2020年01月31日

ダブルナットで吊る

設備機器には、天井吊りのものも多い。


改修で、既存躯体に「あと施工アンカー」を打って
そこから吊ることも、多い。


たとえば、こんな感じに。


20013101.JPG



軽い細い配管であれば「めねじアンカー」でも良いけれど、
重量機器の場合には「おねじアンカー」を使うべきとされている。

東日本大震災後の調査結果から。



吊り棒がたわんで機器が大きく揺れるのを避けるため
4方向に振れ止めも設けられている。

振れ止め材を適切に取り付けるための
専用金具 も売られている。




機器本体を吊る部分のナットがだんだん緩んだりしないように
「ダブルナット」で吊るのが望ましい。


20013102.JPG


シングルナットよりも、圧倒的に緩みにくくなる。


この写真には写っていないけれど、
ダブルナットを締めたあと、マジックなどで線を描いておく。

もしもナットが緩んできていても
一見でわかるように。



もしも天井内を見る機会があったら、
天吊設備のそんな部分も見てみてほしい。

ちゃんとしているところ、
そんなの全然やっちゃいないところ、
いろいろあるはずだ。



意匠設計者だけで完成検査をする場合、
網膜に映っていても認識されていないかもしれない。

意識を向けて視ていただきたいのだ。
そうしたら、いろいろ見えてくるのだ、きっと。
(「ダブルナットで吊る」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月30日

スパイラルダクトの梁貫通

古っるい建物の天井内。


これまた年季の入っていそうなスパイラルダクトが
梁を貫通しているのが見えた。


20013001.JPG


鉄筋コンクリート造建物の場合、
適切な貫通部補強を行うならば
梁の高さの3分の1までの径であれば
貫通孔を設けることができる。


ここの場合、結構ギリギリまで攻めた感じ?


スラブ厚の分もあるから、
きっかり3分の1よりは若干小さそうだ。



構造計画に大きく依存するけれど、
径100mmまでであれば補強も不要、とされることもある。



いずれにしても、新築時、コンクリート打設時に
適切な補強を行った上でのことである。



既存の建物の梁に、あとから貫通孔をあけるのは
よろしくない。


いや、これまた「適切な処理」ってものもあるのだろうが
「適切さ」を担保するのが難しい。


だから、むやみに孔を開けたりしないことだ。



古い建物の場合、施工精度の問題もある。



鉄筋のピッチが甘かったり、
「かぶり」が足りなかったり、
施工管理上の不備があったりするものだ。


バブル期に、猫の手も借りたい状況で
経験不足の若手に任せっきりで
ちゃんとした管理が行われなかった現場とか。
(これは、人手不足が叫ばれる昨今も同様かも)



比較的新しい建物の場合、
また別の問題もあり得る。



品質の向上、工期の短縮、ロングスパンの実現などを図るため
プレキャストや、プレストレストの部材を使っていたりする。


そんな部分に後から孔など開けようものなら、
建物自体が崩壊しかねない。大げさではなく。



バブル期、工程が詰まっていてスリーブ入れが間に合わなくて
夜中にこっそりダイヤモンドカッターで孔をあけたんだ。



……そう、半分自慢気に「武勇伝」を語っていた人に会ったことがある。



それ、ヤバイやつじゃん。



鉄骨梁に、孔をあけちゃったという設備屋さんの話を
耳にしたこともある。



ええっっっ?



世の中には、そんな建物が
実はたくさんあるのかも知れない。



構造強度には、それなりの余裕があるから
何とか辛うじて保っているだけなのかもしれない。

大地震が来たりすると、そういう部分から崩壊していくのかもしれない。



どこかの国で、地震で建物が崩れたなどという報道があると

「日本は大丈夫っ!!!」

そう啖呵を切る方もいる。



それは、ちゃんと基準通りに設計・施工されていればの話。

どこかに、上記のような欠陥が無ければの話。



そして昨今、コストダウンのために
昔むかしよりも「安全率」の小さな建物も
多いんじゃないだろうか。

「余裕」を見ればみるほど、コストは上がるわけだから
構造計算を精密に行うことにより「ギリギリ」を狙うことができるわけで。



昔は、昔。



今、下手なところに後から孔など開けようものなら
その賠償として建物ごと建て直しを求められる可能性がある。

だから、梁に無闇に孔など開けてはいけない。



……やはり昔、大阪かどこかで
設備改修工事で柱に孔を開けまくって
(役所がそういう設計で発注した!)
後で問題になって、
結局取り壊しになった公営住宅があった。



恐っそろしいこった。



ハインリッヒの法則によれば、
顕在化していない同様の事象が
きっとたくさん隠されているはずなのである。



あ、冒頭の梁貫通は
ヤバそうじゃなかったですよ。

念のため。
(「スパイラルダクトの梁貫通」おわり)
posted by けろ at 10:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月29日

密閉形隔膜式膨張タンクという

機械室内に仲良く並ぶ、膨張タンク。


20012901.JPG


いや、こいつらが実際に仲良いのかどうか、
それはわからない。


並べて設置されちゃったから、
仕方ない、我慢しているだけかもしれない。


いや、そもそもコイツラにそんな意識はないのだ。

勝手に擬人化しちゃ、ならん。


「膨張たん」


そんな、マンガやアニメ、
誰が見るっていうんだ。



こういう製品が無い時代には、
膨張タンクといえば開放式であったろう。

ていうか、それ以外の選択肢がなかったであろう。



けど、開放回路にすると、いろいろ厄介だ。



空気に接しているから、
配管の錆びにもつながるし。



管内圧力の計画・メンテナンスも
いろいろ面倒だ。



密閉形の製品がいろいろ出てきたから密閉回路が実現できて、
回路ごとの圧力設定もやりやすくなったのだろう。



「膨張管にはバルブを設けない」ということになっているので
膨張タンク接続部分にバルブをつけないで
配管が直接つながっているのも時々目にする。


でもそれは、まずいでしょ。



タンク手前に、バルブはちゃんとつけておいて、
それとは別に、回路直結でバルブを設けない位置に
正しく安全弁を配置しておくべきなのである。


異論のある方も、おられるだろうけど。
(「密閉形隔膜式膨張タンクという」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月28日

冬期の屋外調査は

積雪地では、
屋外の調査に困ることがある。



雪に覆われてしまうと、
屋外の様子がわからなくなってしまうからだ。



20012801.JPG


薄っすらと積もっているだけであれば、
ギリギリセーフだが、
これで積雪が10cmもあると
桝がどこにあるのか、
さっぱりわからなくなる。



軒下なんかで、積雪が1mもあると
もはや掘り出すこともかなわない。



屋上だって、そうだ。


20012802.JPG


タップリ積もってしまうと、
屋上に上がってもただの雪原でしかなくなる。


上の写真くらいの状態が、調査できる限界であろう。


もっとも、これくらいでも防水の良否については
見えやしない。



でも、ちょうどこのタイミングで見ると、
梁の配置がよく分かる。


屋上に断熱は施してあるけれど、
梁や柱の部分は体積がある分、熱容量が大きくて
それだけ熱が逃げやすいってことなんだろうなぁ。


わざわざこんなタイミングを待ち構えなくっても
サーモカメラでも使えばいいのだけれど。
(「冬期の屋外調査は」おわり)
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2020年01月27日

配管貫通部の鉄筋補強

鉄筋コンクリートの躯体を構築するとき、
人通孔を設けたり、配管を貫通させるための孔を設けたりする。


そういう孔の部分は強度が落ちてしまうから、
鉄筋を余計に配置して、補強する。




20012701.JPG



ピット内に人間が通れるような四角い開口をあけるため、
鉄筋が密に配置されているのがわかるだろうか?



床面には、釜場のための「箱抜き」が設けられている。



配管が貫通する部分には
紙管や塩ビ管を埋めておいて
コンクリートが来ないようにしておく。

「スリーブ」という。



太め(一般的には、径100mm程度以上)のスリーブには
補強用の鉄筋を追加する。


鉄筋をダイヤ状に配置してもいいし、
専用の製品 を使っても良い。


構造設計者に確認することだ。


スリーブと鉄筋との「かぶり厚」をちゃんと取れるように
気をつけなくちゃならない。


20012702.JPG


んんん?


かぶり、足りてないね?



このままコンクリートを打設してしまうと、
スリーブ表面に鉄筋が顔を出してしまう!
(「配管貫通部の鉄筋補強」おわり)
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2020年01月26日

帯広駅前のモニュメント

北海道は、帯広駅。


20012601.JPG


FURICO特急が、停止する駅である。


札幌〜釧路間をむすぶ「おおぞら」と
札幌〜帯広間の「とかち」の2系統の特急が
走っている。



そんな帯広の駅前広場に、
手、手、手。


20012602.JPG



地面から、生えている3本の手。


20012603.JPG



「空を拡く」と題されている。


20012604.JPG



こういうのって、
誰かが企画して、
誰かに依頼して、
設置するんだろう。



時の市長とか、地元選出の国会議員とか、
もしくは業界の重鎮とか、
誰か彼か、権力と権限を持った人が
決めるんだろう。



各地にある、この類のモニュメント。



あいにく、美術・芸術には造詣が無いのであるが、

「見て楽しい」「笑っちゃう」「なんだこれ?」

いろいろなモノがあって、興味深いものだ。



そんなこんなを眺めるのも
旅の楽しみの一つなのである。
(「帯広駅前のモニュメント」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月25日

空気の流れを作るために

空港の、搭乗口。


20012501.JPG



出発ロビーから、ボーディングブリッジを経て
飛行機に乗り込む。



ブリッジに向かう通路の上方に、
こんなモノが。


20012502.JPG



ファン、だね?



ガラス面の結露を除去するために
空気の流れを作ろうってんだろうか。



ドライヤーみたいなもんだね。



ガラスって、向こう側がよく見えていいんだけれど
いかんせん断熱性が極めて悪い。


最高品質の断熱性を誇る現代のガラスであっても、
昔むかしの外壁と大して変わらない熱貫流率だ。
熱的には、欠損部でしかない。



外気が冷えてくれば、
結露も生じてしまうものだ。

物理現象なんだから、仕方がない。



それを防ごうとすれば、
何らかの機械的措置によって無理やり解決するしかない。


というわけで、このファンなんだろう。



見た目を重視するか、
熱性能を重視するか。


いつだって、せめぎ合いなのだ。
(「空気の流れを作るために」おわり)
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2020年01月24日

埋込のスイッチボックス

壁を剥がすと、出てくる。


埋込の、スイッチボックス。


20012401.JPG


剥がす前には、
ここにコンセントでもついていたんだろうな。



断熱材を切り欠いて埋め込んであるようだけど、
断熱欠損を補う処理は、裏側に施してあるかな?



寒い地方だと、
このボックス部分だけ冷たくなって、
ボックス内で結露を生じて、電気がショートしてしまう
なんてことになりかねないし。



外壁側でなければ、
だいぶ違うのだろうけれど。



あと、古い建物ほど
躯体に埋め込まれた電線管が多いような気がする。



配管貫通孔などをあける際に、
うっかり電線管をぶち抜いてしまったりすると
大変である。



何十年にもわたって使用する建物だ。

電線管やボックス類は、
なるべく躯体には埋め込んでほしくないなぁ。
(「埋込のスイッチボックス」おわり)
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2020年01月23日

スプリンクラーポンプユニット

機械室内に鎮座する、
スプリンクラーポンプユニット。


20012301.JPG



消火ポンプの類は、
赤く塗装された製品となっている。


殺風景な機械室内を彩る、そんな存在。



ポンプと、各種弁類と、圧力タンク、呼水槽、制御盤などが
一体化されている。



共通架台に乗っかった状態で納入されるから
搬入も据付もやりやすいのだ。



ちょっと、背面から。


20012302.JPG


床下が消火水槽となっていて、
緊急時にはそこから水を汲み上げて送水するのだ。


建物の用途と規模によって、
屋内消火栓が必要だったり、スプリンクラー設備が必要だったりする。

建築基準法上の建物用途ではなくて、
消防法上の用途が何であるかが関係してくる。



消防法施行令別表第一 というやつがある。


これの 第(六)項ハ とか、第(十二)項イ とか、
そういう呼び方をする。



複合用途となる場合など、
設計段階で所轄消防としっかりと確認しておかないと、
あとで困ったことになるのだ。



それはそうとして。



真っ赤なスプリンクラーポンプユニット。


カワイイでしょ?
(「スプリンクラーポンプユニット」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月22日

エレベーターの停止階が限られていると

たぶん、20年以上前の建物であろう。



集合住宅にエレベーターがついているのは当たり前で、
現代では各階に停まるのは当然のことなのであるが。


かつては、そうではなかったようだ。


20012201.JPG


たまに、こんな建物を見ることはないだろうか?

6階と10階だけ、壁面が出っ張っている。



共用廊下が、この2フロアにしかないのだ。
エレベーターの停止階が、1、6、10階の3フロアだけなのだ。

他の階は、階段室を通じて上り下りする。



エレベーターの乗降口を作るコストと、
共用廊下分の床面積とを削減するための措置なんだろう。



おそらく停止階の室は、他の階よりも高く売れたであろう。



エレベーターシャフト頂部に設けるエレベーター機械室と、
更にその上に設ける高架水槽室も
現代では設けられないモノである。



米とか牛乳とか根菜類とか、
重たい荷物を運ぶのに、
階段しか使えないのはキビシイ。

そういう人は、少々高額になっても停止階の室を買う。



健脚に自身のある人であれば、
階段利用になるけれども割安な階の室を買う。



そんなふうに選択していたのだろう。



ただ、35年ローンなどを組んで購入して
やがて人間は齢をとっていく。

そのときに果たしてどうなるのか
なかなか思いが及ばないものであろう。


ある程度の値段で売ることができれば
住み替えもできるのだろうけれど。



現在当たり前に売られている集合住宅も、
時代が進むと「あり得ない」と思われてしまうような
仕様であることもあろう。



先のことは、なかなかわからないものだ。
(「エレベーターの停止階が限られていると」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 昇降機設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月21日

ろ過ポンプと薬注装置

風呂とかプールとか、
そういう施設には
「ろ過」の設備が設けてある。


天然かけ流しの温泉宿ならともかく、
そうではない施設では、
水質がどんどん悪化してしまわないように
「ろ過」する必要があるのだ。



ただ「ろ過」するだけではなくて、
温度調節をしたり、滅菌したりして
利用するのに支障がないようにしている。

水を循環させるためにはポンプが必要だし、
ポンプ内部に髪の毛が絡みつかないように
ヘアーキャッチャーを取り付けたりする。

ろ材に、だんだんゴミがたくさん付着してきて
ろ過能力が減ってきたら「逆洗」してやる必要もある。
そのための切替弁も必要だ。



現在では、
そういう諸々の装置をまとめてユニット化したものが
設置される。


20012101.JPG


各所をつなぐ配管や制御盤まで一体となったモノだ。

吊り下げ用のフックまでついている。



塩素滅菌剤を注入するための装置も
並べて置いてある。


20012102.JPG


「薬液注入装置」を短縮して
「薬注」すなわち「やくちゅう」と呼ばれる。



せつび業界では、「やくちゅう」といえば
この類のモノだ。

滅菌剤だったり、防錆剤だったり、
何らかの薬液を注入するための装置のことだ。



なにかの薬物の中毒者のことを言っているわけではないのだ。
(「ろ過ポンプと薬注装置」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月20日

給水管はつながって

当たり前なんだけれど、
給水管はつながっていてこそ
その役割を果たすことができる。



公共の水道管から分岐して受け取った水を
たとえば受水槽などに貯めておいて
ポンプで加圧して建物各所に送ったりする。


20012001.JPG



昔になればなるほど、
このポンプの装置はデカかったのだ。


新しいものほど、コンパクトである。



ポンプが故障したり、停電で動かなかったりした際にも
少しくらいは水が使えるようにと、
水道直圧部分に蛇口を設けておくことも多かろう。


20012002.JPG



ここでは、蛇口の手前にバルブを設けてある。

なかなかご丁寧なことである。



洗面器など、水を使う部分まで、
とにかく給水管がつながっていなくてはならない。


20012003.JPG


床下にある給水管から、床上にある洗面器へと
接続されている。


締め切ったり、水量を調節したりできるように
途中に止水栓が取り付けてある。


ここでは、更に「うがい器」なんかが
置いてあるようだ。



別のところでは、
古くなった給水管をやりなおした跡があった。


20012004.JPG


そう。


ちゃんとつながっていなくては、役に立たない。


どこか1箇所でも穴があいてしまえば、
全体としてダメなのだ。



「建築設備」は、基本的にそういうモノばかりである。

ポータブルのストーブとか、
乾電池式のランタンとか、
それ単体で用を成す設備というのは
小規模なものに限られるのだ。



「設備」には、
そんな「つながり」を感じてもらいたいなと思う
今日このごろ。
(「給水管はつながって」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月19日

プレート式熱交換器廻り

機械室内に、ちょこんと鎮座する
プレート式熱交換器があったので、
パチリ。

(って、今どきこんな音はしない)



20011901.JPG



温水管が4本つながっていて、
熱を与える側の回路と、熱を受け取る側の回路とが
熱媒である液体が交じることなく
何枚ものプレートを介して熱を交換しているのだ。



最初にこれ考えた人、
スゴいと思うのだ。



ときどきバラして清掃するのは
結構面倒くさそうだけれど。
(「プレート式熱交換器廻り」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月18日

軌道を補修してる

信号待ちのさなか、
なんか工事囲いがあるなと思ったら。


20011801.JPG


軌道の補修工事中のようだ。


落橋防止のワイヤーはもともとついていたようだから
何か他のことをしている?



雨水管の流し方とか支持の仕方とか
「建築」とはだいぶ趣が異なっていて
それはそれで興味深い。


横から見ると、
軌道をずうっと覆ってある感じ。


20011802.JPG



こういう仮設を組むのも
特殊技能だなぁと。
(「軌道を補修してる」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 土木工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月17日

美利河って読めない

行った先のほど近くに、
ダムがあったのさ。


そしたらさ、ついでに寄ってみようと
思うじゃない?



いろんなダムには、
ダム管理事務所があって、
だいたい人が居る。


そういうところでは、
ダムカードをもらえたりする。


そんなこんなで、
行ってきたのだ。



その名は『美利河ダム』



読めます?



『ピリカダム』なのだ!

PC画面だと、濁音と半濁音の違いが見づらいけれど、
ローマ字表記すれば

『PIRIKAダム』



イニシャルP、ですよ。



北海道の地名は、アイヌ語由来の名称に漢字を充てたものが多いから
こんなものもあるのだ。



こんなダムカードがもらえる。


20011701.JPG


いや、カードの実物はこんなに大きくないけど。

ダムの実物は、もっと遥かに大きいけど。



なんと、美利河のキャラクター「ぴりごん」が
出迎えてくれるのである。


このキャラクターのデザイン費、製作費、
……そういう野暮なことは言うまい。



ダム管理所のエントランス脇に
ちょっとしたホールがあって、
その地の特徴や動植物やダムの構造についてなどの
展示が置いてあった。



20011702.JPG


この部分、躯体をアールに(弧状に)仕上げてあって
そのカーブに合わせて、小割の排煙窓が並んでいて、
床面にはアール形の温水パネルヒーターが設置してあって、
なかなか予算を投入しているではないか!


まあ、ダム本体工事に比べたら
オマケみたいなものだろうけれど。



ベンチと、ヒーターとの取り合いを
撮ってみた。


20011703.JPG


あの温水管が床下に入っていく部分には
躯体の梁が無いわけだ。


柱芯で梁があって、ピットが外側に張り出しているのか
とにかく、温水管の配管スペースが考慮されているわけだ。


梁を避けて、手前に梁巻きしていると
見た目だけじゃなくて
歩行の邪魔になるし、ね。



ああ、ダム本体の写真を撮ってないや。

一応、目では見たのだけれど。


どうしても、興味関心の深い部分に意識が行きがちなのだ。
(「美利河って読めない」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月16日

鉄骨造の現場

鉄骨造のビルを建てているところ。


20011601.JPG


道路を歩いていると見えないけれど、
隣の敷地の建物からだとよく見える。



鉄骨にスリーブが空いていたり、
作業者落下防止のための措置がいろいろあったり、
見どころは多い。


20011602.JPG



外壁側の足場も、順次上げていくのだ。


20011603.JPG



上から見下ろすのは、
ちと怖い。


20011604.JPG


隣接する建物からだからこそ、
見られるアングル。



屋上に乗っかる、
設備基礎の鉄筋が組んであるんだろう。


20011605.JPG


なかなか立派な基礎である。


エアコンの室外機か、キュービクルか、
そういう類のモノが乗るんだろう。



建物はたくさんあった
当たり前のように見えるけれど、
一棟一棟建てる人たちが居てこその存在なのだ。


機械化は進められているけれど、
やっぱり最後は人の手が必要になるのだ。


そんな建設現場が、
味があっておもしろいのである。
(「鉄骨造の現場」おわり)
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2020年01月15日

幌平橋のアーチは階段

札幌市を南北に貫いて流れる、豊平(とよひら)川。


市中心部から少し南よりで
中央区と豊平区とを結ぶ橋が幌平(ほろひら)橋である。



ここは、橋にかかる荷重のモーメントに対抗すべく
アーチが設けられているのだが、
そのアーチには階段が付加してあって
人が上がることができるようになっている。


20011501.JPG


ちょっとした、展望台の役割も果たしているのだ。


この橋がデザインされた際に、
こういうアイディアが出されたようだ。

なるほど。



河川敷で打ち上げられる花火大会を見るのに良さそうだけれど、
そういうイベント時には通行止めになるらしい。

観客が雪崩を打って倒れるような事故を防ぐためなんだろう。



イベントでも何でもない時に、
のんびりと上がって、
そよぐ風に吹かれてみるのも良かろう。


もっとも、雪が積もって凍ってくると
やっぱり危険性が増すために通行止めになるようだ。


積雪寒冷地は、
なにかと厄介なのである。
(「幌平橋のアーチは階段」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 土木工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月14日

洗面器つけてる

カウンターはめ込み式の洗面器を
つけたところ。


20011401.JPG


カウンターと洗面器と自動水栓がついて、
前面パネルも取付が完了している。


寒冷地のトイレゆえ、
凍結防止のための電気ヒーターが壁につけられている。



自動水栓は、高価ではあるのだけれど
誰かが出しっぱなしにして無駄にする水道代を考えると
決して高いモノとは言えないんじゃないかと思うのだ。


20011402.JPG


ただ最近は、自動水栓が当たり前になり過ぎて
自動ではない水栓に手をかざして暫し待つという経験を持つ方々も
少なからずおられるのではあるまいか。



自動ドアでも、そういうことが未だにあるように。
(「洗面器つけてる」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月13日

配管埋めてる

排水管を、埋めている。


20011301.JPG


建物から出てくる排水管を、
塩ビ製の桝で受けて、公共下水道まで導く、
そんな排水管。


左側、白いシートで覆ってあるのは
躯体打設時の採暖養生のためである。



寒い時期にコンクリートを打設して凍ってしまったりすると
必要な強度が出ない。


ジェットヒーターなどを焚いて、
コンクリート打設部分を暖め続けてやらなくてはならない。


吹きっ晒しでは暖まらないから、
必要箇所をこうやってシートで覆うのだ。


詳しくは、寒中コンクリート施工指針 でも見ていただきたい。



電線管なんかも、埋められている。


20011302.JPG



躯体に開けられている孔は、
これらを通すのかな?



排水管っぽいモノは、
土間に埋設されてしまうようだ。


20011303.JPG



屋外に給水管やガス管やケーブルが埋められる場合、
後日うっかり掘り返して配管を切断してしまわないように
「埋設表示テープ」とか「埋設標識シート」とか呼ばれるモノを
管の上部に敷いて埋めるのだ。


20011304.JPG


緑色のやつと、水色のやつが見える。



こうしてから土で埋める。


後日、何か必要があって掘削工事をする際に、
このシートが出てきたら、気をつけなくちゃならない。

でかい重機で勢いよく掘り進めてしまうと
このシートもろとも配管本体もぶっちぎってしまうかもしれない。



建物周囲や、既存の何かがある敷地の中を掘削する場合には、
自動車の運転よろしく、
「かもしれない掘削」が必要なのだ。


配管が埋まってる「かもしれない」からだ。



これらの埋設シートが出てきたら、
「埋まってるぞ」という警告なのである。


慎重な作業が求められるのだ。
(「配管埋めてる」おわり)
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2020年01月12日

アーケードの送水管

ある地方都市の、アーケード街。


道路沿いに、送水口と送水管が見える。


20011201.JPG


赤い丸で囲ってみたのが、「送水口」である。


寒冷地なので、送水管の中の水は、普段は抜いてあるようだ。

水を入れたまま寒くなると、
管内が凍ってしまうからね。


それで、送水口の下、配管の最下部には水抜き用のバルブもつけてあるようだ。



別の部分。


20011202.JPG


道路のこっち側にもあっち側にも
送水口がつけてある。
(赤丸部分)


そして、そこから送られた水は、
上部にヘッドから放水されるんだろう。


水色の丸をつけた部分に、
ヘッドが何となく見えるだろうか?

丸をつけた以外にも、
あちこちにあるけれど。



もちょっと近寄ってみると
もちょっとよく見える。


20011203.JPG



アーケードって、
屋外なようでいて、
それなりに囲われた部分でもあり、
ひとたび火災でも発生すると
延焼範囲が広くなりそう。



ってなわけで、
このような消防設備が必要になってくるのである。


さて、お近くの商店街、
どんな感じだろうか?

ぜひ見てみてほしいものだ。
(「アーケードの送水管」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする