札幌市にある北海道庁の近くに
「かでる2・7」という道有施設がある。
その7階に、
北海道立アイヌ総合センター がある。
公益財団法人北海道アイヌ協会 が管理している。
「日本は単一民族国家」
以前より、こう言う人が多いのであるが、
実際には日本国にはいくつかの民族のルーツがあるのである。
「アイヌ」は、北海道東北地方の先住民族であって、
いわゆる大和民族との間で、歴史的にいろいろな出来事があったのである。
多くの残念な出来事を経て、
多くの無関心・無頓着に囲まれつつも、
現在ある程度いろんな取り組みが進められつつある。
その1つが「
民族共生象徴空間」なのであろう。
さて、この「センター」
ビルの1室を使用したものなので、
展示として「すごく充実」しているわけではないが、
一般的な「日本史」で触れられることの少ない歴史的事実について
知ることができる空間である。
北海道といえば、クマ。
実際に足を運ぶなり、検索していただくのが良かろう。
当然のことながら、「せつび」も見ることになる。
このビルの空調は、水熱源ヒートポンプ方式であるようだ。
「ピーマック」と、商品名が半ば一般名詞化して呼ばれる
天井カセット形の水熱源ヒートポンプエアコンである。
コンプレッサーを背負っているので、
運転音は少々大きい。
冷蔵庫みたいな感じと言えば、何となくわかるだろうか。
音の高さは、冷蔵庫のそれよりも低いかな。
冷蔵庫はそのまま室内に放熱しているが、
この機械は建物内を循環させている「熱源水」に
冷房時は放熱する。
暖房時は、熱源水から吸熱する。
熱源水は、機械室内のチラーで冷やしたり、ボイラーで暖めたりする。
そんなしくみ。
「ゴールデンカムイ」というマンガ(アニメ化もされた)によって、
アイヌ文化について知識を得た人も多いだろう。
廊下にあった、ポスター。
平取町(びらとりちょう)には、アイヌ民族関連の施設も多い。
温泉 もあるし、
牛肉 も美味しいし、
良いところだ。
ちなみに「アイヌ」というのは「人間」を意味する言葉である。
だから「アイヌ人」というと、意味がダブってしまう。
「ハイスクール高校」とか「シティバンク銀行」とか
「Akasaka dori avenue」とか、そんな感じ。
ああ、だいぶ脱線した。
北海道立アイヌ総合センター。
だいぶ小ぢんまりした施設ではあるけれど、
旧北海道庁(赤レンガ)がこれから耐震改修工事に入って
しばらく見られなくなるようなので、
その代わりにここに寄るのも、よかろう。
(「北海道立アイヌ総合センター」おわり)