2020年02月23日

排気ダクトの出口

厨房のあるような店舗には
どこかしらに排気ダクトがあって、
それがどのように排出されているのか
建物周囲をぐるりと見渡すとわかったりする。



とある店舗の裏側。


20022301.JPG


排気ダクトとおぼしき、2本の角ダクトが
下まで立ち下げられて設けられていた。



ダクトをそのまま開口しておくと
水滴や油分が地面に垂れるからなのだろうか、
「受け皿」が取り付けられていた。


20022302.JPG



このあたりの設え(しつらえ)は、
店舗ごとに結構異なっているものだ。


チェーン店だと、過去の出店店舗でのトラブル事例を参考に
ちょっとした工夫が施されていることもあろう。



「せつび」には、いろんなノウハウが詰まっているのだけれど
なかなかそれらが共有・一般化されていかない面もある。



「秘伝のせつび」を、わざわざライバルに教えたりは
しないのかもしれない。



この業界のスタンダードとも言える 「茶本」 や 「学会便覧」 には載っていないさまざまな要素が、実際の使用にあたっては肝要だったりもする。



「秘伝のタレ」を受け継ぐ鰻店に通って、
自分の舌でその感覚を確かめるように


ワールドカップのスーパープレー映像を繰り返し見て、
戦術や体の使い方を確認するように


タイトル戦の棋譜を繰り返し並べて、
玉形の妙を体得するように


そんな感じで、いろんな建物についている設備をいろいろと眺めて

「なぁるほど、こうしてるのか」

とか、

「えっ……? コレって、アリ?」

とか、

いろんなことを勝手気ままに思い巡らすのが
仕事の肥やしにもなるし、
単純に楽しい事だったりするのだ。



さて、上の画像から、
どんなことがわかるだろうか。

どんな工夫を(言葉は悪いが)盗み取ることができるだろうか。

どんな「うっかり」があるだろうか。


とっても広くて、そっても深い。

そんな「せつび」が、ますます楽しくなるのだ。
(「排気ダクトの出口」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする