2020年03月01日

天カセロスナイの中身

全熱交換ユニット

……国土交通省による一般名詞では、そう呼ばれる。


けれども、ちょっと古い人にはたいていこう呼ばれる。

『ロスナイ』



三菱電機による全熱交換ユニットは商品名を『ロスナイ』という。



熱交換することによって、エネルギーの『ロス』が『無い』から
『ロスナイ』なのである。

(全然『無い』わけじゃなくて、『減らせる』だけなのだが)



他、いろいろなメーカーで、
『ロスノン』とか『ロスフリー』とか
いろんな商品名を作り出したが、
先行メーカーの商品名が一般名詞化するという
通常の現象が起きたまででのことだ。



そして、商品名を一般名詞として使えない役所が
新たな一般名詞を創造したという、やはり通常の現象により
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編) には
『全熱交換ユニット』として記載されるようになっている。



壁掛形、床置形、天吊形、天埋形など
いろんな形式が存在する。



とある現場についていたのは、
天井カセット形。


20030101.JPG


の、天井パネルを取り付ける前の状態。



今どきは、樹脂部材が多くなって
金属部分がかなり少ない。


だから、かなり軽い。



まあ、天井吊りになっているモノは
軽いに越したことはない。



パネルがついちゃうと、
こんな中身は見えなくなる。



普段見えないけれど、
こっそりとはたらく。


それが、「せつび」なのだ。



そういうのを設計する人がいて、
そういうのを施工する人がいて、
そうやって、建物が機能しているのである。
(「天カセロスナイの中身」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする