2020年03月06日

屋上に置かれたガスヒートポンプの室外機

屋上に並ぶ、ガスヒートポンプエアコンの室外機。


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なぜ、電気によるヒートポンプじゃなくってガスだとわかるのかって?

そりゃ、ガス管がつながっているからに決まっているのだ。


冷媒管を通す「スリムダクト(これは商品名だが、一般名詞化している)」とともに、
ガスの配管が敷設され、閉止用のガスコックや、機器接続部のフレキ管が見えるのだ。


電気によるエアコンは、モーターでコンプレッサーを回して
ヒートポンプをおこなって冷暖房しているのだけれど、

ガスヒートポンプエアコンでは、ガスエンジンでコンプレッサーを回している。

その違いなのだ。



電気、ガスに比べるとシェアは少なかったけれど、
灯油エンジンによるエアコン も存在した。


自動車のエアコンは、ガソリンエンジン駆動である。


とにかく、コンプレッサーを回すことができれば冷暖房が可能となる。



「どーして、ガスで冷房が出来るのサ?」

「ガス燃やしたら、熱くなるじゃん。冷えないじゃん」



ガスの燃焼は、熱を取るためじゃなくって、
コンプレッサーを動かすために使われるのだ。



もちょっと、的確に、それでいて容易に、
誰に対しても説明できたらいいんだけど。

ワタクシにはその能力(つまり、自らの理解力)はない。



さて、冷媒管、電源(制御も)ケーブル、ガス管のセットが
室外機につながっているということは、
建物外壁(または屋根)のどこかを貫通してきている、
ということでもある。


20030602.JPG


おお、ここだ。



壁に孔をあけて通しているのだから、
あんまりテキトーな施工だと、そこから雨水が入ってきてしまう。


そうならないように、いろいろガンバッテある。



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けど、年月とともに
その頑張りは徐々にその効果を失ってきているようである。


時々、劣化状況を観察(そして、記録)しておくと
良いのだけれどね。

なかなか、そんなところまで気が回らないし、
たとい結構な劣化を見つけたとしても
「先立つモノ」の制約があったりなんかするんだな。
(「屋上に置かれたガスヒートポンプの室外機」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする