2020年04月30日

排水配管の継手

鉄の配管といえば、
ねじを切って、継手(つぎて)にねじ込んでつなげていく……というのが
たぶん昔は当たり前だったことと思われる。

(鋳鉄管は、そうじゃなかったけど)



けれど今どきは、
いちいちネジ加工しなくても済むMD継手が使われる。

Mechanical Drainage Joint なんだそうだ。



これだと、直管を必要長さで切断したら、
ボルト・ナットの締め付けで接続できるので
「ねじ切り」の熟練が必要ない。

ねじの不良による接続不良もない。



公共工事の単価も、ある程度の太さになると
ねじ接合よりもMD継手接合のほうが
安価になる。



100mmの配管の「ねじ接合」なんて、
大変だし。



20043001.JPG



こんな感じで、つながっていく。



けど、このあと保温材が被せられて、
壁で隠されて、
誰にも見えなくなってしまう。



次に見られるのは、
水漏れが発覚(継手の施工不良?)したときか、
解体されるときくらい。



そんな継手たちにも
思いを寄せて……。
(「排水配管の継手」おわり)
posted by けろ at 13:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月29日

ダクトの材料たち

舞台袖で、出番を待つ役者たち。


決して、華々しい舞台にはならない。


一瞬、人前には出るのだけれど
やがて陰に隠れてしまう定めだから。



それでも、

陰に隠れた後、長い期間、
その役割を果たしていくことになる。


そんな、ダクトの材料たち。



20042901.JPG


スパイラルダクトの直管、

直管どうしを直線に、あるいは90度折り曲げて
つなぐための部材。



室の中に、空気を出し入れするための制気口を
受け取るためのボックス。



吊るための金具や、
ダクトテープや。



20042902.JPG


そんな材料たちは
今日も資材置き場で出番を待っている。



コロナ騒動の中で、
待ち時間が長くなってしまっているモノたちも
いるのだろうけど。
(「ダクトの材料たち」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月28日

一括がいいのか、分離がいいのか?

建物の工事、
どのように依頼すれば良い?



一般社団法人 日本建設業連合会では、

総合施工 大切な建物はゼネコンで

つまり、分離(建築工事と設備工事とを別の契約で発注)しないで
一括で依頼してね、と主張している。



一方で、設備工事会社。

一般社団法人 日本空調衛生工事業協会では

最適な発注方式のご提案 で


一般社団法人 日本電設工業協会 では

分離発注が優れていることをご存知ですか?


つまり、建築一括で出さないで、設備工事は別契約で出してね、
と主張している。



どうなんだろ?



どっちがいい?



たぶん、ケース・バイ・ケースなんだろうと思うのだ。



一括のほうがいい場合も、ある。

けれど、分離のほうが有利な場合も、ある。



設備工事業としては、分離のほうが、
元請からの無理難題や無茶な減額要求に怯えることなく取り組めるから
ありがたいに違いない。



設計の場合も、
建築設計と設備設計とを分離発注する場合がある。
(主として、公共案件)


これまた、どっちがいいのやら。


どちらかが、絶対に間違いなく良い、なんてことは
無いんだろうと思う。



案件により、条件が違うのだ。



だけど、時々不思議な委託物件を見かけることもある。



「設備改修工事」の設計を、
意匠設計事務所に委託している。


もちろん、内装改修など、建築意匠も何かしらの関わりはあるのだが、
設備改修がメインとなる設計で。



そういうのは、意匠屋さんほとんどやることなくて
外注割合がすんごく高くなるはず。本来は。


でも、元請けだから、3分の2は自分の取り分として
残りの3分の1で、設備設計事務所に外注出そうとする。


今までの付き合い上、断りにくい筈と目星のつく相手に。



まあ、ごくたまに、たまたまそうなっちゃうことは
あるのかもしれない。

けれど、いっつもそれをやってると、
設備事務所の人、みんな逃げちゃうよ。

もしくは、直接受注するようになるだろう。



「お互い様」って思えるなら良いのだけれど、
いっつも「設備」を蔑ろにしてばかりいると
気づいたら誰も請けてくれなくなっちゃうんだ。



設備技術者が、足りてない気がする。

意匠設計事務所は、
良い付き合いのできる設備事務所と協力関係を築いていかないと、
先行きが怪しくなりそう。
(「一括がいいのか、分離がいいのか?」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月27日

隠したいんだね

灯油タンクが、2基。


目隠しの板で、覆われている。


20042701.JPG


そのまんま姿を表していたのでは
無粋だと、思われたのだろうか。



冬には、雪も積もる。


板とタンクとの間に、ごっぽり積もると
除雪が面倒臭そう。



でも、見た目を選んだ。



そういうことなんだろう。



とにかく、隠したいんだろう。



「せつび」って、
そんなに見苦しいですか?


そんなに邪魔ですか?


そんな、人の目に触れさせちゃいけないような
陰の存在ですか?



まあ、そんなに捻くれるほどのことでもあるまい。



とにかく、隠したいんだね。
(「隠したいんだね」おわり)
posted by けろ at 21:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月26日

間接照明にLED

蛍光灯しか無かった時代、
「間接照明」はそれなりに大掛かりであった。


あの蛍光灯が入るだけのスペースを設ける必要があった。


蛍光灯はサイズが決まっているから、
それを考慮した細工にしなくてはならなかった。


蛍光灯はそれなりに発熱があるから、
それなりの空間を確保する必要もあった。



でも、そんな時代は終わった。



LEDが照明として一般化し
価格は下がり、性能は上がってきた。



やたらと輝度が高いという難点も
いろいろな工夫で克服されつつある。



そのため、間接照明の表現方法も
相当に広がってきた。



屋外だろうが、多湿箇所だろうが、
狭い場所だろうが、どうにでもなる。

「テープ状の照明器具」という感覚となってきている。


昔からの電材メーカー 以外 でも、
いろいろと参入してきているし。



がんばって撮ってみようとしたけれど


20042601.JPG


何が何だか、わからないものになった。



LEDのツブツブが、何となく。

でも、ホント、昔の納まりとは全然違うなぁ。
(「間接照明にLED」おわり)
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2020年04月25日

鋳鉄製細柱型放熱器

古めの建物に行くと、
たま〜にこんなモノを見かける。


20042501.JPG


鋳鉄製の、放熱器である。



これに、低圧蒸気を通して
暖房をするためのものだ。



左側の管から蒸気が入る。

バルブで、流量調整ができる。



右下の放熱器トラップを通して
液化した還水を回収する。

還水は、巡り巡って蒸気ボイラーに戻され、
再加熱されて再度蒸気として送られる。



3細柱型と5細柱型とがあって、
放熱量が違う。

横から撮った写真が無いけれど、
横から見ると、細い柱が3本または5本あるのだ。



上の正面から撮った写真でわかるのは、
細柱パネルの枚数。

15枚あるのが、わかるだろう。

その室の負荷に応じて、このパネル枚数を変えていく。


だいぶ少なくなったのだと思うが、
まだ 製造している会社 は、あるようだ。

年々、減っているんだろうけれど。



カタログ や 図面 も参照すると、
雰囲気がわかるのでは。



まずもって、新築でこれを見る機会はなかろうが、
既存改修であれば、まだ辛うじて見ることもあろう。



「どやって設計したら……」

困るんじゃなかろうか。



古い文献 とか、漁るしかなかろう。



非常に詳しい方のページ なんかもあって、
なかなか楽しい製品だったりする。

うん、ワタクシにゃ、そんな知識も経験も素養もないなぁ。

ちっと、勉強させていただかなくちゃ。
(「鋳鉄製細柱型放熱器」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月24日

なんちゃって和風の天井に

和風の室には、
なんとなく仕上げも和風のモノをつかってみたくなる。


でも、ホントの和風にしちゃうと、
コストがかかってしまうから、
なんちゃって和風で十分。



となると、天井につく設備類も
なんちゃって和風を指向してみる、と。



20042401.JPG



そんな感じで出来上がった天井面なんじゃないかな、
と思うのだ。


実情は、知らんけど。
(「なんちゃって和風の天井に」おわり)
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2020年04月23日

ガスヒートポンプエアコンの室外機

狭い屋上にズラッと並べるのもいいんだろうけど。


でも、敷地に余裕があるんだったら、
屋外に並べたって、いいよね?



20042301.JPG


そのほうが、ほら、メンテだってしやすいしさ。



鑑賞だって、し易いでしょ?



20042302.JPG



人知れず、健気にはたらくモノたちが
いぢましいじゃないか。


たまに、日の目を見させてあげたいじゃないか。



なんて。




単に、建物に乗せるには構造上不利で、
敷地も広めで土地代も高くないし、
思いっきり目隠しするような場所でもないし、
フツーに外置きするにに何の支障もなかった、

ただそれだけなんだろうけど。
(「ガスヒートポンプエアコンの室外機」おわり)
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2020年04月22日

シースルー消火栓

結構 いろいろ あるんだけれど。



ちょっとした古い建物を改装した施設に
ついていましたとさ。


20042201.JPG


しっかし、暗めの屋内だと
どうもピントがよく合わない。

撮影のウデが無い。
というほどのメカでもないが。



「中身の見える設備」は
隠しゴトが無い誠実な人柄が出ているようで
好ましい……なんていうと、変態扱いされそうだ。



だけどね、
何でも隠せばいいやってもんじゃないと思うんだよね。



まあ、 こういう隠し方 も、アリなんだろうけど。
(「シースルー消火栓」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月21日

にぎやかな壁面リモコン

いろんな機器がついていると、
スイッチ類・リモコン類も多くなるもので……。


20042101.JPG


それぞれ、何だかわかります?



どのくらいの間隔で並べるか、
取り付け高さはどうするか、
「目安」「だいたいの常識的なもの」はあるけれど、
必ずしもそれが正解というわけでもないし。



電気屋さん、設備屋さんのセンスが問われる、かも。
(「にぎやかな壁面リモコン」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(4) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月20日

砂川市のマンホール蓋

北海道砂川市


北海道の中央付近、
日本一の直線道路 の途中にある市である。
そこにある、マンホール蓋。


20042001.JPG


公共下水道であること

汚水桝であること

87年設置であること



なんて簡潔に、示しているのだろうか。



中央の 市章 も、
「すながわ」の「す」を図案化したもので、
極めてわかりやすい!



凝ったデザインマンホールは
それはそれで良いけれど
こういうのもやっぱり、味のあるものだ。



「汚水」と書いてない蓋は、
雨水用だろうか?


20042002.JPG



もちろん、デザインマンホールだって、ある。

というか、見つけた。


20042003.JPG


街中をあちこち走り回り、探し回れば
いろいろあるのかもしれないけれど、
まあちょいと通りがかりに、
というか、仕事の帰りがけに、
蓋を撮ろうと車を停めただけだからね。



世の中数あるマンホール蓋、
人生の中で、いったい何枚の蓋に
出逢えるのだろう。
(「砂川市のマンホール蓋」おわり)
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2020年04月19日

排水側溝とシーリング

水廻りに欠かせないのが、排水溝。


あんまり排水が出ないのであれば、排水口で済むけれど
ある程度の量が出るのであれば、側溝を設けて集めたほうが
確実性が高まるであろう。



とある、水廻り。



排水溝の状態や、排水目皿の様子を確認したくて
グレーチングを開けてみたのだ。



20041901.JPG



側溝自体は、まあ良さそうだ。


排水金物の目詰まりが頻繁だったのだろうか、
後から開けたと思われる、穴がたくさんあいている。



管内にゴミを流さないための網目なのではあるが
あまり頻繁に目詰まりするのも困るので
そのへんの塩梅が難しいんだろう。

管理運営者としては。



金物類は、基本的にステンレスのようで、
そんなに劣化している様子はない。



だけれども、
排水溝と躯体との取り合い部分のシーリングが
だいぶ傷んできているようだ。


20041902.JPG



少なくとも、仕上材の裏にまで
水は染み込んでいそうだ。



でもこれを何とかしようとすると、
結構カネがかかるし。

といって、このまま放置しておいて、
周囲にまで水が差していくようなことになると
それはそれで大変だ。



建築の保全、補修、改修って、
いつだって、悩ましいね。
(「排水側溝とシーリング」おわり)
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2020年04月18日

空と鉄骨

現場に行くと、
当たり前なのだが、現場についてるモノを見る。


それが仕事なんだから。



でも、たま〜に、
それ以外のものが見えて、
清々しくなることも、
ないわけではない。



鉄骨建て方の途中なのだけれど。


20041801.JPG



ああ、

空が、青い。



人の手による諸々も、
なかなかどうして凄いのだけれど、

地球の、宇宙の凄さはまた別格だったりする。



こういうのも、いいね。
(「空と鉄骨」おわり)
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2020年04月17日

はずれかかってるよ

軒天井(「軒天(のきてん)」と略して呼ばれる)を見る。


仕上材の劣化具合とか、汚れ具合とか
そんなのが見えたりする。



たまに、換気用の吹出口や吸込口が見えたりもする。



20041701.JPG



軒天は、アルミスパンドレルなんかが多かったりするのだけれど
ここでは石こうボードだ。


外、なんだけどね。



で、排気口と思しきモノが、
浮いてる?

外れかかっている?



20041702.JPG


最初からこうだった、ということもあるまい。


長年のうちに、
徐々に、徐々に、
外れてきたのだろうか?


それともある日「ズズッ」っとずれた?



手で押して、戻れば良し。


戻らなければ……ちょっと、厄介かも。
(「はずれかかってるよ」おわり)
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2020年04月16日

ねじ、留まってないけどね

エアコンの冷媒配管が露出になる場所には
たいていカバーを被せてあるものだ。


ステンレス製のものもあるけれど
樹脂製のほうが安いし手軽だから
よく見かけるだろう。



あまりにもありふれているんだけれど、
たまにじっくりと眺めてみてもいいんじゃないだろうか。



……と言うのも。



見ちゃったのさ、先日。



20041601.JPG



なんてことはない、カバーに見えるでしょ?

外壁を貫通して、屋外に出てきて、
屋外機につながろうっていう、そんな冷媒管を覆う、カバー。



ねじ、回し忘れてません?



もっと、奥に、グイグイと、
しっかと留まるやつですよね?



ってなわけで、たまに見てみると
面白かったりするのだ。
(「ねじ、留まってないけどね」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月15日

雨漏りか、はたまた

味のある(古い)建物の中を歩くと、
これまた味のある(汚れた)天井を見かけることがある。


年代を感じさせる模様もさることながら、
後からあとから、こんな模様も増えてくるのである。


20041501.JPG


屋根からの雨漏りであったり、
壁外装から滲み入ってくる水分であったり、
外壁内側に出来た結露水だったり、
配管の水漏れだったり。


原因はさまざまで、
必ずしも汚れている所に原因があるとも限らず、
どこか遠く離れた場所にあった水分が
いろんなところを伝ってやってきて
たまたま滴り落ちたのがこの部分だった、
なんてこともある。



「原因は?」



問われて、簡単に答えがわかることもあるし、
さっぱり見当もつかないこともある。


結構、難しいんですよね、コレ。
(「雨漏りか、はたまた」おわり)
posted by けろ at 14:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月14日

三浦綾子記念文学館

旭川市の外れ。


「見本林」という場所がある。



『旭川市外国樹種見本林』というのが正式な名称で
明治31年に植栽されたのだという。


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多くの外国樹種が植えられ、今は立派に聳えているのだが
近くを流れる美瑛川とともに自然豊かな散策場所として
親しまれている、という。


その一角に、三浦綾子記念文学館 が建っている。



20041402.JPG


あまり三浦氏のことを知らなくても、
『氷点』という作品名は、
どこかしらで耳にしたことがあるかもしれない。

何度も何度も、
ドラマ化、映画化されてきた。

時代を超えて普遍的な、愛憎劇である。
そして「人間」を、深く抉る。



三浦氏は、若い頃教員として過ごし、
敗戦を迎え、社会の価値観の大転換に面食らい、
そして結核を患い……と、波乱の半生を歩んだ。


40歳を過ぎてから懸賞小説に応募して後、
作家としての歩みを始める。


そんな、氏の足跡が展示されている場所なのである。



20041403.JPG



この類の箱物は、地元自治体によって整備されたり
するものであるが、
ここは民営の施設である。


20041404.JPG



北国の情景に馴染む、
洒落た造りである。



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「文学館」とは、何を展示するのか……。



博物館にも書の展示があったりするが、
文学館は「文」がモノを言う。

そんな、展示。



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氏が遺した数々の作品中から、
さまざまな文が並べられている。


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令和の時代からみると、
少々古めかしい文体と感じる向きもあるかもしれないが
「重み」のある作中のセリフが、妙にしっくりと来る。


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展示室を仕切る暖簾にも、
作中の言葉。



小ぢんまりとした建物の2階から
ホールを見下ろす。


20041409.JPG



星、雪、といったモチーフが
基本デザインとなっているようである。



吹き抜けの上部は、
明かり窓である。


20041410.JPG


吹出口のノズルや
間接照明という部分に
「せつび」を感じるだろうか。



たびたび展示替えをしているようである。


20041411.JPG



階段踊り場の窓から
見本林が見える。


20041412.JPG



天井に並ぶ、「せつび」の数々。



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結構にぎやかではあるが、
展示の邪魔をしている感はない。


設計の段階で、
また現場の途中で、
建設に関わった方々の苦労が
いろいろとあったのであろう。



だいぶ前の、日本。

それでも、明治や大正ではなくて
昭和の時代の日本。

そのあたりを体感するのに
良い施設ではないだろうか。



「郷土資料館」的なところだと、
一気に江戸時代くらいまで遡ってしまうから。



旭川といえば、旭山動物園 かもしれないけれど
こんな文学館も訪ねてみてはいかがであろうか。
(「三浦綾子記念文学館」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月13日

小樽祝津パノラマ展望台

おたる水族館から坂を登っていくと、
そこに展望台がある。


「台」といっても、駐車場広場であるが。
標高70.9mということで、
十分な高さを有している。



360度、は言いすぎだけど、
200度くらい? 見晴らしの良い場所だ。


20041301.JPG

近くの海上を進む漁船と、
遠方の対岸に白く聳えるのは、
暑寒別などの山塊か。


空の青さ、海の碧さ、山の裾野の蒼さ、
色合いの違いが楽しい。



反対側、積丹方向を見るとそこは崖であり、
その上になんとホテルが建っている。


20041302.JPG

相当に、見晴らしが良さそうだ。



少し目を凝らすと、積丹の山々が
白く冠しているのが見えた。


20041303.JPG


「シャコタン・ブルー」と称される海の碧さは
北国らしからぬ色合いである。



下方を見下ろすと、
海岸には「おたる水族館」、
岬の先端には「日和山灯台」、
その手前には「鰊(にしん)御殿」が並んでいる。


20041304.JPG

風が寒くさえなければ、
なかなかに絶景だ。


長い時間、
ぼおっと眺めていてもよさそう。



追分節名歌碑が、建っている。

20041305.JPG
結構、でかい。



もひとつ、北海浜節民謡碑もある。
(写真を撮ってない)



コロナ禍が治まったら、
こんなところを巡ってみるのもよかろう。



治まったら……今の業務停滞を取り戻さなくちゃならないから
そんな暇はないかな。

どうかな。
(「小樽祝津パノラマ展望台」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月12日

奈井江町のマンホール蓋

北海道空知郡 奈井江(ないえ)町


札幌市と旭川市の、ちょうど中間くらいにある町である。

「健康と福祉のまち」を標榜している。人口は、5千人ほど。



町のマンホール蓋が、そこかしこに。


20041201.JPG


下水道がある限り、
マンホール蓋は必ず存在するわけだが。

中央に、町章

カタカナの「ナ」を図案化したもの、ということだ。

周囲のアスファルトが、だいぶ傷んできている。



デザインマンホールも、ある。


20041202.JPG


石狩川を遡上するサケであろうか。


「おすい」とあるから、汚水蓋である。


そういえば、以前行ったところに
「トラウト(?)のために」というグレーチング が、あったっけ。




じゃ、雨水は……と探したら、
あった。


20041203.JPG


「うすい」と書いてあって、穴があいている以外は、
同じだった。



この町には、流雪溝らしきものがあった。


20041204.JPG


たぶん、そうだよね?



これがあると、雪の捨て場に困らないから
便利なんだと思う。

維持管理は、それなりに大変かもしれない。

人が落ちる事故も、
ひょっとしてごくたまにあるのかもしれない。

でも、いろいろと対策すれば、事故は減らせる。
便利さを維持するために、きっと頑張っておられるのであろう。
(「奈井江町のマンホール蓋」おわり)
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2020年04月11日

こんな時の、備忘録として

緊急事態宣言下、
いろんな事が繰り広げられている。



不注意・不用意な感染者が出た大学に、
多数の脅迫電話。
学生の名前を教えろとか、住所を教えろとか
対応がなってないとか、云々。



感染者と関係性があったというだけで、
「区別」「用心」と称しての差別扱い。

同じ学校に通っていたとか、
同じ街に住んでいたとか、
「だから何?」ってくらいの関係性でも
激しく拒絶されたり。



海外では、「アジア人」という括りで忌避されて
コロナ呼ばわりされたり、
殴られたり、
刃物で刺されたり。



中国・武漢で最初に出たからと言うので、
10年来日本に在住している中国人に対して
「日本から出ていけ」扱い。
だったけど、今や中国よりも日本の方で流行ってる。



「外出するな」

「でも、出ざるを得ない」

「感染拡大させるつもりか」

「稼がないと、生きていけない」

「学校が休校で、小さな子どもを置いて仕事に行けない」

「業務が滞るぞ、何としても出勤しろ」

「休業を命じるなら、補償して」

「1人10万円だ」

「いや、1世帯30万円だ」

「無利子貸付拡充を」

「明日からの現金が欲しい」

「こっち、すいてるよ。人居ないから感染リスク低いよ。
 潰れそうだから、来て!」

「東京から来るな。コロナ持ってくるな」

「なんで、名古屋は除外?」

「会社来ないでね。あ、営業は回ってね。
 直行直帰でいいからね。会社にはコロナ持ってこないでね」

「基本、在宅勤務。セキュリティあるから、データは持ち出し不可」

「マスクしてるから、大丈夫だよん。それにオレ、若いし」

「咳? これ、花粉症や。コロナちゃうねん」

「水商売にまで公費で営業補償するのはいかがなものか」

「都で、軽症者隔離用のビジネスホテルを借り上げだ」

「菌を撒き散らすな!」

「抗生物質飲んだら症状軽くなった」

「かかった。めっちゃ苦しかった」

「味、しなくなってん」

「え? 感染しとるって? んなアホな。
 何ともないで? 元気やで?」

「BCG効くらしい」

「アビガン、アビガン」

「航空会社、もつのか?」

「バイト先、つぶれた。カネ無い。困った」

「無給休暇って……。どうやって生きろと」

「日本経済、お先真っ暗」

「アベノマスク、1世帯2枚、いつ来るの?」

「病院の職員に感染者。診療停止」

「検査してよぉ」

「偽陽性、偽陰性、結構あるよ」

「じゃ、検査って何?」

「マスク、買えない。アルコール、買えない」

「地下鉄、スーパー、パチンコ屋、すんごく混んでるがな」

「学校、再開?」

「大学は、ネット講義?」

「一体、いつまで続くんだろう。先が見えない」

「暇ができたから、沖縄行こうっと」→知事「来ないで!」

「東北の田舎に、花見に行こうっと。人少ないから大丈夫だよね」

「オレ、免疫あるから。普段から鍛えてるから(……一体何を?)」

「かかったらかかったで、仕方ないよね。覚悟してるから」

「オっレっはっ、コっロっナぁ〜」→「施設閉鎖! 消毒ッ!」
 →「ウッソぴょ〜ん」→「威力業務妨害ッ! 損害賠償ッ!」

「コロナ陽性。撒き散らしてやるぅ!」→「本人、重症化。後日死亡」

「人間、必ずいつかは死ぬのさ」

「弱い奴は死ぬ。強い者は生き残る。自然の摂理」

「自分が罹って初めて重大性がわかった」

「友人が亡くなった。自分の関係者に及ぶとは思ってなかった」

「予防効果はないんでしょ。マスクしても意味ないじゃん」

「マスク、マスク、とにかくマスクくれ。
 マスクがあれば安心して出掛けられる」

「ロックダウンなんて、意味ないじゃん」

「Stay Home!」



さて。



事態が落ち着いた時(いったい、いつになるのか)、
これらもろもろの、さまざまが、
どのように後に伝えられるか。


教訓として生きるか。


あるいは喉元を過ぎて、忘れ去られるか。



それにしても。



いろいろ出来なくなると、

「意外と、しなくてもいいコトって、多かった」

そんな発見がありはしないか?



「通わなくても」

「無理に挨拶に行かなくても」

「直接会わなくても」

「ZOOMで問題ない」

「買わなくても」

「出掛けなくても」

「やらなくても」



医療関係、運送関係など、忙しさの極みにある方々がいる一方で、
突如やってきた「ヒマな時間」を持て余す人たちが居て。


せっかくある時間なら、
物事じっくり思い巡らす、
人生を見つめ直す、
いい機会なんじゃないだろか。

大げさじゃなくってさ。



もう今後、こんな機会はないかもしれない。

そう考えるのも、良いじゃないか。

罹っていない人なら。
(「こんな時の、備忘録として」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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