2020年04月07日

ねじ部は塗ってあるか

調査で、いろんな建物の中身を見る。

PS(パイプシャフト)内や、天井内や、ピット内も見る。



で、たまに気になることもあったりする。



20040701.JPG


鋼管を、ねじ接合で接続してある部分。



配管用炭素鋼鋼管(白)であるから
管に亜鉛メッキが施してあるのだが、
「ねじ」を切った部分は鉄そのままだ。

だから、継手(つぎて)にねじ込んだ部分には
錆止め塗装をしなくてはならない。

そうしないと、このネジの部分から、
配管は錆びていってしまうのだから。



でもたまに、「塗り忘れ」を見かける。



20040702.JPG



ソケットの上のネジ部は塗装してあるのに、
下側には塗られていない。


うっかり塗り忘れて、
数人のチェック・検査で見落とされて、
今があるんだろう。


施工後あまり経っていなさそうだから、
まだ錆びてはいないけれど。



今のうちに、
ちょちょっと塗っておくと
すごくいいんだけれどね。



あと、最近は臭い(VOC)対策として
水性塗料が使用されるようになっているけれど、
ノリが悪いんだよね。

すると、塗ってあるんだけれど塗り残しがあったり
そんな場面にも出くわす。

水性ゆえ、それが元で錆び始めていったり。



まあともかく、
鋼管のネジ部には
錆止め塗装を塗るべし。


工事の後には、確認しておきたいものだ。


ただね、上の写真は通気管だから見えるのだけれど、
保温材をかけてしまうと、わからなくなっちゃうんだよね。

だから、本来的には、配管施工後、保温施工前に確認するべきなのだ。

タイミング的に、なかなか大変なんだけど。
(「ねじ部は塗ってあるか」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする