給水管はつながっていてこそ
その役割を果たすことができる。
公共の水道管から分岐して受け取った水を
たとえば受水槽などに貯めておいて
ポンプで加圧して建物各所に送ったりする。
昔になればなるほど、
このポンプの装置はデカかったのだ。
新しいものほど、コンパクトである。
ポンプが故障したり、停電で動かなかったりした際にも
少しくらいは水が使えるようにと、
水道直圧部分に蛇口を設けておくことも多かろう。
ここでは、蛇口の手前にバルブを設けてある。
なかなかご丁寧なことである。
洗面器など、水を使う部分まで、
とにかく給水管がつながっていなくてはならない。
床下にある給水管から、床上にある洗面器へと
接続されている。
締め切ったり、水量を調節したりできるように
途中に止水栓が取り付けてある。
ここでは、更に「うがい器」なんかが
置いてあるようだ。
別のところでは、
古くなった給水管をやりなおした跡があった。
そう。
ちゃんとつながっていなくては、役に立たない。
どこか1箇所でも穴があいてしまえば、
全体としてダメなのだ。
「建築設備」は、基本的にそういうモノばかりである。
ポータブルのストーブとか、
乾電池式のランタンとか、
それ単体で用を成す設備というのは
小規模なものに限られるのだ。
「設備」には、
そんな「つながり」を感じてもらいたいなと思う
今日このごろ。
(「給水管はつながって」おわり)