2020年02月08日

北国の屋根には雪が乗っかるのだ

ちょっと小高いところに居ると、
建物の屋根面が見えてくる。


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北国、積雪地では
当然のことながら、屋根の上には雪が溜まっていくのだ。



三角屋根にすれば、雪が落ちていく。



無落雪にすれば、その分の荷重が春までかかりっぱなしになる。



屋根面積が大きくなると、
その荷重たるや相当なものになる。


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地域の積雪状況によって、
屋根にかかる積雪荷重をどのくらい考慮すべきか
決められている。



決められてはいるのだけれど、
当然のことながら、それ以上の積雪があって
更に荷重がかかる事態だって、
無いわけじゃない。



あまりにも厳密な計算をし過ぎて安全の余裕が全く無いとなると、
それは少々不安である。


気候変動によって、天候は極端化する方向にあると言う説もある。


ドカ雪が降ったとしても、
そんなんで崩れてしまうことがないように
しておきたいものだ。



田舎に行くと、
雪の重みで潰れてしまった廃屋が見られたりする。

長期荷重でさえ壊れてしまうのだとすると、
積雪が乗っかった状態で地震でも来ようものなら
ひとたまりもあるまい。



雪は、ふわふわで軽いものじゃないのだ。

パウダースノーなのは、降った直後だけ。

時間とともに締まっていき、
比重が増大し、
限りなく氷の塊に近づいていく。

1m3の質量が、1トンに近づいていくのである。
侮ることは、できないのだ。
(「北国の屋根には雪が乗っかるのだ」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする