2020年03月11日

件の豊洲市場

いろいろと揉めた、あの豊洲市場である。


とにもかくにも、オープンして今に至っている。


設計は、日建設計さんだっただろうか。


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ペデストリアンデッキ、なのだろうか。
高い位置からアクセスできるようになっている。



煙突が、凛々しい。


下を見ると、「せつび」モノが一杯だ。


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この画像に、いくつの「せつび」が見えるだろうか?


普通の人は、
いや、建築に関わる人たちでも「せつび」以外の人は
網膜には映るのだけれども、情報として意識に取り込まれないのだという。

まあ、さもありなん。



でも、がんばって、意識して見てみて欲しいのです。

そこにちゃんと存在しているよ、ってことを。

しかも、装飾じゃなくって、実際に働いているんだよ、ってことを。



ちょっとメシがてら、水産棟へ。


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と、通路脇には楽しい景色があるじゃぁないか。


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空調機とダクトが整然と並ぶ、スペース。


金網で仕切られているから、あんまり向こうの様子は目立たない。


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敢えて近寄って、「観るぞ」っていう気持ちを持たなければ
決して知ることのないであろう、その様態。



でも、あんまりじっくり見ていると
通行人にはただの不審者にしか見えなかろう。

「ちょっと気づいた」体を装って、すぐに離れるしかないのだ。



通路に、こんなターレが置いてあって、
「絶対に乗らないで下さい」って貼ってある。


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うっかり乗っちゃいそうだよね?


いや、乗らないけどさ。



屋上に上がってみる。


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遊歩道的な?



建物が長いだけに、
ずうっと回ったら、結構な距離になろう。

いや、行かないけどさ。



建屋の外装。


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近年見かける外装。

いわゆる「流行り」だよね?



いや、こういうの、ワタクシは好きなんですよ。

だけど、流行りの外装ってどうなの? って思うんですよね。


十数年経ったら、いかにも古臭そうに見えてしまいそうで。


まあ、百年経ったら歴史的建造物に見えるだろうから、いいのかな。

って、こんな鋼材が、こんな海辺で百年はもたないかな。



屋上面の、エクスパンションジョイント部。


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こういうモノがあると、
必ず乗ってみたくなる奴がいるんだろう。

だから、立入禁止と書いてある。

いや、乗らないよ!?



ここで吸収する変位量は、どのくらいかな。


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配管が、跨いでいるんだね。



屋上緑化スペースもあって。


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手入れ、するのかな。

しないと、収集つかなくなるかな。


林立するアンテナ、
外壁を這うダクトや配管、
そういったモノたちを目立たなくさせる効果が
この外装にはあるのだろう。


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別に、必要とされてついているんだから
目立ったっていいじゃん、ってワタクシは思うけれども
普通の人はそうは思わないに違いない。

設備を「みっともないモノ」という意識で見る方も
少なくないんだろう。



実は、結構人通りがある。


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その切れ目を縫って撮っているだけなのである。



道路を挟んで向かい側にある棟も、
似たような外観に仕上げてある。


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でもむしろ、
外壁に貼り付いている配管類が
コンクリート面と窓面とで色分けしてあるのが
楽しかったりするんだ。


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移転前に問題にされていた数々は、
果たして実際の所どうなっているんだろう。


結構、人間は慣れてしまうものである。



でも。



まあ、今日という日付だからこそだけれど、
慣れちゃいけない、
忘れちゃいけない事も
あるんだな。
(「件の豊洲市場」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする