2022年12月04日

内装と設備と

ただのボードに壁紙を貼っただけの壁なら
特に何の制約も、悩むことも、工夫も必要ない。


けれども、意匠的にちょっと洒落た感じを出そうという建物だと
壁面に取り付けられるいろんなモノが、
普通じゃない対応を迫られることがある。



木材で仕上げた内装の、ホール。


22120401.JPG


そこに取り付けられるコンセントが
こういう納まりになっていた。



「とにかく、切った」感が出てしまっていないだろうか。



木材の小口処理が、もうちょっと丁寧だったら
より洗練された見栄えになっていたのかもしれない。



プレートの色は、これで良かったかどうか。
木材の切断幅は、これで良かったかどうか。



評価が分かれるところかもしれない。



上の方に、目を向ける。



22120402.JPG


ずっと上の方まで続く、内装。

その壁面に設けられた、吹出口。



材料の寸法に合わせて設けられた目地と
無関係に切り取られた仕上げ材の開口。


先ほどのコンセントよりも高い位置であるため
小口処理は気にならない。


なぜこのラインに目地を入れたか、
そっちのほうが疑問かもしれない。


が、何らかの深遠な理由があったに違いないのだ。


やむにやまれぬ、
誰が聞いても「そりゃ、仕方ないよね」というような理由かどうかは
わからないけれども、
少なくとも、設計者、施工者、監理者、発注者が
ある程度納得した上での造りに違いないのだ。



内装材を特別にするんなら、
それに絡んでくる設備類も、
やっぱり特別にしなくっちゃならないよね。


そのあたり、意匠設計者と設備設計者(機械設備、電気設備)とが
意思疎通できるかどうか、そこが問われるんだよね。


そして得てして、出来てなかったり、するんだよね。



「えっ!? そんなんなっとったの? 知らんかったぁ〜!」
(「内装と設備と」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月03日

揃えられるものなら

壁面に並ぶ、スイッチ類。


換気や空調のリモコンと
照明やスピーカーのスイッチ、
インターホンとが
ずらりと並ぶ、そんな壁面なのだ。



22120301.JPG



いつだって、どんなときだって、
悩ましい。


どれを、その高さに、どの位置に、取り付けるのか。


それぞれの中央を揃えるのか、上端を揃えるのか、下端を揃えるのか。


それぞれの間隔はどうするのか。



全部おんなじデザイン、おんなじ寸法のものであれば
割合揃えやすい。


けれども、それぞれ幅や高さや厚みや形状や用途が違う。



どこにあったら、わかりやすいのだろう。

どこにあったら、操作しやすいのだろう。

どこにあったら、咄嗟の時に間違えにくいのだろう。


そして、どこにあったら、
いちばんバランスよく見えるんだろう。



取付前に、展開図や立面図を起こして
下地の位置や裏ボックスの位置を綿密に検討して
決められることって、多いだろうか?


なかなか、そんな余裕が、
時間的にも作業的にも心理的にも
無かったりするんじゃないだろうか。



いろんなものが付く建物だと
そのあたりの苦労や考察や思い切りが
垣間見られて興味深いものである。



でも結局、どんなに先々まで読み込んで検討しても、
その場のノリと雰囲気でエイヤッと決めても、
後々何らかの不便が明るみに出ることがあるし、
ぜんぜん何ともないこともある。



その辺を「経験」なんていう括りで済ませてしまったら
「伝承」が行われないわけなんだけれど、
いろんな制約は結局のところその現場限りのことも多いから
統一したものってなかなか作れないんだろうな。



そういうのって、AIの独擅場になってくるのかもね。
(「揃えられるものなら」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月02日

こういう細工が好き

とにかく、どこかにつけ、
天井は見ざるを得ない。


いつだって「上を向いて」生きていたいから。
ってのは冗談にしても、
いろいろ楽しめるのだから。



これを見て、どう思うだろうか?


22120201.JPG


コンクリート打ちっぱなしの壁。



そう。その通り。



なんだけれども、じつはここは
トイレのブースの中である。



洋風便器設置状態に対して、
側面がコンクリート壁で
前面がトイレブースなのである。



トイレだから、排気があるのだけれども
天井面(ダウンライトの光を避けたので全体が写っていないが)には
吸込口が見当たらない。


……ってことは、ブース外に吸込口が付いている?


と思いきや、ついていないのである。



じゃあ、このトイレは排気しないのね。

……んなわけない。



ここではどうやら、天井と壁との間が
換気スリットになっているようなのであった。



そう。


わざわざ「吸込口」として天井面に露出させなくても
これで十分に機能するよね。


間接照明と同じようなものである。



設備屋さんと意匠屋さんとが
「こうしようね」って意見の一致を見ないと
出来上がらない細工。



設備設計は、設備担当者に丸投げっ。



っていうんじゃない、なんか「設計」してる感がするのだ。



こういうのが、好きなのだ。


ただの好み、ただの気分なんだけど。

だから、異論は大いに結構。
飽くまで、個人的な感想なのだ。
(「こういう細工が好き」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月01日

ここにも犠牲者

換気用のステンレスフードが、凹んでしまっている。


屋根から落ちてきた落雪の影響なんだろう。きっと。


22120101.JPG


でもそのお陰で、
ガスメーターやガス管、
ボンベ庫は被害をある程度免れているのだから
悪いことばかりでもあるまい。


それに、この程度の凹みなら
まだまだカワイイもんだ。



それでも犠牲になっているのは確かで
年数とともに徐々に悪化していくものかどうか。


願わくば、末永く元気で頑張ってほしいものである。


本体のみならず、
周辺の設備類・配管類も守っておくれ。



ボンベ庫の前面パネルが2枚外れているのは
交換の際に面倒くさいからなのか、
落雪でちょっと歪んでうまく嵌らなくなったのか
まさか地震で脱落したのか、
果たして真相は如何に?
(「ここにも犠牲者」おわり)
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2022年11月30日

外装が賑やかだと

コストをかけずに冷暖房するなら、
現代ならエアコン一択であろう。



部屋に室内機を取り付けて、
なるべく近くの外壁面に室外機を置く。

それぞれの間を、
最短ルートの配管配線で繋ぐ。



それが一番単純で、簡単で、
安く済むことであろう。



ただ、建物の外装がちょっと凝っている場合には
少し様相が変わってくる。


場所によって色合いや質感が違ったり、
凹凸があったりすると
配管用のカバーの色にも気を使うかもしれないし、
配管が真っ直ぐ通せなくなったりもする。


こんなふうに。


22113001.JPG


直管のスリムダクトだけじゃかわせない凹凸だから
フレキ管を使ったり、色合いの違うものを組み合わせたり、
いろいろと細工が必要になってくる。



上から落ちてくる雪に対しては
屋根で対処しようとしている。

密度や総重量次第では耐えきれなかろうけれども
それでも無いよりはずっとマシなはずだ。



手前の室外機は、コロナのエコキュートだね。



Civid-19のせいで、あんまりステキな名前とは
捉えられなくなってしまった 株式会社コロナ だけれども
慌てて社名を変えたりはせずに、
地道に頑張っていらっしゃる。


「コロナ」って、良い意味なんですからね。
電子顕微鏡で観察される形状が王冠(corona)に似てるからって
名付けられただけのウイルス。


エアコンや給湯器なんかで長年日本を支えている株式会社コロナには
これからも頑張っていただきたいのだ。



感染症のほうは、もう、ほどほどにしておいてね。


毎日、多数ではないけれども犠牲者を出しているのは確かで
侮って良いわけではないんだけれども
なんとかソフトランディングしてくれないものかな。

他の比較的軽症で済むかぜ症候群の一つに、
落ち着いてくれないものかな。


「風邪は万病のもと」だから
「ただの風邪」だって、油断していいわけじゃないんだけど。



とにかく、賑やかな外装があると
設備もちょっとずつ賑やかになってきてしまう。


それを避けようとするなら、
それなりの設計・施工をしなくてはならないのである。

「勝手に」スッキリ納まるわけじゃあ、ないのである。
(「外装が賑やかだと」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月29日

何も無いよりも

洗面器、というよりも洗面コーナーの細工について。



カウンターはめ込みだったり、ベッセル形だったり、
とにかく壁掛形以外の洗面器を設ける場合には
カウンターが造られる。



問題は、その下である。



カウンター。以上。


ということで、下部はそのまま露出とするか。

配管類がそのままだから、
メンテもしやすいし
異常があったらすぐに分かる。



その代わり「見た目」については
「ありのまま」を晒すことになる。


別に、醜くなんか、ないんだけどね。



じゃあ隠そ、っていうんで
前面に幕板を造ってしまうとすると、
見た目はスッキリするけれども
配管類が隠されてしまうから
何かいじる場合にはすこぶる不便である。


と言ってもね、
「何か」いじるなんて、
滅多に無いことなんだけどね。



「点検」するにも、ケンドン式にしてあったとしても
ひと手間余計にかかることは確かである。



うっかり、大判の板でケンドンを造ってしまうと
一度外したあとにキレイにはめ直す際に
少々苦労を強いられることにもなる。



じゃあ、完全に隠すでもなく、
かといってそのまんま全露出でもなく、
そういう造りにすればいいじゃん。



そんな閃きや意図があったのか無かったのか、
こんな洗面コーナーに出逢った。



22112901.JPG



完全に好みの問題でしかないのだろうけれど、
このくらいがイイなぁ。


観察、もとい、点検するには支障がないし、
何かイジるなら、手前の板を
たぶん外せるようになっているはずだ。

でもボードで囲ってある感も出ていて
無粋感はかなり減じているように思う。


完全に、好みの問題でしかないのであるが。



どうでしょ?

皆さまは、どんなのがお好みであろうか?
(「何も無いよりも」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月28日

過ぎとるでぇ

ついつい、気になっちゃうことがある。



気になったら、事情が許せば、撮る。



記念に? いや、参考がてら。
もっと言うなら、ネタとして。

いやいや、研究のため(!?)。



まあともかく、
気になったから、撮った。


221128.JPG


昨日今日の話じゃないにしても、
今年のことである。



「おお、立派なガードが取り付けてあるねぇ」



近寄ったのは、そんな興味から。だったんだけど。



よく見ると、蝶ネジがついていて
警報機の取替がし易いようになっているじゃぁないか。


なかなか優秀だね、キミ!


なんて偉そうな態度が出せるのは、
妄想の中だけの話。


設計にせよ監理にせよ、
下請け孫請け曾孫請け玄孫請けの身分では
なぁんにも言えませんよ。



ま、それはともかくとして、
でも施設の管理者がいたとしたら
一応業界の者としては言っておく責務は
あるんじゃないかな、と思わなくもない。



だって、期限、切れてるよね?


安全に関わることだからさ。

もちろん、強くは言えないよ?
そんな権限なんて、どこにも無いからさ。


チョー弱小、卑賤な身分ではあるけれど、
いちおう技術者を名乗ってる立場ではあるからさ

「そういえば、期限切れてますよね。
 交換しておかなきゃならない時期ですよね」

軽〜く、触れておくのは良いよね。
っていうか、せめてそのくらいは、言っとかなきゃね。


聞いた人が受け取ってくれるかどうかは
別だけどさ。


たいてい、受け取ってくれるような事は
無いんだけどさ。



「何を言うか」

よりも

「誰が言うか」

が大切なんだと、誰かが言ってたような気がする。
やっぱり、ワタクシが言ったんじゃね、
受け取り難いかもね。



やっぱり、それなりの権威・能力・信用のある方を通して
お伝えしなくちゃね。


(消防にチクる、という意味ではありません。
 誤解なきよう)
(「過ぎとるでぇ」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月27日

剥がれとる?

とある、スーパー(の入った複合施設?)の駐車場に入って、
ふと前を見ると
室外機のようなものが並んでいる。



いや、これは正確な表現ではないな。



室外機が並んでいるから、
わざわざその付近に停めて
ついでに観察した、と言ったほうが
正しいのであろう。



ま、結果的に、
観察をしたわけだ。

通りがかりに。



22112701.JPG



壁から生える、冷媒管と
据えられている室外機。



もっとも、これは冷暖房の室外機じゃなくて
冷蔵ショーケース用のもののようだ。


ビルマルとかと、形が違うじゃん?



それから、フツーの設備屋さんの手じゃないことも
フツーの建築設備じゃないことを示している。

そんな気がする。



だってさ、フツーの配管屋さんだったら、
設備のマルチエアコンの配管屋さんだったら、
外壁からの配管取り出し部にプルボックスみたいなやつを
拵えたりしないし
冷媒管をダクターで支持したり、しないじゃん?


どっちかというと、
メーカー関係の業者さんで、
電気畑から冷媒用銅管のハンダ付けもやるようになった
そんな感じに見えるじゃん?


ものすごく、すごく勝手な想像でしかないけどさ。



でも、空調設備の配管というよりも
電線管に見えちゃう施工なんだから
仕方がない。



って、主たる違和感はじつはそこじゃない。



22112702.JPG



電線管っぽく見えてしまうのは
本来かかっているはずの被覆が無いせいなのである。



最初っから無かったわけじゃ、
なさそうなんだ。


22112703.JPG



ね?



辛うじて、痕跡だけは残ってるでしょ?



と思ったんだけれど、
指示金物部分を保護しているだけで
やっぱり断熱材の被覆は、
元々無かったのかなぁ。


断熱材っぽいものは、
カケラも無いもんね。



さすがに、屋内部分には
被覆はあるんだよね?


一介の訪問者の身分では
それを確かめる術はないんだけど。



そもそも、こういうショーケース用の配管って
断熱被覆が無いのがデフォルトなの?

ギョーカイが違うから、わからん。



おんなじ原理の、おんなじような構成の機器だけど
「A工事」で入らないモノについては
フツーの設備設計者が関わることがないんだ。


世の中、
知らんことばかりだ。


いろんなことが、
複雑怪奇に絡み合って、
この世は、社会は、成り立っているのである。



「知の巨人」なんて言われている方々も、
ある程度本質的なことを見抜き判断する力は
凡人に比べて相当に凄いのであろうけれど
それでも「ニンゲン」としての限界はあるわけで
知らないことのほうが多いのである。



いろいろ自分なりに判断して
ワクチン4回目の接種は受けた。

BA4・5対応のやつだ。

重篤ではないまでも、副反応も出た。



「効果あんの? 無いんじゃね?」

「むしろ射ったらかかりやすくなるんじゃね?」

「5類でいいじゃん」

「mRNAワクチン、不安」

「原理的に、大丈夫さね」

「ワクチン本体より添加物が問題だね」



生化学に詳しい人詳しくない人
感染症に詳しい人詳しくない人
理科系の人、文科系の人、経済系の人、
医学の人、生物の人、感染症の人、
物理の人、ライター、週刊誌記者、
テレビの人、ラジオの人、YouTuber、
日本の人、アメリカの人、ドイツの人、
大学の人、開業医の人、看護の人、
厚労省の人、財務省の人、内閣府の人、


いろんな人がいろんな事を言っていて
その前提条件や基礎知識や専門分野が違っていて
何が正しいやら、正しくないやら、
陰謀なるものがあるのやら、無いのやら、
「本当のトコロ」は、わかりようがない。



だからね、
それぞれが、それぞれなりに
判断するしか無いわけ。


「エビデンス」なんて、
まだまだ収集中という側面が大きいのだから。



他の分野でもあるように
「これぞ決定的な証拠」とされるものが
「いやいや、それこそ誤りである証拠でしょ」と
正反対の解釈を受けることも有り得るのだ。



世の中、
ままならぬことばかりなり。


でも、それが社会であり、人生なのである。



……と思うしか、ないのである。



最近、山田全自動氏の日記が
妙に楽しくて仕方がないでござる。
(「剥がれとる?」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月26日

シンプルがベストかどうか

壁面に見つけた、温度調節器。



22112601.JPG



山武ハネウエルと書かれている。
今のアズビルである。



昔むかしのでっかい目立つ温度調節器ではなく、
少々昔の小型化されたものである。



デザインもシンプルで
必要最小限の表示で……という主旨だったはず。



だけれども、テプラで思いっきり
「さわるな」という強烈な禁止の文言と
用途とが表示されるに至っている。



建築設備に関しては、
家電製品などと比べてずいぶんとゆっくりであるけれど
少しずつプロダクトデザインが意識されはじめ、
家庭にも据えられる衛生器具から始まって
いろいろな機器類に波及し始めているものと
認識している。



それに伴い、
小洒落た、スッキリした、洗練された
なかなかカッコイイものも出始めているように
思うのだ。



しかし、だ。



製品そのもののデザイン云々もさることながら
「実際にどう使われるのか」
という面も、重要ではなかろうか。



航空機は、多大なる事故と犠牲者との歴史を経て
現代の技術が確立されているという。

いや、「確立された」などという完了形ではなくて
普段の努力による確立が継続されている、という。

ちょっとしたデザインの違い、
システムの違いによって
操作する人、整備する人のミス、見間違い、
咄嗟の判断の誤りが起きにくくなるように
不都合や不具合事項が集積されて
よりわかりやすく、より安全に
見間違いやミスが生じにくい製品に、
生じにくいシステムに、
フェイルセーフの機構に、
作り変えられ続けているという。


しかるに、建築に関しては
なかなかそこまでいっていないように思う。

フィードバックも、あまりない。

建築設備においては「コミッショニング」という概念が
それなりに形成されているのだけれども
現実の建物で取り入れられている例は非常に少ない印象である。


試行錯誤を続けつつ、
「成功事例」を積み重ねつつ、
手探りに近い状態で発達を続けている、
そんな印象を持つ。

少なくとも、ワタクシ個人としては。



さて、写真の製品。



もし、このように表示しなくてはならないとすると、
デザインとして不足があったと言えるのではないだろうか。

「さわらないで」と表示するくらいなら
触ることの出来ない場所、方法で
取り付けなければならなかったのではないか。


目的・用途がわからなくて表示が必要なのであったら、
それを表示できるようなモノであったら
良かったのではないか。



そんな検証が行われているのかどうか。



それが、製品製作や、設計や、施工に
フィードバックされているのかどうか。



土木・建築には
「経験工学」という側面がある。

理論は理論として存在するけれども
経験の蓄積によって発達するという側面も大きいのだ。



だからこそ、経験を集積し、
集団知として共有し、
業界全体として、この工学分野一体となって
向上を期す必要があるんじゃなかろうか。



……言うは易し、の典型の一つであろう。
業界の片隅の、
さらに隅っこの底辺の底にこびりついている
一介の設備設計屋(設計「者」と言うのもおこがましい)
ワタクシなんぞが
ごく僅かな読者しかないブログでほざいているだけでは
どうにもならんことでもある。



シンプルでスッキリした洗練されたデザイン



誤操作と無縁で目的用途もわかりやすいデザイン

とは、決して相反するものではないはずである。


という仮定のもと、
自分としては「文字標識等」の範疇で
何ができるかなぁと
無い脳みそを引っ掻き回しながら
休むに似たりと言われても仕方がないまでも
下手の考えを続けてみるしかないのであろう。


少なくとも、
カッコイイデザインの製品の目立つ位置に
ベタベタとテプラで貼り付けてあるよりは
マシな「何かの方法」が
あるはずなんだ。

あって欲しいものなのだ。
(「シンプルがベストかどうか」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月25日

この冬は大丈夫?

古い建物を改修して使っているところは
よく見かける。


特に、石造りの洒落た建物であれば
雰囲気も出ようというものだ。



でもね、そういう建物には
もともと冷房なんてついていないんだけど
近年の日本においては、冷房はもはや必須と言って差し支えない。



だから、あと付けで取り付けられるのである。



お、あそこに、室外機。


22112501.JPG



たいてい、建物の正面側ではなくて
側面や裏面にひっそりと置かれているものなのである。



でも。


22112502.JPG


軒先から落ちてきた雪塊によって
屋根が凹んでしまったのだね。



室外機本体を守るために、
屋根が設けられていたのだから
ちゃんと役目は果たしているのだ。



でも、このままで大丈夫かな?



これからやってくる冬に、
この上から更なる攻撃を受けたらどうなる?



さすがに、キツくないかな?



それとも、毎年ちょっとずつ凹んでいって
10年かけてこうなったのであれば
もう暫くは耐えられるかな?



どうだろね。



22112503.JPG



こっちのやつは、
屋根が無くても大丈夫そうだ。


元々出入口だったところが
塞がれているのかな?


とにかく、ここならたぶん、守られるのだろう。



さて、屋外に置かれている
いろんな設備たち。


この冬の対策は、万全だろうか。


「対策」なにそれ美味しいの?


ただ放置されている設備の、
何と多いことか……。
(「この冬は大丈夫?」おわり)
posted by けろ at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする