが剥がれてきた」おわり)
posted by けろ at 10:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする