2020年01月11日

天吊機器よりも天井のほうが……

古い施設だけれど、
昨今の暑さには対処しなくっちゃ。


だから、エアコンを付けるんだ。


予算のこともあるし、施工手間のこともあるから
天吊形の室内機にするってことだったんだろう。


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今どきの改修工事なんだから、
耐震対策だってバッチリするんだ。

テキトウにやっつけて、万一の地震の際に
落下して誰かが怪我でもしたら大変だから。



天吊形の吊り方には、万全を期したようだ!


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上部躯体にアンカーを打って、
4点吊り。


振れ止めの金物も、
しっかりと取り付けてあった。


そもそも躯体がしっかりしてるかどうか、
あと施工アンカーを打ったあとで
引き抜き試験もやってみて、安全性を確認したんだとか。


とても丁寧なお仕事だ!!



ああ、でも。


最近めっきり見なくなった
木下地の天井じゃぁないか。



イザって時、
エアコンよりむしろ、
天井のほうが心配だったりして。



さて誰か、確かめてみたかな?
(「天吊機器よりも天井のほうが……」おわり)
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2020年01月10日

法隆寺宝物館

トーハク本館に向かって左手前、
方角にして北西側にあるのが
『法隆寺宝物館』である。


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古代の遺産を現代に伝える館として、
象徴的にデザインされているものと思われる。


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あいにく、ワタクシはデザインには疎いのであるが
特徴的であることはわかるつもりである。



前面の水盤に湛えられた水は
循環させているようであり、
その排水側には時節柄多くの落ち葉が流れ込むのであった。


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本来設置されているステンレスグレーチングでは漉しきれずに
更に目の細かい網が乗せられているのがわかる。



建物内から見ると、このようになる。


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前面のガラスファザードと、水面との透明感が重なって
なにもない空間のごとくに見えよう。


それでも少し斜めを見れば、ガラス面の反射が強まる。


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シンプルな、館名板。


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Treasures である。



階段吹き抜けに吊られている、 
灌頂幡(かんじょうばん) の模造。


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本物の各部品は、展示室にある。


上から見ると

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館内には、千年の時を超えた数々の逸品が展示されているのだが
劣化を抑える目的もあって、たいそう暗い。

安物の古いコンデジでは、到底写らない。

当然のことながら、フラッシュ撮影は厳禁である。


興味のある方も無い方も、
ご自分の目でみていただきたいものである。



ときどき展示替えが行われ、
また限定日のみ展示される物もあり、
何度見に行っても、見尽くせないはずである。



正門から法隆寺宝物館に行く途中、
左手に黒門が見える。


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ここは普段閉まっていて、
なにかの時に開けられるのだという。


板金製の雨樋と、
小さな盤が目を引く。


結構無造作に、
地面に瓦が置かれていたりする。



此度のトーハク訪問であったが、
ここでタイムリミットである。

東洋館や、平成館には入ることすらできなかったし
本館裏の庭園といくつかの建物も、外観すら見ていない。

実は、本館もかなり駆け足であって、
じっくり見たとは程遠い。



科博も何度見に行っても飽きないが、
トーハクも同様だ。


上野公園界隈には、
国立西洋美術館と東京都美術館もあるし
動物園ほか、見るべきものが多数だ。


都内、上野だけじゃなくて
ほんとうに数多くの展示施設がある。

特別な施設じゃなくても、歴史的な遺産は多数ある。


国内各地を見渡すならば、膨大だ。


更に、世界にまで目を向けてしまうと、
気が遠くなりそうだ。

寿命が5,000年くらいないと、足りないんだと思うのだ。


「人生、ヒマだ〜」

そんな事を言っていたら、
モッタイナイと思うのだ。



逆に、
時間と費用を捻出するのに困難があったりする。

そういう方々も多かろう。


ライフ・ワーク・バランスを、如何にとるのか。


それこそ、ライフワークなのだ。
(「法隆寺宝物館」おわり)
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2020年01月09日

表慶館は、外廻りだけ

トーハク本館の横に建つのは『表慶館』。


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こちらは帝冠様式ではなくって、洋式である。


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洋式建築を研究して、解析して、消化して
造りあげたのである。


設計した人も、施工した人も、
すごいことだと思う。


明治41年の建築なのである。


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大正天皇の成婚を記念して建てられた美術館 なのだという。


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特別展やイベント時にしか中に入れないということで、
外観を舐め回してきた(比喩である。当然)。



設計者の片山東熊は宮内省の宮廷建築家であり、J.コンドルの弟子なのだという。


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ちょちょいと習っただけじゃ、
とうてい辿り着けない境地だよね?



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こういうレリーフ、デザインする人も造る人も
相当な手練とお見受けする!



今の公共事業では考えられないくらいの建築費が投入されたんだろうけれど、
カネさえあれば出来る、という類のものでもなく。


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レリーフ、いちいち芸が細かい。


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鳩が止まってフンするのを避けるために
トゲトゲがみっちり取り付けてあるのが、ちょっと目につく。



窓の格子も、いちいちデザインされていて。


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床下換気口は、設備の侵略を受けている。



ライトアップ用の照明は、当然ながら後付け。


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さりげなく? 配置されている。

電源ケーブルは、当然のことながら埋設だ。


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古い石張りを傷めないように
苦心しつつ据えてある。



床下換気口は、電源の取り出しにも利用されている。


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石積みの外壁躯体に孔を開けるのは
大変だし、支障も多い。

だから、やむを得ない措置と言って良いのではなかろうか。



階段灯の電源も、露出。


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よく見ると、あちこちにモールが貼り付けてある。

そして、剥がれている。



いくらなんでも、
この露出はヤバくない?


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外だよ? 雨掛かりだよ?

漏電ブレーカー、落ちっぱなしになってない?



裏口側には、バリアフリー動線が設けられていた。


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この手の建物は、基本的にバリアだらけだ。

と言って、冒頭のようなファザードに、バリアフリー動線は設け難い。

となると、裏側に設けざるを得ないのだ。

歴史的建造物の宿命と言えよう。



あえてガラスを採用して、
洋館とのコントラストを目立たせている。


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下手な「洋館っぽい」造りにすると、
非常にみっともない感じになってしまうから
これはこれでアリだと思う。

「対比」というやつだ。



屋外消火栓も、裏口側に。


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後方に見える、いろんな盤も
後から後から必要に応じて取り付けられているものだ。



正面にあった、水飲み場。


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今どき、どのくらい使用されているのかな。


暑い暑い真夏には
それなりに使われるのかな。



縁が濡れているところを見ると、
今日も誰かが使ったようだ。



表慶館。


中に入ってみる機会は、
後日訪れるであろうか?



オマケ。


表慶館の更に裏にある、資料館。


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こちらは表慶館よりも新しそうだ。


窓と同サイズのガラリが見える。

1階の格子は、表慶館に似せてある感じかな。



無造作に、地面から生えていた
油用の通気管。


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そろそろ、塗装しなくちゃね。



主燃料槽室用通気の頭に乗っている風車は
何のためだろう。

初めて見たよ。
(「表慶館は、外廻りだけ」おわり)
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2020年01月08日

トーハク本館を観てみる

トーハク の本館。


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まずは、エントランスホールである。


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現代調の建物とはかなり雰囲気が異なる。
昭和13年、昭和天皇の即位を記念して開館したのだという。



RC建築+瓦屋根の「帝冠様式」の代表作であると 説明 されている。



階段も欄干もコンクリートであるが、
現代であれば金属を使ってスッキリと表現するのであろうか。


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上に上がると、こんな感じ。


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本館には、日本の美術、工芸、歴史資料が展示されている。



膨大な展示の数々は、実際に見ていただくのが一番であるが
一部だけご紹介しておこう。



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たとえば、根付 高円宮コレクション。



「日本美術のあけぼの」は、縄文・弥生・古墳時代から始まる。


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この土器のデザインが、結構好みだ。

ちょっと上から……


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古代の鎧も。


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サビサビではあるが、
ちゃんと遺されている。



昔の書き物が、なかなかどうして
感銘を受けざるを得ない。


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今だったらPCで打った文章をプリンタで出すだけで
誰でも読みやすい文字列が作れるのであるが、
古代はそういうわけにいかない。


一文字一文字、しっかりと手書きしていくのである。


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なんて、美しい文字であろうか!


ずうっと書き連ねていって、
「ああ、間違えたっ!」となったら
最初からやり直しだ。


竣工図の「金文字製本」ってのは
こういうやつが起源なんだろうか。



もちょっと時代が下ると
こんな兜が出てくる。


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兜そのものもすごいが、
これを展示するための木台も
実はスゴイんじゃないかと、思ったりもする。

裏方の方々の、隠れたワザなんだろう。



ジャパニーズ・キモノ


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現在は洋装が当たり前で、
和装にはちょっと特別感があるが
昔は和装しかないわけで。


そんな中でも、庶民の普段遣いとは違う
美術品としての逸品たちが陳列されている。



古い建築物ではあるが
現代の使用に耐えるために
「せつび」面でさまざまな改修が付加されているはずだ。


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照明はもちろんのこと、
冷暖房換気、自動制御、などなど。



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照明器具は、何度も取り替えられているものであろう。
誘導灯も、建築当初にはなかったはずだ。
ここについているのも、古いタイプだ。

監視カメラは、結構新しいものであろう。

廊下にある吹出口、吸込口はかなり古い感じ。



こういうのがあると、
一応近寄って見てみたくなるでしょ?

え? ならない?

そんなこと言わないで、見てみようよ。



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中にフィルターじゃなくって、布? 的な何かが
入っているんだなぁとか、
ホコリの程度によって清掃頻度がわかるかな、とか
いろいろ気になるじゃあないか。


この制気口、特注で作ったらかなり高く付きそうだ。



ちょっとピンぼけで申し訳ないけれど、
こんなモノがところどころに置いてあった。


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何だろうと思ったら「冷風機」だと。


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秋とはいえ、ちょっと暑く感じるような日だったからかな?



オマケ。


トイレブースにあった、コンセント。


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キタナイのも、ちと気になるけれど
どこの分電盤のどの回路に属しているものかわかるように
書いてあるのだ。



これ、どんな現場でも絶対に欲しい!

どうせ普通の人はあんまり気にしないし、
これくらい小さな文字であれば大して目立たない。


それでいて改修の時とか、
回路容量が厳しくなってきて、
別々の回路からコンセント電源を取る必要が生じてきた時とか、
すごく役立つのだから。


ね?



それはさておき。


東京国立博物館本館の展示は、まだまだたくさんあるのだ。
ぜひ、どんなものか見てみていただきたいなぁ、と。

そして、ついでで構わないので、
どんな「せつび」がヒッソリと働いているのか、
目を凝らしてみていただきたいのだ。

そうするならば、美術品+せつび という
知のコラボレーションが、観る人を魅了するに違いないのだ!

(大げさ)
(「トーハク本館を観てみる」おわり)
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2020年01月07日

ついにトーハクへ

上野近辺に行くと
時間が許せば 「カハク」 に寄ってみたい。

何度行っても、飽きないトコロだ。


でもでも。


「トーハクにも、行ってみ?」

そんなオススメを聞いてしまった。


「トーハク」

すなわち、 「東京国立博物館」 である。


「東京国」という国家が建てた博物館ではない。
日本国が東京の地に建てた博物館である。
……あたりまえだ。

東京のほか、京都、奈良、九州に存する。



過日、また上野近辺に行った折に。


んじゃ、科博を横目に、更に進んで
トーハクとやらに行ってみましょうか。



と言っても、時間もあまりないのだ。

科博だったら、丸一日居たって飽きやしない。
トーハクや、如何に?


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平日にもかかわらず、
多くの人々が訪れている。
欧米系、アジア系含めて、
外国からの来館者が多いようだ。


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正門を入って真正面に見えるのが、
本館である。


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いかにもな造りの、本館。


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緑青映える雨樋が、美しい。


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正面すぐ脇から、地下に降りる階段があるが
搬入路か?
手すりがあるから、避難路か?


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正門と本館との間には
水場が造られている。


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自然の流れであるわけがなく、
ポンプで循環させているに違いない。


周囲を見回すと、
こんな蓋がある。


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これを開けると、きっとポンプやら何やら
出てくるに違いないのだ。

開けたことはないから、
実際のところはわからんけど。



全体図。


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敷地内には、いくつもの建物が存在していて。

とても、全部回り切る時間はなさそうだ。
(「ついにトーハクへ」おわり)
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2020年01月06日

水素ステーションは今どのくらいあるのかな

目の前に現れた、「水素ステーション」


/つづき
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2020年01月05日

エドウィン・ダン記念館

明治の昔、
多くの外国人がやってきて
いろんな分野で我が国の発展に尽くしてくれた。


/つづき
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2020年01月04日

電力の引き込み!

電力会社の配電線から
敷地内の引込柱へと、高圧線を引き込む。


/つづき
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2020年01月03日

見慣れない外壁換気フード

外壁に並ぶ、四角いモノ。


/つづき
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2020年01月02日

水の使用量って、こういうふうに変化するんだ!

東京都水道局で公開しているデータが、おもしろい。


/つづき
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2020年01月01日

帯広市のカラーマンホール蓋は4種類

以前 2種類しか見つけられなかった
帯広市のカラーマンホール蓋。


/つづき
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