2020年02月29日

KVKのシャワー水栓

TOTO とか LIXIL (昔のINAX)とか
衛生器具や水栓のメーカーとして聞いたことのある人は
多かろう。


でも、水栓メーカーは他にもあるのだ。



とある、シャワールーム。


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何の気なしに使っていると気づかないかもしれないけれど
よおく見ると、TOTOでもLIXILでもない。


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シャワー金具本体に、「KVK」って刻印されているのが
見えるだろうか?



使用方法の説明シールでは
もっとハッキリ読み取れる。


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株式会社KVK というメーカーの製品だ。



大手(TOTOなど)よりも、価格設定を少し安くしていたり
大手では出さない変わり種を出していたりして、
決して「安かろう・悪かろう」というものではない。



他にも、 ミヤコ株式会社 とか
株式会社カクダイ とか、
結構個性的な製品を出しているように見える。

ホームセンターの水回りコーナーなどを覗くと、
これらの製品が扱われているはずだ。



カクダイは、裏情報カタログ とか、
いろんな情報を動画で説明した 六文芝居 とか、
ショートコント集 とか、
売れたら生産中止する おもしろ水栓 とか、
大阪本社の企業らしさ満点である。


大手では出せない「味わい」があって
これはこれで、ええんちゃう?
(「KVKのシャワー水栓」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月28日

配線札がなくっちゃ

電線やケーブルって、
ごちゃごちゃたくさんあるように見える。


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どのケーブルが、どこに電力や信号を送っているのか……?


見ただけでわかるもんじゃない。



だから、それをちゃんと表示しておくのだ。


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配線札に、用途とか系統とか書いておけば
後から誰が見てもわかるってもんだ。


くれぐれも、ウソを書かないで下さいなっと。


謎解きごっこになっちゃいますから!
(「配線札がなくっちゃ」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月27日

旧三菱鉱業寮

昨日ご紹介した旧永山武四郎邸とつながって、
『旧三菱鉱業寮』がある。


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保存復元工事を経て、
たいそう綺麗になっている。


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旧永山武四郎邸との接続部分付近。


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かつて、煙突を通していた孔が見える。



玄関。


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いきなり、バリアフリーではない。

時代的に、そんな発想は無かった。



文化庁登録の、有形文化財である。


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耐震補強を兼ねて、保存修理工事が行われて
現在のようにきれいになったという。


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内部の暖房は、
FF式温風暖房機で行われている。


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給排気トップは、高く高くカーテンボックスの上まで
立ち上げられている。



天井に設けられていた換気口は、
塞がれていた。


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そりゃ、寒いに決まってるから。



母子像。


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この外壁に、昔は煙突が貫通していたのであろう。



「電話室」というスペースが、
残されている。


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もう、時代劇の世界だな。



2階への階段は、狭くて急だ。


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それが当たり前の時代だ。

流石に、手すりが取り付けられていた。



2階。


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天井裏に上がるための梯子と、天井点検口。

火災報知器や非常照明は、現代法規の要請による。



使われなくなったスイッチボックスは
プレートで塞がれている。



こちらのトイレは、来館者が使えるように
新しくされている。


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洗浄便座付である。



電気ヒーターも取り付けられている。


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200Vコンセントも、そのための電源ケーブルもメタルモールも
後付だ。当たり前のことながら。



換気扇。


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どうせなら、コンセントは左に付けたら良かったんじゃないだろうか。



室内の照明器具も、
現代のもの。


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2階のFFストーブの給排気トップも
立ち上げてあった。


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灯油配管は、床ころがしだ。



このオイルサーバーで、地上の灯油タンクから
揚油する。


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揚油管と、送油管。

タブレット盗難防止用のケーブルを巻きつけるには
たいへん心許ない、細くて弱い配管なのであるが。

所轄消防によっては、返油管を付けるように
指導されることもある。



照明器具や火災報知器や誘導灯は、現代のものだ。


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昔の雰囲気を損なわないように
それでいて現代の利用に耐えるように
さまざまな苦労があったのであろう。


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この時は寄らなかったが、
1階には オシャレなカフェ もある。



こういった形で文化財の中で楽しめるのは
良いことであると思う。


記念物として単に鑑賞するのも良いけれど、
せっかくの建物なんだから、「使ってナンボ」であるとも
言えるんじゃなかろうか。


旭山動物園 よろしく
「動態展示」ってやつだ。


古〜い設備の、動態展示も
やってみたらおもしろいんじゃないかな。


効率が悪くて、排ガスが濃くて、材料劣化が早くて、
難しいのかな。
(「旧三菱鉱業寮」おわり)
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2020年02月26日

旧永山武四郎邸

札幌市の中心部から少し東の方に
『永山記念公園』というところがあって。


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この『永山』は『永山武四郎』のことであって、
鹿児島出身ながら、第2代の北海道庁長官ともなった人物である。

この公園の一角に、旧永山武四郎邸と、旧三菱鉱業寮とが遺されている。


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左側、グリーンの外装なのが、旧三菱鉱業寮。
右側の茶色いのが、旧永山武四郎邸である。



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オシャレなロゴが、作られている。


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武四郎邸は、北海道指定有形文化財
寮のほうは国登録有形文化財である。


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昔の木造家屋。

さぞ、寒かったに違いない。


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屋根からの落雪で窓が割れるので、
冬期には雪囲いが施されている。


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内部は、和風の造り。


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見学できるほか、
申し込めば撮影会なども開催できるという。



本州仕様の縁側。

流石に吹きさらしということはないが、
これはどう見ても寒そうだ。


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現代の要請に耐えるべく、
暖房機が取り付けられている。



室内の暖房も、
これだ。


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灯油コックボックスが見えるから、
灯油ストーブを置いていた時期もあったのだろう。



台所の流し。


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水道管を通していた孔を塞いだような跡が見られる。




そして、便所。


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今では、トイレは「水回り」の一つであるが、
昔はただの「排泄場」でしかなかったのだ。



小便器も、ね。


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掃除も大変だっただろう。



こうやって、少し昔の建物を見ると、
現代社会の有り難さを痛感するのである。


そして、それに大いに貢献しているのが
「せつび」なのである。


もちろん、断熱材とか建具とか建築の要素も
すっごく発達しているのだから
「せつび」だけじゃないんだけれど。
(「旧永山武四郎邸」おわり)
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2020年02月25日

せつびに積もる雪を眺めて

雪が積もった日、
屋外にある「せつび」を眺めると
いつもと違った顔が見られるはずだ。


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普段は、ペロッと外壁から生えている換気フードが
白い帽子を被っているのが見られるようになる。

何日かすると、これらは滑り落ちてしまうのだけれど。



夏も冬もはたらくエアコンの室外機にも
しっかりと雪が乗っかるのだ。


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エアコン室外機用の「防雪フード」が威力を発揮しているのがわかるし、
架台に乗っけて地盤面より少し浮かして置かなければならない理由も
見えてこようというものだ。



意匠屋さんの目で見たら、
雪が積もった際にどのように見えるか、
どの部分から落雪して被害が生じる恐れがあるのか
そういう面が気になるのかもしれない。



雪国に行ったら、
「積もる雪」という視点でも
建物を見てみたい。


それでわかることも、たくさんあるはずだ。



雨の激しい地域

風の強い地域

雷の多い地域

酷暑の地

極寒の地

多湿の地



……それぞれに、それぞれの必要性があって
建物の造作があって、設備がある。


グローバルの時代にあっても、
やっぱり建物はその地に固有なものであり、
独特な事情を抱えているものなのである。
(「せつびに積もる雪を眺めて」おわり)
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2020年02月24日

裏洞爺の冬景色

洞爺湖温泉街の対岸、
洞爺湖の北岸地区を「裏洞爺」と呼ぶことがあるようだ。


かつて、日本海側のことを「裏日本」という言い方があって、

裏とは何だ、裏とは。何でも東海道基準で考えるな。失礼だ。

そんな意見があったか無かったか、最近はそういう呼称は耳にしない。



けれど、洞爺湖の場合にはあんまり否定的な意見は聞かない。

むしろ「実は知る人ぞ知る穴場」的な、魅惑的な響きを持たせた「裏」呼称であるようだ。



とうや水の駅 のほか、
湖岸に沿って公園が整備されている。
彫刻群も、配置されている。



曙公園から、洞爺湖を見る。


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中央に、中島。

その奥には、有珠山が見える。

有珠山が噴火する時には、
この山体に限らず、周辺一帯、てきとうに噴火口を新設する。


2000年春に噴火した際には、
国道230号線一帯に突如噴火口群が出現した。


道路や建物は火口に飲み込まれ、
マグマの圧による土地の隆起と降灰によって
地形が一変してしまった。

現在は、ジオパーク として保存されている。



このあたりは、
北海道でも比較的暖かな場所であり
しかも、車で1時間圏内にスキー場がいくつもあって
冬にも楽しめるのである。


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洞爺湖温泉や有珠山、昭和新山といった「表洞爺」だけではなくて
せっかくなら裏洞爺にも寄ってみていただきたいものだ。

事情がゆるすなら、
洞爺湖をぐるっと回ってみるのも良いだろう。

40km弱、
1時間以内で一周することができる。
(「裏洞爺の冬景色」おわり)
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2020年02月23日

排気ダクトの出口

厨房のあるような店舗には
どこかしらに排気ダクトがあって、
それがどのように排出されているのか
建物周囲をぐるりと見渡すとわかったりする。



とある店舗の裏側。


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排気ダクトとおぼしき、2本の角ダクトが
下まで立ち下げられて設けられていた。



ダクトをそのまま開口しておくと
水滴や油分が地面に垂れるからなのだろうか、
「受け皿」が取り付けられていた。


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このあたりの設え(しつらえ)は、
店舗ごとに結構異なっているものだ。


チェーン店だと、過去の出店店舗でのトラブル事例を参考に
ちょっとした工夫が施されていることもあろう。



「せつび」には、いろんなノウハウが詰まっているのだけれど
なかなかそれらが共有・一般化されていかない面もある。



「秘伝のせつび」を、わざわざライバルに教えたりは
しないのかもしれない。



この業界のスタンダードとも言える 「茶本」 や 「学会便覧」 には載っていないさまざまな要素が、実際の使用にあたっては肝要だったりもする。



「秘伝のタレ」を受け継ぐ鰻店に通って、
自分の舌でその感覚を確かめるように


ワールドカップのスーパープレー映像を繰り返し見て、
戦術や体の使い方を確認するように


タイトル戦の棋譜を繰り返し並べて、
玉形の妙を体得するように


そんな感じで、いろんな建物についている設備をいろいろと眺めて

「なぁるほど、こうしてるのか」

とか、

「えっ……? コレって、アリ?」

とか、

いろんなことを勝手気ままに思い巡らすのが
仕事の肥やしにもなるし、
単純に楽しい事だったりするのだ。



さて、上の画像から、
どんなことがわかるだろうか。

どんな工夫を(言葉は悪いが)盗み取ることができるだろうか。

どんな「うっかり」があるだろうか。


とっても広くて、そっても深い。

そんな「せつび」が、ますます楽しくなるのだ。
(「排気ダクトの出口」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月22日

車の抜け殻

まとまった積雪のあった朝には、
車の抜け殻を見つけることができる。



一般家庭や社用車であれば、
周囲をちゃんと除雪してから車を出したりするのだけれど。



「カーシェア」だと、そもそも除雪スコップが無かったりするし。
(車の中には積んであるんだけどね)



結果、こうなる。


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一晩で、こんだけ積もったんだね。


車の輪郭に沿って盛り上がっているところを見ると、
屋根やボンネット上の雪は
ある程度落としてから発進したようだ。
(「車の抜け殻」おわり)
posted by けろ at 10:00| Comment(0) | 交通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月21日

受水槽の水が無くならないように

最近、受水槽に取り付けられるようになっているもの。


緊急遮断弁」 である。



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受水槽から給水管を取り出す部分に、
この弁を設置しておく。



ある程度の揺れを感知すると、
この弁が自動的に閉まる。


もしも大地震で水槽に接続している配管が破断してしまうと
そこから水が流出してしまって、水槽内が空っぽになってしまう。

緊急時・災害時に水の確保は重要なのだから、
この弁が閉まることで、水が守られるのだ。



地震感知器、弁操作回路、弁操作電源用の蓄電池などは
この制御盤に納められている。


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給水管に接続されている加圧給水ポンプの停止信号や
弁動作信号を外部に出すことができる。



さて。



メインの給水管は、この遮断弁で閉じることができるのだが。


受水槽には、別系統取り出しなど、
細い配管も何本か接続されているのだが。


そっちのほうは、大丈夫なんじゃろか?


細い配管だろうが何だろうが、
どこかに孔があけば、水は漏れ出てしまうのであるが。



いろんな防災用の設備があるけれど
どのくらい効果的なのか、実際の役に立つのか、
いろんなところで検証実験をしてるんだろうな。



E-ディフェンス なんかで実験して、動画を公開してくれないかな。
(「受水槽の水が無くならないように」おわり)
posted by けろ at 11:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月20日

外壁に並ぶ換気フードから

信号待ちの時、ふと横を見ると
外壁に並ぶ、換気フード。


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白〜いスジが、すうっと伸びている。



換気をしなくちゃならないから、
外壁や屋根に開口部は必要だ。


雨風雪を避けなくちゃならないから、
フード状の風よけは必要だ。


で、そういうモノをつけると、
こんどはこういう現象が起きる。


よおく見ると、いや、そんなにじっくり観察しなくても
こうなっている建物はゴマンとある。



これを軽減すべく、いわゆる「よだれかけ」付のフードがあったり
一所懸命に工夫の跡があったりする。

目立つ目立たないの差はあるけれど、
やっぱりスジはついちゃう。


「こまめに掃除する」しか、ないのかなあ。
(「外壁に並ぶ換気フードから」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月19日

長万部といえば、かにめし

自動車輸送網が今ほど発達していなかったころ、
鉄道移動のお供は「駅弁」であった。

各地の名物弁当があったものであるが、
長万部は何といっても「かにめし」であった。


マスコットキャラクター「まんべくん」も
カニなのである。


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駅のほど近くに、その「かにめし」屋さんがある。

弁当として買える売店と、食事を食べられる食堂とがある。



通りの街灯は、カニじゃないね。


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食堂のひとつ、「かなや」


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近年は、海外からの客も多いという。



スマホ片手にやってくる旅行客が結構いた。
(ワタクシも、その一人に見えたであろう)



せっかくなので。


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定番を避けて奇をてらう向きもあろうけれど、
ワタクシは「とりあえず定番は押さえておきたい」クチであるから
これを食するしかあるまい。



「かにめし」1,200円。


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たいへん美味しゅうございましたっ!



この店、焼き肉も出来るようになっていて。


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各座敷テーブルに、こういうフードがついている。



中を見ると……


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ん?



アルミフレキかな?



天井内に、ちゃんと、ロックウール断熱 がしてあると、いいなっ。
(「長万部といえば、かにめし」おわり)
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2020年02月18日

長万部駅

「おしゃまんべ」と読む。

思いっきり、当て字である。


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駅名には、フリガナなんか無い。

読めて当たり前、なのだ!



駅の外壁には、カラーのパネル。


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函館から札幌に向かうのに、
長万部から倶知安(くっちゃん)、余市、小樽を通っていく「山線」と
室蘭、苫小牧、千歳を経由する海岸ルートとがあるのだが
その分岐点となるのが、ここ長万部なのである。



かつてはそれぞれのルートに特急列車が運行していたようであるが
現在は海岸ルートのみである。

ところが、新幹線は山ルートで建設中である。
こちらのほうが、距離はだいぶ短いからだ。

山線と海岸ルートとに挟まれば部分には、
巨大な山塊がある。

支笏洞爺国立公園が位置している。

この山塊を中山峠を通って突っ切る国道が通っていて、
自動車で移動するのであれば高速道路を使うよりも
距離が短いために早い。

新幹線開業予定は、今のところ2030年度末の予定であるという。


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ちょっと駅前の建物脇を見てみようか。


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駅の目の前で、この開閉器、このトランス。

そんなにでっかい建物は、無いのだ。



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こういう外壁だったりする。



新幹線の駅は、まだ影も形もないけれど
それが造られる頃には駅前の風景も様変わりすることであろう。
(「長万部駅」おわり)
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2020年02月17日

二股らぢうむ温泉

長万部(おしゃまんべ)町の、山の中に
ポツンとある、温泉宿。


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二股らぢうむ温泉」 と看板がかかっている。


昔はカタカナ表記だったらしいけれど
経営者が換わったりなんだり、現在はこうなっているようだ



石灰華ドーム で有名なのだという。



上記ページの説明に

二股らぢうむ温泉には「ラドン」というラジウム成分が含まれています。


と書いてあるのが少々意味不明ではあるけれど
とにかく独特な温泉である。

ラドンのほか、大量の炭酸カルシウムを含むということで、
石灰華ドームが形成されるのである。



温泉の写真は撮っていないので
(貸し切り状態でも無い限り、撮ることはできませんし
 撮るべきでもありません)
駐車場の様子を。


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駐車場の雪を、湯で融かしているようだ。

北陸で行われているように水を流して雪を融かそうとしても
北海道では凍ってしまうから、見かけない。

けれど、ここでは温泉熱を利用しているから
しかも湯量が豊富だから、
凍結してしまう心配はないのであろう。


そうじゃなけりゃ、
氷濤まつり や 氷瀑まつり のような氷の造形ができてしまうから。



日帰り入浴が、1,100円。

宿泊も、和室が53室もある。
湯治での利用も結構あるようだ。

アクセスはあんまり良くないけれど、
北海道新幹線が札幌まで延伸されると
長万部駅にも停車するようである。
その頃には、行きやすくなるだろう。


……って、長万部駅からも結構あって、
なかなか大変ではある。
(「二股らぢうむ温泉」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月16日

残されている配管

ピット内の既存配管がどうなっているのか
調べる機会が時々ある。



深〜いピットなんかだと、
床点検口の近くにタラップが設けてあったりする。



勝手に出来るんじゃなくって、
設備からの要望でつけてもらうのだ。



床点検口を開けると、
何やら配管の切れ端っぽいものが見える。


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先っぽは、途切れてる?

何だろ?



中を見ると、どうやらUトラップ。


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床上にあった機器のドレンか何かを
排水するための配管、の名残かな。


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昔は、この先に配管がつながっていて、
しかるべき所まで排水をもっていくように
なっていたのであろう。



けれども、この排水を出すモノが不要になったから
排水管自体も要らなくなった、ってことかな。



じゃあ、なんでここだけ残してあるんだろう?



むしろ、それが不思議。


一緒に取っちゃっても、そんなに手間は違わなかっただろうに。
(「残されている配管」おわり)
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2020年02月15日

EXPJ渡りの電線管

エキスパンションジョイント渡りの電線管、である。


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建物を構造上切り離してある、EXPJ(エキスパンションジョイント)。

地震などで左右の構造体が別々に揺れるので、
この部分には少々の変位が生じる。


だから、ここを渡る配管類は、
ある程度変位できる材料でつながなければならない。



この外壁にあるのは、電線管。


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黒い、可撓(かとう)電線管を使うことで、
その変位に追従できるようになっている。

軸方向の変位吸収はできないから、
その分は考慮されていない。

それも必要な状況下であれば、
また別の措置を講ずることになる。



それにしても、
でっかいプルボックスだ。


20021503.JPG


形も、色も、
かな〜り目立つ。



金属電線管と金属プルボックスのつなぎ目に、
緑色の線が見える。

アース線である。

「ボンディング」ともいう。


万一の漏電の際に、逃してやる先がないと
誰かが感電してしまうかもしれないからね。
(「EXPJ渡りの電線管」おわり)
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2020年02月14日

地震で倒れないように

学校とか、大勢が訪れる建物なんかでは
屋外機器の転倒防止策が取られることがある。


たとえば、エアコンの室外機。


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金物で、室外機を外壁に留めてある。



反対側も、こんな感じで。


20021402.JPG



見た目、「転倒防止してます」感がしっかり出ている。



実際のところは、どうなのかな。

計算して、ちゃんと確かめてつけてあるのかな。



だってさ、結局のところ、
地震力に対抗してるのは、この部分なんだから。


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あのビス2本(この写真の1本と、左側にもあるもう1本)が
ねじ込んである力だけが、外壁側で転倒防止に効いてるんだから。



機器本体側も、似たようなもので。


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やっぱり、ビスだけ。

機器の外装鋼板やフレームの強度も
関係しているけれど。

「ここにビス打って、効きますか?」

メーカーさんへの確認は、必要だろう。



まあ、何も無いよりは安全そうに見えるな。
(「地震で倒れないように」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月13日

パイプシャフトは物入れじゃないんだけどね

「せつび」って、調査が多いわけ。


たいてい、天井内とか壁内とか床下とか
見えない場所にあるからさ。



PS って書いて、パイプシャフト。
配管類が納めてあるスペースなんだけれど。



人間が入って行けるように、
それなりの空間があったりするんだよね。



だからって……。


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ちょうど良い、物入れとして使わなくても
いいじゃない?


え?


使ったって、いいじゃないって?



う〜〜〜ん。
場所によるかなぁ。



数年に1度、誰かが入る「かも」しれないくらいのところなら、
まあ、仕方ないかな。



でも、ここはもうちょっと人が入る頻度が多いよ?



20021302.JPG


ね?


浴室用の湯水混合バルブがついているんだから
ちょくちょく操作に入るよ。



そのたんびに、入っている物を取り出すのって
結構面倒くさいんだけどなぁ。



お前が面倒くさいだけなんだろ?

そのくらい、我慢しろ!  って言われちゃったら、
ハイ、と引き下がるしか無いな。



って、ワタクシはいいんですけどね。
たまたま調査で入っただけなんですから。

いつもメンテしてるひとが大変でしょう? ってことなんだけど。



まあ、仕方ないや。



あ、でも、
ボイラー室とか燃焼機器のある場所に
可燃物を置きまくるのはやめてくださいね。

防火上、危険ですんで。
(「パイプシャフトは物入れじゃないんだけどね」おわり)
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2020年02月12日

無理やりつないである

ちょっとね、改修するんで保温材を剥がしてみた配管なんだけどね。


なんか、下のほうが変なわけよ。



20021201.JPG



わかるかなぁ。



床貫通部分の配管が、
ちょっぴりナナメっちゃったみたいなのよ。


そんでね、普通にねじ込みの接合が出来ないってんで
なんと、溶接しちゃったみたいなんだ。



んんん。



なかなか、びっくりだ。
(「無理やりつないである」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月11日

北海道立アイヌ総合センター

札幌市にある北海道庁の近くに
「かでる2・7」という道有施設がある。

その7階に、北海道立アイヌ総合センター がある。


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公益財団法人北海道アイヌ協会 が管理している。



「日本は単一民族国家」



以前より、こう言う人が多いのであるが、
実際には日本国にはいくつかの民族のルーツがあるのである。

「アイヌ」は、北海道東北地方の先住民族であって、
いわゆる大和民族との間で、歴史的にいろいろな出来事があったのである。

多くの残念な出来事を経て、
多くの無関心・無頓着に囲まれつつも、
現在ある程度いろんな取り組みが進められつつある。


その1つが「民族共生象徴空間」なのであろう。



さて、この「センター」

ビルの1室を使用したものなので、
展示として「すごく充実」しているわけではないが、
一般的な「日本史」で触れられることの少ない歴史的事実について
知ることができる空間である。


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北海道といえば、クマ。


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実際に足を運ぶなり、検索していただくのが良かろう。



当然のことながら、「せつび」も見ることになる。


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このビルの空調は、水熱源ヒートポンプ方式であるようだ。


「ピーマック」と、商品名が半ば一般名詞化して呼ばれる
天井カセット形の水熱源ヒートポンプエアコンである。



コンプレッサーを背負っているので、
運転音は少々大きい。

冷蔵庫みたいな感じと言えば、何となくわかるだろうか。
音の高さは、冷蔵庫のそれよりも低いかな。



冷蔵庫はそのまま室内に放熱しているが、
この機械は建物内を循環させている「熱源水」に
冷房時は放熱する。
暖房時は、熱源水から吸熱する。



熱源水は、機械室内のチラーで冷やしたり、ボイラーで暖めたりする。

そんなしくみ。



「ゴールデンカムイ」というマンガ(アニメ化もされた)によって、
アイヌ文化について知識を得た人も多いだろう。


廊下にあった、ポスター。


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平取町(びらとりちょう)には、アイヌ民族関連の施設も多い。
温泉 もあるし、牛肉 も美味しいし、
良いところだ。



ちなみに「アイヌ」というのは「人間」を意味する言葉である。

だから「アイヌ人」というと、意味がダブってしまう。

「ハイスクール高校」とか「シティバンク銀行」とか
「Akasaka dori avenue」とか、そんな感じ。


ああ、だいぶ脱線した。



北海道立アイヌ総合センター。

だいぶ小ぢんまりした施設ではあるけれど、
旧北海道庁(赤レンガ)がこれから耐震改修工事に入って
しばらく見られなくなるようなので、
その代わりにここに寄るのも、よかろう。
(「北海道立アイヌ総合センター」おわり)
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2020年02月10日

北海道の距離感

以前 にも、距離感がわかる道路看板 を見たのだけれど。



JR北海道の車内誌にも、そんな様子がわかる地図が載っていたので
ご紹介したい。



特急の座席ポケットには、通販広告や乗車のしおりのようなものとともに
「車内誌」が入れられている。


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月1回発行のようである。結構いろいろな記事があって、
長時間の乗車にあたって、目を通すに丁度よい。



うしろのほうには、北海道内の路線図があって。


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北海道新幹線の絡みもあって、
青森県部分も掲載されている。

新函館北斗以降、札幌に至る新幹線の予定線も
赤く描かれている。



この地図の右上部分に、
本州と北海道とを重ねてみた図がある。



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毎度、ピントが甘くって申し訳ないけれど。
何とか、地名は見えますかね?



「せっかく北海道に行くんだし、
 札幌から函館まで行って、
 それから旭川の動物園と、
 北海道北端の稚内で宗谷岬を見て、
 網走で流氷も見てみたいなぁ」


本州に置き換えると、

「せっかく本州に行くんだし、
 名古屋から津〜奈良廻りで熊野まで行って、
 それから松本城と、
 能登半島の先っぽを見て、
 宇都宮でギョーザでも食べてみたいなぁ」


こんな感じになるということである。


本州ならば、新幹線もあるし鉄道網も多いのだけれど
北海道内はそうではない。


いまどき、WEB上のマップで距離はすぐに表示される。
北海道を訪れる際には目的地をある程度絞っておかないと、
ほとんど移動時間に費やしてしまうことになりかねないのである。
(「北海道の距離感」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする