『氷濤まつり』
「ひょうとうまつり」である。
北海道の山中、寒い地である。
その寒さを生かした、イベントである。
スプリンクラーで水を吹き付け続けて造り上げる、
氷の造形。
白い雪氷に、照明がよく映えるのである。
まつり会場に向かう空地にも、
イルミネーションが作られている。
イルミネーション自体、きれいなものであるが
白い雪がその光を反射するとき、
その色合いが拡散する。
こういうものがあると、
通ってみたくなる人が多いようだ。
「まつり」会場に入ると、
雪や氷の制作物が多数。
氷のシャンデリア。
LED照明は発熱が少ないから、
これが成り立つのであろう。
「これ、溶けて落ちてきて、グサッと刺さったりしないかな?」
幾人かが、気にしていたようだ。
こういう形状なら、刺さらないけれど
何にしても「氷」は「岩石」である。
頭に落ちてきたら、それは石がぶつかるのと一緒だ。
H2Oは、宇宙一般では岩石でしかない。
地球はたまたま温度が高いので、
その岩石が溶けて溶岩(液体の水)になっているだけなのだ。
おさかなたちの氷漬け。
九州のスケートリンクに埋め込んだら批判が殺到したというのだが。
まあ、人の感覚は人それぞれなのだから、
「なんとなく」無難に収めておくのが肝要なのかもしれない。
屋外には、かなり大きな造形もある。
氷の滑り台も、大盛況である。
ご覧のように、かなりの人出であった。
かなり、居るのがわかるだろうか。
現地には、手動の温度計があるのだけれど
どのくらい正確なのかはわからない。
この場所としては、かなり暖かいのであろう。
ただし、風があって体感はかなり寒かった。
なんと、「青い池」が。
美瑛まで行かなくても、見られる!
まあ、ちょっとしたミニチュアということで。
おまけ。
今冬は雪が少ないということで、
路面が出ている場所も結構あったので
マンホール蓋も見ることができた。
ちとせの「ち」を中心に、
飛行機と鮭と支笏湖である。
典型的な、ご当地デザインの蓋なのであった。
氷濤まつりに似た名前で
『氷爆まつり』というのがある。
「ひょうばくまつり」である。
こちらは、層雲峡。
全然違う場所なので、気をつけたい。
「せっかくだから、両方行ってみようか」
それはそれで、楽しいと思うし、
心意気や良しであるが、
距離にして 260km、
高速道路を使って、車で3時間半ほどかかるので
あんまり軽く考えていると痛い目を見ることになる。
(しかも、雪道なのだ)
(「氷濤であって、氷瀑ではない」おわり)