建物を構造上切り離してある、EXPJ(エキスパンションジョイント)。
地震などで左右の構造体が別々に揺れるので、
この部分には少々の変位が生じる。
だから、ここを渡る配管類は、
ある程度変位できる材料でつながなければならない。
この外壁にあるのは、電線管。
黒い、可撓(かとう)電線管を使うことで、
その変位に追従できるようになっている。
軸方向の変位吸収はできないから、
その分は考慮されていない。
それも必要な状況下であれば、
また別の措置を講ずることになる。
それにしても、
でっかいプルボックスだ。
形も、色も、
かな〜り目立つ。
金属電線管と金属プルボックスのつなぎ目に、
緑色の線が見える。
アース線である。
「ボンディング」ともいう。
万一の漏電の際に、逃してやる先がないと
誰かが感電してしまうかもしれないからね。
(「EXPJ渡りの電線管」おわり)