2020年01月31日

ダブルナットで吊る

設備機器には、天井吊りのものも多い。


改修で、既存躯体に「あと施工アンカー」を打って
そこから吊ることも、多い。


たとえば、こんな感じに。


20013101.JPG



軽い細い配管であれば「めねじアンカー」でも良いけれど、
重量機器の場合には「おねじアンカー」を使うべきとされている。

東日本大震災後の調査結果から。



吊り棒がたわんで機器が大きく揺れるのを避けるため
4方向に振れ止めも設けられている。

振れ止め材を適切に取り付けるための
専用金具 も売られている。




機器本体を吊る部分のナットがだんだん緩んだりしないように
「ダブルナット」で吊るのが望ましい。


20013102.JPG


シングルナットよりも、圧倒的に緩みにくくなる。


この写真には写っていないけれど、
ダブルナットを締めたあと、マジックなどで線を描いておく。

もしもナットが緩んできていても
一見でわかるように。



もしも天井内を見る機会があったら、
天吊設備のそんな部分も見てみてほしい。

ちゃんとしているところ、
そんなの全然やっちゃいないところ、
いろいろあるはずだ。



意匠設計者だけで完成検査をする場合、
網膜に映っていても認識されていないかもしれない。

意識を向けて視ていただきたいのだ。
そうしたら、いろいろ見えてくるのだ、きっと。
(「ダブルナットで吊る」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする