制御弁がある。
空調機などに送る冷温水の量を調整して
使用する熱量を制御するための弁である。
弁にモーターがついていて、
その動きによって開度を調整するのだ。
蛇口を閉めるように、流量を絞ってしまうのは
「二方弁」
流路を変えて、
目的の場所(空調機コイルなど)に流れる量を変え、
しかし送水側の流量は変わらないようにするのが
「三方弁」
文字通り、三方に配管がつながっている。
さて。
今日も、調査に出かけるのだが。
その、三方弁があったのだが。
いろんなモノに囲まれて、
にぎやかで幸せそう……?
密集した配管は、物置棚と化し
バルブはモノ掛けフックに利用され、
というか、そもそもこのスペースが
狭いながらも空調機械室のはずなのだが
物入れ(物詰め、とでも言わんばかりの)として
「利用」されている。
「利」なのだろうか?
きっと、「利」なのだろう。
われわれ、業界の者にとっては
「何ごちゃごちゃモノ置いてくれてんねん!」
って感じだけれど、
一般の人たちにとっては「ただの空きスペース」。
いろんな物を置いて、有効活用しなくっちゃ。
そんな「機械室」なのである。
まあ、火気があるわけでもなく、
危険はないんじゃないかな。
それにしても、こんなに「埋もれた」三方弁は
初めて見たのだよ。
(「埋もれている三方弁」おわり)